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パンドラ✨✨✨
パンドラ✨✨✨(三人称)
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どうやら麻見萌絵の源氏名は『マリア』と言うようだ。
「ええェッと……、失礼ですが、店長ですか」
富田が店の男性に尋ねた。
「まァ、雇われ店長ですけどね。店長の亀坂です。
マジで刑事さんなの? オタク」
まだ若いようだ。亀坂が本名かどうかは怪しい。
黒縁メガネを掛けたイケメンだ。
「え、ええェ……、悪いかしら」
リオは睨みつけた。
「そう言うワケじゃないですけどねェ……。どうも刑事さんには見えなくて」
上から舐め回すようにリオを見ている。
「そうですよ。彼女は美し過ぎる美女刑事です」
イケメンの富田刑事が紹介した。
「いやいや、そりゃァ、確かに美し過ぎるけどね。
勿体ないな。彼女ならすぐにナンバーワンなのに」
「そんなに持ち上げても何も出ないわよ。それより防犯カメラを見せて。麻見萌絵……、マリアが店を出たのは何時だったの」
「はァ、防犯カメラですか……。令状がないと普通は見せないんだけどねェ」
店長の亀坂は眉をひそめて、リオの美脚に視線を向けた。
「そこをなんとか頼みます」若いイケメン富田も必死に頭を下げた。
「いやいや、彼女ォ? 刑事なんか辞めてキャバ嬢にどうかな」
亀坂はヨダレを垂らしそうな顔だ。
「そうね。考えておくわ」
リオたちは防犯カメラを確認した。
「マリアは今夜、出てこれるかな。店に」
店長は心配そうに嘆いた。
「さァ、彼氏が串刺しだからねェ……。お休みなんじゃないのォ」
リオも何気に口が悪い。
「マジか……。彼氏が串刺しッてェ……。
困ったな。ねえェ……、リオちゃんだっけ。今夜どう? 良かったら一日体験キャバ嬢やってみない。
マリアの代わりに」
「良くねえェよ!!」
「そんなこと言わず、刑事さんの十倍は儲かるぜ!!
いやいや、彼女だったらいくらでも出すから」
「結構よ。それより萌絵は昨夜の十二時までここに居たんだね」
「居たよ。間違いないさァ。ほらァ防犯カメラにもちゃんと映ってるだろ」
「ハイ……、確認取れました」富田が頷いた。
「じゃァ、また何かあったら来るわ」
早々にリオは引き上げていく。
「ケッケケ、ご苦労さん。美人過ぎる女刑事さんよ」
店長の亀坂はリオたちが裏口を出ていくのを確認した。
すぐにドアに鍵をかけ、スマホを取り出す。
「もしもし……、今、美人過ぎる女刑事が帰ったよ」
店長の亀坂は小声で何者かと電話をかけている。
《じゃァ、『紅い月夜のパーティ』は宜しく》
「ケッケケ、さすがにウチはヤバいよ。もう二人目だからな」
自称雇われ店長の亀坂は、いやらしく笑ってみせた。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
「ええェッと……、失礼ですが、店長ですか」
富田が店の男性に尋ねた。
「まァ、雇われ店長ですけどね。店長の亀坂です。
マジで刑事さんなの? オタク」
まだ若いようだ。亀坂が本名かどうかは怪しい。
黒縁メガネを掛けたイケメンだ。
「え、ええェ……、悪いかしら」
リオは睨みつけた。
「そう言うワケじゃないですけどねェ……。どうも刑事さんには見えなくて」
上から舐め回すようにリオを見ている。
「そうですよ。彼女は美し過ぎる美女刑事です」
イケメンの富田刑事が紹介した。
「いやいや、そりゃァ、確かに美し過ぎるけどね。
勿体ないな。彼女ならすぐにナンバーワンなのに」
「そんなに持ち上げても何も出ないわよ。それより防犯カメラを見せて。麻見萌絵……、マリアが店を出たのは何時だったの」
「はァ、防犯カメラですか……。令状がないと普通は見せないんだけどねェ」
店長の亀坂は眉をひそめて、リオの美脚に視線を向けた。
「そこをなんとか頼みます」若いイケメン富田も必死に頭を下げた。
「いやいや、彼女ォ? 刑事なんか辞めてキャバ嬢にどうかな」
亀坂はヨダレを垂らしそうな顔だ。
「そうね。考えておくわ」
リオたちは防犯カメラを確認した。
「マリアは今夜、出てこれるかな。店に」
店長は心配そうに嘆いた。
「さァ、彼氏が串刺しだからねェ……。お休みなんじゃないのォ」
リオも何気に口が悪い。
「マジか……。彼氏が串刺しッてェ……。
困ったな。ねえェ……、リオちゃんだっけ。今夜どう? 良かったら一日体験キャバ嬢やってみない。
マリアの代わりに」
「良くねえェよ!!」
「そんなこと言わず、刑事さんの十倍は儲かるぜ!!
いやいや、彼女だったらいくらでも出すから」
「結構よ。それより萌絵は昨夜の十二時までここに居たんだね」
「居たよ。間違いないさァ。ほらァ防犯カメラにもちゃんと映ってるだろ」
「ハイ……、確認取れました」富田が頷いた。
「じゃァ、また何かあったら来るわ」
早々にリオは引き上げていく。
「ケッケケ、ご苦労さん。美人過ぎる女刑事さんよ」
店長の亀坂はリオたちが裏口を出ていくのを確認した。
すぐにドアに鍵をかけ、スマホを取り出す。
「もしもし……、今、美人過ぎる女刑事が帰ったよ」
店長の亀坂は小声で何者かと電話をかけている。
《じゃァ、『紅い月夜のパーティ』は宜しく》
「ケッケケ、さすがにウチはヤバいよ。もう二人目だからな」
自称雇われ店長の亀坂は、いやらしく笑ってみせた。
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