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九鬼神邸✨✨✨
九鬼神邸✨✨
しおりを挟む「はじめは……、今は違うのでしょうか」
「そうですね。続いて嵐の夜に、吉木公平君が殺害されたんです」
「吉木君……」
「ハイ、壁に十字架に吊るされ槍で胸を」
「ンうゥ……、なるほど、いわゆるブラディジャスティスの犯行ですね」
「そうです。紅い月夜ではなく嵐の夜だったのですが、遺体のポケットには血まみれの『ジャスティス』のタロットカードが残されていたそうです」
「その吉木君というのは……」
「彼も私のクラスメイトでした……」
私は、うつ向いたままミルクココアから上がる湯気を見つめた。
手で包み込むようにカップを確かめるとまだ熱い。
「ンうゥ……、クラスメイト。そうですか」
「そして、私にもブラディジャスティスから脅迫めいた電話が来たんです」
「ン、ブラディジャスティスから……」
「ハイ……、すでに飯沼君、吉木君は殺した……。
残るは真島君、田山孝一君、それに清川君を殺したら、いよいよ残る最後は私だと!!」
「ン、なんでですか。なんでブラディジャスティスは、ミオさんや真島君、田山君、清川君を名指ししたのでしょうか」
「それは……」口籠った。
「大丈夫です。ボクがついてますから」
クッキー様はギュッと手を握ってくれた。
「それは、おそらく蒼井正義君の事が引き金かと」
「アオイ セイギ君……?」
「ハイ、蒼井正義君はある事故の原因を作ったとクラスや学校のみんなからイジメられていたんです。
もちろん私はイジメに加担してはいません。
でもイジメられていても見て見ぬふりをしていたんです」
「ン、うッううゥン、そうですか。イジメねェ……」
「ハイ、そしてある朝、正義君は学校の屋上から」
「投身自殺……」
「そッそうです……。あれから七年が経ちました。
そして蒼井正義君の亡霊が、次々と復讐していってるんです。あと真島君、田山君そして清川君を殺せば次は絶対に……」
「ミオさんだと?」
「ハイ、そうなんです」
「ちょっと待ってください。見て見ぬふりをしたなら。クラスメイトは他にもいるし、そのクラスの担任の先生たちらも同罪なのでは」
「ええェ……、そうなんですけど」
あの大惨事の真相だけは言えない。
クッキー様にも決して。
「ねえェ……、ストーカーのことも相談したら」
シオンが勧めてくれた。
「ストーカー……」
「ハイ、清川仁です」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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