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横須賀へ……✨✨✨✨
万堂殺人事件……(三人称)
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資産家、万堂殺人事件は意外な結末を迎えた。
黒川ジュリアの共犯、阿久津が多摩山中で服毒し、自殺しているのが発見されたのだ。
しかも車のダッシュボードから血のついた凶器と思われるナイフが見つかった。
スマホには遺書と思われるメモが残されていた。
『逃亡するのに疲れたので、黒川ジュリアを殺し埋めて自分も楽になる』と言う趣旨が書かれてあったらしい。
凶器のナイフから採取された血痕からは黒川ジュリアのDNAと特定された。
つまり、何らかの理由で阿久津と黒川ジュリアは仲違いし、カッとした阿久津がジュリアをナイフで殺したと考えられた。
おそらく二人が仲違いした理由は金の取り分だろう。
車のトランクにはスコップなどがあり、これで山中へ殺したジュリアの遺体を埋めたとされた。
未だに黒川ジュリアの遺体は見つかっていないが、これで資産家万堂殺人事件は被疑者死亡により書類送検され、一件落着した。
しかし矢作は納得できず独り言のように愚痴をこぼした。
「ンうゥ……、いいのか。こんな終わり方で」
「いやいや、良いも悪いもありませんよ。被疑者死亡ですから、これ以上、事件を追求しようがありません」
相棒の富田は苦笑して肩をすくめた。
「バァカ、黒川ジュリアの遺体が見つかってねえェんだぞ」
「そりゃァ、多摩山中のどこかへ埋めたんでしょ。阿久津が」
「それに万堂が銀行から下ろした二千万入りのボストンバッグは」
「それは……、わかりませんけど。阿久津がどっかへやったんでしょ」
「だったら、二千万を使ってから自殺すりゃァ良いだろ。派手に使った形跡はない」
「知りませんよ。どっかの闇金に返したんじゃないですか」
「ううゥン……、何かが違う。この事件は……」
矢作は納得できず腕を組んだ。
「また刑事のカンですか。あ、そうだ。そう言えば、ほらァ。ハギさんに知らせようと思ってたんですよ」
「ン、なんだ……?」あまり興味がなさそうだ。
「あれから龍崎レイラのコトを調べたら、面白い画像が有りましたよ」
「ン、あの金髪の美少女エンジェルか」
「ええェ……、フェイスノートに有りました。黒髪ですけど、ピアノにテニスにスゴい子ですよ」
「ピアノ……」
「ええェ、フォロアも何百万人ですから。資産一千億のスーパーセレブ、龍崎家のお嬢様ですよ」
スマホに龍崎レイラの画像を出した。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
黒川ジュリアの共犯、阿久津が多摩山中で服毒し、自殺しているのが発見されたのだ。
しかも車のダッシュボードから血のついた凶器と思われるナイフが見つかった。
スマホには遺書と思われるメモが残されていた。
『逃亡するのに疲れたので、黒川ジュリアを殺し埋めて自分も楽になる』と言う趣旨が書かれてあったらしい。
凶器のナイフから採取された血痕からは黒川ジュリアのDNAと特定された。
つまり、何らかの理由で阿久津と黒川ジュリアは仲違いし、カッとした阿久津がジュリアをナイフで殺したと考えられた。
おそらく二人が仲違いした理由は金の取り分だろう。
車のトランクにはスコップなどがあり、これで山中へ殺したジュリアの遺体を埋めたとされた。
未だに黒川ジュリアの遺体は見つかっていないが、これで資産家万堂殺人事件は被疑者死亡により書類送検され、一件落着した。
しかし矢作は納得できず独り言のように愚痴をこぼした。
「ンうゥ……、いいのか。こんな終わり方で」
「いやいや、良いも悪いもありませんよ。被疑者死亡ですから、これ以上、事件を追求しようがありません」
相棒の富田は苦笑して肩をすくめた。
「バァカ、黒川ジュリアの遺体が見つかってねえェんだぞ」
「そりゃァ、多摩山中のどこかへ埋めたんでしょ。阿久津が」
「それに万堂が銀行から下ろした二千万入りのボストンバッグは」
「それは……、わかりませんけど。阿久津がどっかへやったんでしょ」
「だったら、二千万を使ってから自殺すりゃァ良いだろ。派手に使った形跡はない」
「知りませんよ。どっかの闇金に返したんじゃないですか」
「ううゥン……、何かが違う。この事件は……」
矢作は納得できず腕を組んだ。
「また刑事のカンですか。あ、そうだ。そう言えば、ほらァ。ハギさんに知らせようと思ってたんですよ」
「ン、なんだ……?」あまり興味がなさそうだ。
「あれから龍崎レイラのコトを調べたら、面白い画像が有りましたよ」
「ン、あの金髪の美少女エンジェルか」
「ええェ……、フェイスノートに有りました。黒髪ですけど、ピアノにテニスにスゴい子ですよ」
「ピアノ……」
「ええェ、フォロアも何百万人ですから。資産一千億のスーパーセレブ、龍崎家のお嬢様ですよ」
スマホに龍崎レイラの画像を出した。
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