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砂の城……✨✨✨
横浜帝都大付属病院……(三人称)
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横浜帝都大付属病院では、一人の胡散臭い男性が看護師につきまとい聞き込みをしていた。
ルナの父親、榊純一だ。
「ちょっと、看護師さん、この病院に榊ルナッて子が入院しているよな」
「ええェ……、あなたは?」
「榊ルナの父親でねェ……」
「さァ、わかりません。あっちのロビーで訊いて下さい」
看護師は首を振って応えた。
「いやいや、ロビーで訊いても教えてくれないんだ。こんなキレイな子なんだけどねェ……」
遺影のコピーを見せた。金髪のヤンキーみたいな美少女だ。
「さァ、知りません。忙しいので、これで」
「チィッ、ったく。これで何人目だよ」
まだ懲りずに彷徨いていた。
次の看護師が現れると、また前に立ちふさがって訊いた。
「悪いけど、この病院に榊ルナッて子が入院しているそうなんだが」
「はァ……、どういう関係なんでしょうか」
かなり甲高いアニメ声の看護師だ。高松みいなだった。
「父親だよ。こういう子なんだけどね」
またさっきのコピーを出して見せた。
「いえ、知りませんが……」
行こうとするが、まだ諦めずに榊は高松みいなの腕を掴んだ。
「待ってくれ。じゃァ、これならどうだ?」
コピーの金髪をマジックで黒く塗りつぶしていく。
「痛いですよ……。離して下さい」
「ほらァ、これでどうだ?」
金髪を黒く塗ったコピーを見せた。
「あッ!!」見覚えがあった。
龍崎レイラにそっくりだ。
「ケッケケ、どうだい姉ちゃん。入院しているんだろう。オレの娘なんだよ」
「し、知りません。離して下さい」
騒ぐので病院の警備員が寄ってきた。
「どうかしましたか」警備員に呼ばれると、さすがに榊も苦笑いを浮かべた。
「いやいや、看護師さん、ありがとう。おかけで娘が探せたよ」
不敵に微笑んで立ち去っていった。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
ルナの父親、榊純一だ。
「ちょっと、看護師さん、この病院に榊ルナッて子が入院しているよな」
「ええェ……、あなたは?」
「榊ルナの父親でねェ……」
「さァ、わかりません。あっちのロビーで訊いて下さい」
看護師は首を振って応えた。
「いやいや、ロビーで訊いても教えてくれないんだ。こんなキレイな子なんだけどねェ……」
遺影のコピーを見せた。金髪のヤンキーみたいな美少女だ。
「さァ、知りません。忙しいので、これで」
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まだ懲りずに彷徨いていた。
次の看護師が現れると、また前に立ちふさがって訊いた。
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「はァ……、どういう関係なんでしょうか」
かなり甲高いアニメ声の看護師だ。高松みいなだった。
「父親だよ。こういう子なんだけどね」
またさっきのコピーを出して見せた。
「いえ、知りませんが……」
行こうとするが、まだ諦めずに榊は高松みいなの腕を掴んだ。
「待ってくれ。じゃァ、これならどうだ?」
コピーの金髪をマジックで黒く塗りつぶしていく。
「痛いですよ……。離して下さい」
「ほらァ、これでどうだ?」
金髪を黒く塗ったコピーを見せた。
「あッ!!」見覚えがあった。
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「ケッケケ、どうだい姉ちゃん。入院しているんだろう。オレの娘なんだよ」
「し、知りません。離して下さい」
騒ぐので病院の警備員が寄ってきた。
「どうかしましたか」警備員に呼ばれると、さすがに榊も苦笑いを浮かべた。
「いやいや、看護師さん、ありがとう。おかけで娘が探せたよ」
不敵に微笑んで立ち去っていった。
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