116 / 171
砂の城……✨✨✨
謎の美少年……✨✨✨✨
しおりを挟む
まだ私は病室のベッドで治療中だ。
今は、いつなのだろう。意識がハッキリしない。
気がつくと青い髪の美少年がベッドの傍らに、ひとりで立っていた。
「……!!」
誰なんだろう。この子は……。
抜けるように肌が白い。異様なほどだ。
妖精のように不思議な少年だ。
なんてキレイな男の子なんだろう。
一見、美少女のようにも思える中性的な少年だ。
私は夢でも見ているのだろうか。
「レイラ……」まだ声変わりしていないみたいだ。
ボーイソプラノで、可愛らしい声をしている。
「これ以上、アキラに任せておけない。これからはオレが守るよ。きっと……」
決意を秘めた絞り出すような独り言だ。
ゆっくりと顔を近づけてきた。
「ンうゥ……?」
包帯の間の僅かな隙間に唇を寄せキスをした。
「……?」
まるで御伽話しで王子様が魔法を解くようだ。
これで火傷が治ればファンタジーだ。
誰なんだろう。
この美少年は。
まるで幻想のようだ。
また意識が遠のいていく。
夢だったのだろうか。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
だが、こうしている間にも時間は流れ、とうとう顔の包帯が取れる日がやってきた。
手や脚もまだ包帯が巻かれたままだ。
医者や看護師らはヤケドの痕は残らないと言っていたが実際、どうなっているかは自分の目で確かめねばわからない。
昨夜からベッドで横になっていてもドキドキして良く眠れなかった。
今後の私の一生が掛かっているのだ。
貧乏でバカな私が唯一、自慢できるのが顔くらいだ。
その顔が、ヤケドで二目と見られなかったら目も当てられない。
もはや絶望的だ。
「安心してください。レイラお嬢様。本当に前と変わらず綺麗ですからね」
担当のアニメ声の看護師、高松みいなは盛んに元気づけるように声をかけてきた。
「……」私は無言で視線を逸らせた。
もう少しで、『チィッ』と舌打ちをするところだ。
そりゃァ、担当の看護師としては『整形が失敗しました』とは言えないだろう。
どんな酷い顔になっても受け入れざるを得ない。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*
今は、いつなのだろう。意識がハッキリしない。
気がつくと青い髪の美少年がベッドの傍らに、ひとりで立っていた。
「……!!」
誰なんだろう。この子は……。
抜けるように肌が白い。異様なほどだ。
妖精のように不思議な少年だ。
なんてキレイな男の子なんだろう。
一見、美少女のようにも思える中性的な少年だ。
私は夢でも見ているのだろうか。
「レイラ……」まだ声変わりしていないみたいだ。
ボーイソプラノで、可愛らしい声をしている。
「これ以上、アキラに任せておけない。これからはオレが守るよ。きっと……」
決意を秘めた絞り出すような独り言だ。
ゆっくりと顔を近づけてきた。
「ンうゥ……?」
包帯の間の僅かな隙間に唇を寄せキスをした。
「……?」
まるで御伽話しで王子様が魔法を解くようだ。
これで火傷が治ればファンタジーだ。
誰なんだろう。
この美少年は。
まるで幻想のようだ。
また意識が遠のいていく。
夢だったのだろうか。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
だが、こうしている間にも時間は流れ、とうとう顔の包帯が取れる日がやってきた。
手や脚もまだ包帯が巻かれたままだ。
医者や看護師らはヤケドの痕は残らないと言っていたが実際、どうなっているかは自分の目で確かめねばわからない。
昨夜からベッドで横になっていてもドキドキして良く眠れなかった。
今後の私の一生が掛かっているのだ。
貧乏でバカな私が唯一、自慢できるのが顔くらいだ。
その顔が、ヤケドで二目と見られなかったら目も当てられない。
もはや絶望的だ。
「安心してください。レイラお嬢様。本当に前と変わらず綺麗ですからね」
担当のアニメ声の看護師、高松みいなは盛んに元気づけるように声をかけてきた。
「……」私は無言で視線を逸らせた。
もう少しで、『チィッ』と舌打ちをするところだ。
そりゃァ、担当の看護師としては『整形が失敗しました』とは言えないだろう。
どんな酷い顔になっても受け入れざるを得ない。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる