【都市伝説殺人事件】 クッキー様 ！ とろけるように甘く謎を解決《とい》てください！ 紅い月夜に死者が舞う！！

横須賀へ✨✨✨

横須賀へ✨✨✨（三人称）

　ミオと九鬼神たちはおネエのシオンの車で横須賀にある清川仁の家へ向かった。



　ピンク色の可愛らしい日○マーチだ。

　だが、背後から一台追跡してくる車があった。グレイのセダンだ。


　運転しているのは刑事の日吉だった。まだ若手で『ヒヨッコ』と呼ばれていた。



「やっと動き出したか。おいおい、ちゃんと追っかけろよ。ヒヨッコ」
　相棒の鰐口警部が睨みつけた。
　見た目は警部というよりも反社会的勢力と言った方がしっくりくる。



「ワニさん。そのヒヨッコッてやめてくださいよ。踊る大○査線だって、あだ名で呼び合ってないでしょ」


「バカだな。あれはドラマだろ。実際のリアルな刑事は､みんな､あだ名で呼び合ってるんだよ」


「え、そうなんですか……」


「当たり前だ。個人情報がバレるだろう。例えば、山さんと言えば、山田なのか山本なのかわからないだろう。相手は凶悪犯や半グレやヤ○ザだぞ。
　下手に個人情報がバレると家族にも被害が及ぶだろうがァ！！」


「ああァ、なるほど、だからリアルな刑事はあだ名で呼び合ってるんですか」



「まァな……。昔の刑事ドラマの方が正解なんだよ」
「ハッハハ、そうなんですね」

　

「ぬゥ、このまま行くと、横須賀か」
　鰐口は周りの景色を見ながらつぶやいた。


「ええェ……、事前に管理官に家宅捜索令状を取っておいて貰って正解でしたね」


「ああァ、一気にヤツを捕まえてやるさ。なァ、管理官さんよ」
　スマホのスピーカーへ向かい声をかけた。



『ええェ……、今夜でパーティはお開きです。
　紅い月夜にアイツらに好き勝手はさせません』
　神崎管理官の声が響いた。







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