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オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》

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砂の城……✨✨✨

榊……(三人称)

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 テーブルに置かれた着信バイブの音が響いた。



 無造作に缶ビールの空き缶がテーブルに転がっている。
 榊はヤケになってスマホを取ってつないだ。



「はァ、もしもし……」かなり酔っているようだ。


《ずい分、しめやかですねェ……。オレですよ》
 甲高い音声が耳を煩わせる。ボイスチェンジャーで音声を変えているのだろう。



「るッさい!  鬱陶しいヤツだな。こっちは娘が殺されてムカついてるんだ。ふざけたコトを言ってンじゃねえェ!!」


《まァまァ、そんなに怒らないで。もしかしたらサカキ ルナちゃんは生きているかもしれませんよ》


「ぬうぅ、なにィ……!!」


《どうです?  サカキさん。オレと組んで龍崎家から、ごっそり金を奪取《フン》だくってみないか》


「はァ、龍崎家ッて言えば……」
《ご存知ですか。龍崎レイラを》


「レイラ……、ンううゥ、あの刑事が言っていた子か」


《ええェ、そうです。顔をヤケドし整形したそうです》

「ぬうぅ整形……」
《ハイ……、龍崎レイラそっくりにね。まァ元々、双子みたいにそっくりなんですけどねえェ……》



「な、何を言いたいんだ」
《別に……、もし龍崎レイラに会いたければ、横浜帝都大付属病院へ行けば、わかりますよ》



「帝都大付属……」

《そうさ!  セレブ御用達の病院ですよ……。
 まァ龍崎レイラはスーパーセレブですからね。
 当然なんですが》


「ぬうぅ、そこに、その龍崎レイラがいるんだな」



《ああァ、『金のなる木』さ。アンタに取っても、オレに取ってもねえェ……》




「ンううゥ……、金のなる木か。取り敢えず、病院へ行ってみるか」
 榊は立ち上がり出掛ける用意をした。










☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚

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