117 / 171
砂の城……✨✨✨
榊……(三人称)
しおりを挟む
テーブルに置かれた着信バイブの音が響いた。
無造作に缶ビールの空き缶がテーブルに転がっている。
榊はヤケになってスマホを取ってつないだ。
「はァ、もしもし……」かなり酔っているようだ。
《ずい分、しめやかですねェ……。オレですよ》
甲高い音声が耳を煩わせる。ボイスチェンジャーで音声を変えているのだろう。
「るッさい! 鬱陶しいヤツだな。こっちは娘が殺されてムカついてるんだ。ふざけたコトを言ってンじゃねえェ!!」
《まァまァ、そんなに怒らないで。もしかしたらサカキ ルナちゃんは生きているかもしれませんよ》
「ぬうぅ、なにィ……!!」
《どうです? サカキさん。オレと組んで龍崎家から、ごっそり金を奪取《フン》だくってみないか》
「はァ、龍崎家ッて言えば……」
《ご存知ですか。龍崎レイラを》
「レイラ……、ンううゥ、あの刑事が言っていた子か」
《ええェ、そうです。顔をヤケドし整形したそうです》
「ぬうぅ整形……」
《ハイ……、龍崎レイラそっくりにね。まァ元々、双子みたいにそっくりなんですけどねえェ……》
「な、何を言いたいんだ」
《別に……、もし龍崎レイラに会いたければ、横浜帝都大付属病院へ行けば、わかりますよ》
「帝都大付属……」
《そうさ! セレブ御用達の病院ですよ……。
まァ龍崎レイラはスーパーセレブですからね。
当然なんですが》
「ぬうぅ、そこに、その龍崎レイラがいるんだな」
《ああァ、『金のなる木』さ。アンタに取っても、オレに取ってもねえェ……》
「ンううゥ……、金のなる木か。取り敢えず、病院へ行ってみるか」
榊は立ち上がり出掛ける用意をした。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
無造作に缶ビールの空き缶がテーブルに転がっている。
榊はヤケになってスマホを取ってつないだ。
「はァ、もしもし……」かなり酔っているようだ。
《ずい分、しめやかですねェ……。オレですよ》
甲高い音声が耳を煩わせる。ボイスチェンジャーで音声を変えているのだろう。
「るッさい! 鬱陶しいヤツだな。こっちは娘が殺されてムカついてるんだ。ふざけたコトを言ってンじゃねえェ!!」
《まァまァ、そんなに怒らないで。もしかしたらサカキ ルナちゃんは生きているかもしれませんよ》
「ぬうぅ、なにィ……!!」
《どうです? サカキさん。オレと組んで龍崎家から、ごっそり金を奪取《フン》だくってみないか》
「はァ、龍崎家ッて言えば……」
《ご存知ですか。龍崎レイラを》
「レイラ……、ンううゥ、あの刑事が言っていた子か」
《ええェ、そうです。顔をヤケドし整形したそうです》
「ぬうぅ整形……」
《ハイ……、龍崎レイラそっくりにね。まァ元々、双子みたいにそっくりなんですけどねえェ……》
「な、何を言いたいんだ」
《別に……、もし龍崎レイラに会いたければ、横浜帝都大付属病院へ行けば、わかりますよ》
「帝都大付属……」
《そうさ! セレブ御用達の病院ですよ……。
まァ龍崎レイラはスーパーセレブですからね。
当然なんですが》
「ぬうぅ、そこに、その龍崎レイラがいるんだな」
《ああァ、『金のなる木』さ。アンタに取っても、オレに取ってもねえェ……》
「ンううゥ……、金のなる木か。取り敢えず、病院へ行ってみるか」
榊は立ち上がり出掛ける用意をした。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる