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砂の城……✨✨✨
砂の城……✨✨✨
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「それから、もちろんだがママ母の連れ子たち、ミラとジャスティンは龍崎仁とは血縁関係はない。
ミラは養女として縁組をして欲しいらしいが」
「ふぅン」そりゃァ、遺産相続で相当揉めそうだな。
頼むから後で、わかりやすく相関図でも作ってくれよ。
「それと龍崎仁の妹、マリア。その旦那で婿養子の龍崎カイトだ」
妹夫婦ねえェ。遺産相続には関わって来るのだろうか。
「さらに、この子がマリアらのひとり息子の龍崎ナポレオンだ!!」
次の画像を見せた。
「な……!! ナポレオン」
青い髪の美少年だ。肌が抜けるように白い。
この子だ。いつか、私の枕元に立っていた美少年は。
「レイラは彼を『レオン』ッて呼んでるよ」
「レオンねえェ……。流行りのキラキラネームか。
大人になってナポレオンなんて、恥ずかしいだろうな」
「仕方ないさ。龍崎仁命名だからね。龍崎仁は『英雄ナポレオン』を敬愛しているからね」
「英雄ねェ……。辞書に不可能はないッてヤツか」
「まァねェ……。彼はまさに神童だ。
知能指数も桁違いだったらしい。
だがアルピノで極度に紫外線に弱い。昼間に外へ出るとヤケドを負ってしまうので、夜しか活動しない」
「なるほど、わかったよ。けど私は国勢調査をしているんじゃないんだ。そんなに一度に覚えられるか」
だが、まだアキラの人物紹介は続いた。
「それと家政婦の武藤百合子だ。レイラの母親代わりと言っても過言じゃない。
おそらく彼女が、もっともレイラの面倒を見てくれるだろう」
「ふぅン」そう言えば、レイラが百合子さんに連絡しておくと言っていたけど。
確かに、レイラが一番、信頼していた人なんだろう。優しい笑顔が印象的だ。
「もう一人の家政婦、野上由依。まァ、龍崎仁の愛人の一人なんだろう。主に龍崎仁の身の回りの面倒を見ている」
「ン……」
なるほど愛人か。もちろん美人だが、少し目つきが鋭い。写真のせいかもしれないが、どこか冷たい印象を受ける。
「それと、秘書の和久井翔子。彼女も仁の愛人だ。表だっては、前妻の舞香とは冷戦状態だ」
「はァ……」マジかよ。秘書も愛人なのか。
まったくどいつもこいつも美人ばっか取り揃えやがって。
「それと彼が運転手兼ボディガードの五味岡だ」
なるほどアラフォーだが、かなりのイケメンでガタイも良く喧嘩も強そうだ。
これでやっと容疑者が出揃ったのだろうか。
テスト前に一夜漬けで頭に詰め込んだ気分だ。
「さァ、これが一応、龍崎家のメンバーだ」
「はァ……」一応ねえェ。私はうんざりした顔だろう。
「ッでェ……、龍崎家へ潜入してレイラを殺したヤツを探すのか」
「ああァ、もちろん外部のヤツが黒幕かもしれないが」
「あのなァ、外部のヤツまで疑い始めたら、無限に容疑者はいるだろう」
「まァな……、どうするんだ。レイラ! プアな暮らしを一生続けてミジメな思いをするか。それとも……」
アキラの瞳が怪しく光りを帯びた。
「レイラとして伏魔殿へ乗り込むか……?」
ふたつにひとつか。
だが、もう引き返すつもりはない。
レイラ。
こうなったら、行くトコロまで行ってやろうじゃないか。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
ミラは養女として縁組をして欲しいらしいが」
「ふぅン」そりゃァ、遺産相続で相当揉めそうだな。
頼むから後で、わかりやすく相関図でも作ってくれよ。
「それと龍崎仁の妹、マリア。その旦那で婿養子の龍崎カイトだ」
妹夫婦ねえェ。遺産相続には関わって来るのだろうか。
「さらに、この子がマリアらのひとり息子の龍崎ナポレオンだ!!」
次の画像を見せた。
「な……!! ナポレオン」
青い髪の美少年だ。肌が抜けるように白い。
この子だ。いつか、私の枕元に立っていた美少年は。
「レイラは彼を『レオン』ッて呼んでるよ」
「レオンねえェ……。流行りのキラキラネームか。
大人になってナポレオンなんて、恥ずかしいだろうな」
「仕方ないさ。龍崎仁命名だからね。龍崎仁は『英雄ナポレオン』を敬愛しているからね」
「英雄ねェ……。辞書に不可能はないッてヤツか」
「まァねェ……。彼はまさに神童だ。
知能指数も桁違いだったらしい。
だがアルピノで極度に紫外線に弱い。昼間に外へ出るとヤケドを負ってしまうので、夜しか活動しない」
「なるほど、わかったよ。けど私は国勢調査をしているんじゃないんだ。そんなに一度に覚えられるか」
だが、まだアキラの人物紹介は続いた。
「それと家政婦の武藤百合子だ。レイラの母親代わりと言っても過言じゃない。
おそらく彼女が、もっともレイラの面倒を見てくれるだろう」
「ふぅン」そう言えば、レイラが百合子さんに連絡しておくと言っていたけど。
確かに、レイラが一番、信頼していた人なんだろう。優しい笑顔が印象的だ。
「もう一人の家政婦、野上由依。まァ、龍崎仁の愛人の一人なんだろう。主に龍崎仁の身の回りの面倒を見ている」
「ン……」
なるほど愛人か。もちろん美人だが、少し目つきが鋭い。写真のせいかもしれないが、どこか冷たい印象を受ける。
「それと、秘書の和久井翔子。彼女も仁の愛人だ。表だっては、前妻の舞香とは冷戦状態だ」
「はァ……」マジかよ。秘書も愛人なのか。
まったくどいつもこいつも美人ばっか取り揃えやがって。
「それと彼が運転手兼ボディガードの五味岡だ」
なるほどアラフォーだが、かなりのイケメンでガタイも良く喧嘩も強そうだ。
これでやっと容疑者が出揃ったのだろうか。
テスト前に一夜漬けで頭に詰め込んだ気分だ。
「さァ、これが一応、龍崎家のメンバーだ」
「はァ……」一応ねえェ。私はうんざりした顔だろう。
「ッでェ……、龍崎家へ潜入してレイラを殺したヤツを探すのか」
「ああァ、もちろん外部のヤツが黒幕かもしれないが」
「あのなァ、外部のヤツまで疑い始めたら、無限に容疑者はいるだろう」
「まァな……、どうするんだ。レイラ! プアな暮らしを一生続けてミジメな思いをするか。それとも……」
アキラの瞳が怪しく光りを帯びた。
「レイラとして伏魔殿へ乗り込むか……?」
ふたつにひとつか。
だが、もう引き返すつもりはない。
レイラ。
こうなったら、行くトコロまで行ってやろうじゃないか。
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