103 / 164
横須賀へ✨✨✨
横須賀ストーリー✨✨✨(三人称)
しおりを挟む
ひとりの金髪の美少女が店へ入って来た。
ちょうどリオを立ちふさがる恰好だ。
「退いてよ。オバさん!!」
美少女はガムを噛みながらリオに向かい嘲笑った。
「はァ……、このォ!! 誰がオバさんじゃァァ!!」
リオはムッとして美少女へ掴みかかろうとした。
「まァまァ、リオさん。落ち着いて下さい」
懸命にイケメン刑事の富田は宥めた。
「ハッハハ……、どうもすみません。刑事さん」
店長は苦笑いを浮かべ、美少女に代わってリオにペコペコと平謝りだ。
「チィッ、ふざけんなよ」
リオはプイッと店を出ていった。
「待ってくださいよ。リオさん」慌てて富田が後を追いかける。
店長は去っていくリオらに何度も頭を下げた。
「ねえェ、ねえェ……、店長。前借りさせてよ。今月ピンチなんだよねえェ」
今度は金髪の美少女はガムを噛みながら店長へ甘えた声で頼んだ。
「ンうゥ……、またかい。エリカちゃん」
店長も眉をひそめた。
「これッきりこれッきりこれッきりィですかァ♪」
エリカと呼ばれた美少女はクスクス笑いながら、懐メロを口にした。
「ッたく。どこで覚えたんだよ。横須賀ストーリーなんて昭和の……、アッ、そうだ!!」
店長は何かを思い出した。
「え、なんだよ……!!」エリカはビックリしてたじろいだ。
リオたちは駐車場に停まった車に乗り込もうとした。
まだ少しリオはムッとして膨れていた。
「ちょっと刑事さん」そこへさっきの亀坂店長が駆け寄ってきた。
「なんでしょうか。何か思い出しましたか」
「ハイ、横須賀ストーリーですよ」
「えェ……? 横須賀ストーリーッて、なんですゥ……。
これっきりッてヤツですか」
リオは戯けたように聴き返した。
「そうです。そうです。青井が酔っ払った時、口づさんだんです」
「ンうゥ……? 横須賀ストーリーをですか」
「ハイ、良くそんな昭和の古い歌謡曲を知ってるねえェ……ッて言ったら、カレは『横須賀生まれだから』ッて応えたんですよ」
「な、横須賀生まれ! カレは……、青井正義は横須賀生まれなんですか」
「ええェ……、そうです」
車に乗ったリオは富田に尋ねた。
「ニセ店長、青井正義が横須賀生まれだった……。
確か、残虐天使の総長、蒼井正義も横須賀だったわよね」
「え、ああァ、そうですね」
「そして、神倉ハイウェイで殺された飯沼も、そしてブラディジャスティスに磔にされて殺された吉木公平も……」
「横須賀の小学校出身です。東京湾を埋め立てた小学校だそうです。偶然にしては、スゴいですねえェ」
「よしッ! じゃァ、横須賀へ行って!!」
「ええェ……、今からですか。でも本部長が」
「うるさいなァ、本部長が怖くて、捜査なんかしてられるか! 早くしろッて」
バシバシッと富田の太ももを叩いた。
「ハイハイ……、わかりましたよ。キツいなァ」
「ハイは一回だろ!!」
「わかりましたッ。リオ様」
富田は、横須賀へ向かってハンドルを切った。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
ちょうどリオを立ちふさがる恰好だ。
「退いてよ。オバさん!!」
美少女はガムを噛みながらリオに向かい嘲笑った。
「はァ……、このォ!! 誰がオバさんじゃァァ!!」
リオはムッとして美少女へ掴みかかろうとした。
「まァまァ、リオさん。落ち着いて下さい」
懸命にイケメン刑事の富田は宥めた。
「ハッハハ……、どうもすみません。刑事さん」
店長は苦笑いを浮かべ、美少女に代わってリオにペコペコと平謝りだ。
「チィッ、ふざけんなよ」
リオはプイッと店を出ていった。
「待ってくださいよ。リオさん」慌てて富田が後を追いかける。
店長は去っていくリオらに何度も頭を下げた。
「ねえェ、ねえェ……、店長。前借りさせてよ。今月ピンチなんだよねえェ」
今度は金髪の美少女はガムを噛みながら店長へ甘えた声で頼んだ。
「ンうゥ……、またかい。エリカちゃん」
店長も眉をひそめた。
「これッきりこれッきりこれッきりィですかァ♪」
エリカと呼ばれた美少女はクスクス笑いながら、懐メロを口にした。
「ッたく。どこで覚えたんだよ。横須賀ストーリーなんて昭和の……、アッ、そうだ!!」
店長は何かを思い出した。
「え、なんだよ……!!」エリカはビックリしてたじろいだ。
リオたちは駐車場に停まった車に乗り込もうとした。
まだ少しリオはムッとして膨れていた。
「ちょっと刑事さん」そこへさっきの亀坂店長が駆け寄ってきた。
「なんでしょうか。何か思い出しましたか」
「ハイ、横須賀ストーリーですよ」
「えェ……? 横須賀ストーリーッて、なんですゥ……。
これっきりッてヤツですか」
リオは戯けたように聴き返した。
「そうです。そうです。青井が酔っ払った時、口づさんだんです」
「ンうゥ……? 横須賀ストーリーをですか」
「ハイ、良くそんな昭和の古い歌謡曲を知ってるねえェ……ッて言ったら、カレは『横須賀生まれだから』ッて応えたんですよ」
「な、横須賀生まれ! カレは……、青井正義は横須賀生まれなんですか」
「ええェ……、そうです」
車に乗ったリオは富田に尋ねた。
「ニセ店長、青井正義が横須賀生まれだった……。
確か、残虐天使の総長、蒼井正義も横須賀だったわよね」
「え、ああァ、そうですね」
「そして、神倉ハイウェイで殺された飯沼も、そしてブラディジャスティスに磔にされて殺された吉木公平も……」
「横須賀の小学校出身です。東京湾を埋め立てた小学校だそうです。偶然にしては、スゴいですねえェ」
「よしッ! じゃァ、横須賀へ行って!!」
「ええェ……、今からですか。でも本部長が」
「うるさいなァ、本部長が怖くて、捜査なんかしてられるか! 早くしろッて」
バシバシッと富田の太ももを叩いた。
「ハイハイ……、わかりましたよ。キツいなァ」
「ハイは一回だろ!!」
「わかりましたッ。リオ様」
富田は、横須賀へ向かってハンドルを切った。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる