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3話 出会い③
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「居ませんね。
一体どこに居るのか」
私は教室、図書室、学園内の主要な施設を回ってみたものの、オーディン様は見つからなかった。
かなり早い時間に学園に来たので、授業の時間までは、まだ時間がある。
とはいえ、まだ探していない場所は男性用のトイレくらい。
つまり、どこかで入れ違いになった可能性が高い。
先生からは、オーディン様を見つけられなければ、資料を教員室に持ってくるようにと言っていた。
先生の言動からして急ぎでないのは確かだろうけれど、見つけられないのは少しだけ気持ち悪い。
とは言え、先生も見つからなかった事が早くに分かったほうが良いのも確か。
そう考えて、もう一度だけ教室と図書室を見てみようと思った。
はじめに教室を覗いてみたものの、まだ誰も居なかった。
その為に図書室へと足を進め、図書室の前まで来た所で、中から人の気配がした。
さっき見に来た時には無かった気配に、『オーディン様でありますように』と思いながら図書室に入った。
そして図書室に入ると、オーディン様が居た。
オーディン様は入室した私に一瞬だけ視線を向けると、すぐに手元に視線を戻した。
オーディン様の手元には先生に渡されただろう資料と、何冊かの本があった。
それを確認してから、オーディン様に話しかけた。
「失礼します、オーディン様。
先生からはオーディン様へと渡す資料を預かってきました」
「資料?
ああ、抜けていた部分か。
感謝する、スコット嬢」
「いえ、暇をしていましたから、大丈夫です」
そう言って、オーディン様に資料を渡した。
用事も終わったので、離れようとすると、オーディンに声をかけられた。
「ん?
ちょっと待った、スコット嬢」
「はい?
なんでしょうか?」
オーディン様は、少しの間私に見つめると、「なるほど」と呟いた。
それからオーディン様の目が一瞬だけ光ったかと思うと、体が軽くなった気がした。
それに驚いていると、オーディン様は首を横に振った。
「失礼した、スコット嬢。
勘違いだったようだ」
「は、はぁ?
では、失礼します」
私はオーディン様を不審に思いながらも、その場を後にした。
そうして図書室から出た所で、オーディン様ではない男の人の声に呼び止められた。
「おい、こんな所で何をしている」
その声を受けて振り返ると、私の婚約者であるバルストン公爵家のダエスティ様が居た。
「ダエスティ様、おはようございます」
「挨拶など不要だ。
それよりも何をしていた」
「先生からオーディン様に、とある資料を渡すように頼まれましたので、探しておりました」
「やつに?
何を渡したんだ?」
「あくまでもオーディン様に渡す資料でしたので、詳細は分かりかねます」
「ちっ、そうか。
くれぐれも公爵家の婚約者として恥をさらすな」
ダエスティ様はそれだけ言うと、そのまま何処かへと歩いていった。
一体どこに居るのか」
私は教室、図書室、学園内の主要な施設を回ってみたものの、オーディン様は見つからなかった。
かなり早い時間に学園に来たので、授業の時間までは、まだ時間がある。
とはいえ、まだ探していない場所は男性用のトイレくらい。
つまり、どこかで入れ違いになった可能性が高い。
先生からは、オーディン様を見つけられなければ、資料を教員室に持ってくるようにと言っていた。
先生の言動からして急ぎでないのは確かだろうけれど、見つけられないのは少しだけ気持ち悪い。
とは言え、先生も見つからなかった事が早くに分かったほうが良いのも確か。
そう考えて、もう一度だけ教室と図書室を見てみようと思った。
はじめに教室を覗いてみたものの、まだ誰も居なかった。
その為に図書室へと足を進め、図書室の前まで来た所で、中から人の気配がした。
さっき見に来た時には無かった気配に、『オーディン様でありますように』と思いながら図書室に入った。
そして図書室に入ると、オーディン様が居た。
オーディン様は入室した私に一瞬だけ視線を向けると、すぐに手元に視線を戻した。
オーディン様の手元には先生に渡されただろう資料と、何冊かの本があった。
それを確認してから、オーディン様に話しかけた。
「失礼します、オーディン様。
先生からはオーディン様へと渡す資料を預かってきました」
「資料?
ああ、抜けていた部分か。
感謝する、スコット嬢」
「いえ、暇をしていましたから、大丈夫です」
そう言って、オーディン様に資料を渡した。
用事も終わったので、離れようとすると、オーディンに声をかけられた。
「ん?
ちょっと待った、スコット嬢」
「はい?
なんでしょうか?」
オーディン様は、少しの間私に見つめると、「なるほど」と呟いた。
それからオーディン様の目が一瞬だけ光ったかと思うと、体が軽くなった気がした。
それに驚いていると、オーディン様は首を横に振った。
「失礼した、スコット嬢。
勘違いだったようだ」
「は、はぁ?
では、失礼します」
私はオーディン様を不審に思いながらも、その場を後にした。
そうして図書室から出た所で、オーディン様ではない男の人の声に呼び止められた。
「おい、こんな所で何をしている」
その声を受けて振り返ると、私の婚約者であるバルストン公爵家のダエスティ様が居た。
「ダエスティ様、おはようございます」
「挨拶など不要だ。
それよりも何をしていた」
「先生からオーディン様に、とある資料を渡すように頼まれましたので、探しておりました」
「やつに?
何を渡したんだ?」
「あくまでもオーディン様に渡す資料でしたので、詳細は分かりかねます」
「ちっ、そうか。
くれぐれも公爵家の婚約者として恥をさらすな」
ダエスティ様はそれだけ言うと、そのまま何処かへと歩いていった。
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