💕ヴァージン✨ゲーム✨💕 一千億円で私のバージンを売ってやる✨✨ さァ✨ゲームの始まりです❗❗

嵐の中で……✨✨✨✨

ヴァージンゲーム……

「一度､ルーレットが回り始めたら､後戻りは出来ない。さァ､どうするんだ。ルナ！！」
　アキラは､私の両肩を掴み決断を迫った。



「ぐうゥ……」私は咽喉を絞めつけられたように呻いた。
　かすかに全身が戦慄《わなな》いたようだ。



「そうか。着替えだ。風呂に入って着替えろ。
　新型感染症オミクロンや風邪に掛かると厄介だからな。
　風呂に入ってる間に考えておけよ。ここだよ」
　彼からバスルームを案内された。



「あ、ああァ……」
　私は頷いて､すぐにバスルームへ駆け込んだ。



　バスタブから洗面器へ湯を掬い手を入れると､ちょうど良い湯加減だ。


「ンうゥ……」だがシャワーを浴びると身体じゅうがヒリヒリと滲しみた。
　


「イッツゥ……､くッそォ」思った以上に全身が傷いたんだ。　　



　あのロリコン万堂とクソ親父から暴行された際に負った傷だろう。


　至るところにスリ傷やかすり傷､アザが出来ている。悔しさと痛みで目頭が熱くなってきた。



　備え付けの大きな鏡に自分の裸身を映してみた。


　間違いなく美少女だろう。
　きめ細やかな柔肌には､もちろんシミひとつない。
　
　私に残されたモノは､この綺麗な身体とバージンだけだ。


　一千億の【ヴァージンゲーム】。


　果たして、そんなモノにバージンを賭ける意味があるのだろうか。



「痛ッ……」手首がズッキンと傷んだ。
　見ると､ロリコンジジーにキツく握られた所為でアザが出来ている。


「ぐうゥ……、アイツの所為か」


『ルナァァァァーー』
　突然､脳裡に血まみれのロリコン万堂が襲い掛かって来る姿がよぎった。



　まるでゾンビ映画のようだ。
　しかしあの後、親父ら二人はどうなったのだろう。　
　だが､アイツらの事を考えている余裕はない。



　自分の未来ことで精一杯だ。


　

　冷たいシャワーを頭から浴びた。
「ふうゥ……」頭がシャキッとした。




　どうする。これから。
　アキラの言葉を信じて､『ヴァージンゲーム』とやらで一発逆転を狙うか。




　それとも……。
　このまま､永遠にグッドラックか。











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