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2話 出会い②
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普段よりも早い段階で食事をしたので、お父様やお母様、私の兄とも会うことは無く屋敷を出た。
私は準備している間に朝になった道を、1人で歩いていた。
だだ、私はコーディング伯爵家の令嬢であるので、もちろん護衛は居る。
居るけど、『出来れば、1人の気分を味わいたい』と無理を言って、陰から守ってもらっている。
準備をしている時や、屋敷に居る時は常に人が居たから考える事は無かった。
でも、1人になると今日の夢を思い出してしまう。
あの夢か、現実なのか分からない場所。
普通なら夢だと切って捨てられるけれど、貴族の間には『異能者』しか入れない『夜会』なる場所があるという噂がある。
私も噂は聞いたことがあるけど、それを見たという人には会ったことがない。
でも、『夜会』が無いにしては、お母様がデビュタントする前から噂があったと聞く。
つまり、『夜会』はある、かもしれない。
結局、誰も『夜会』を見たことがないから、はっきりとしない。
でも、『夜会』が行われる場所に、『異能者』しか行けないとしたら、多少は辻褄が合う。
もしかしたら、あの夢は『夜会』だったのかもしれないと思った所で、学園に着いた。
学園に着いたので、家から着いてきてくれた護衛達にはお礼を言ってから、学園に入った。
そのまま教室へと向かおうとして歩いていた。
でも、人の気配があまり感じられない学園は、どこか新鮮でゆっくりと歩いていた。
そんな私に教師の方が話しかけてきた。
「おや、スコット君。
おはよう、こんな早い時間に学園に居るとは、なにかあったのかい?」
「おはようございます、先生。
いえ、夢見が悪く、早い時間に身が覚めてしまいまして。
気分転換に歩いて学園へと来た所です。
ところで、先生はこちらで何を?」
「ああ、実は君と同じクラスのオーディン君に渡す資料があって探していたんだ」
「オーディン様、というとドースベルク侯爵家のオーディン様ですか?
流石に、まだいらっしゃらないのではありませんか?」
「いや、資料を渡したのは、ついさっきでね。
それで何処に居るかと探していたんだ」
「なるほど。
それならば私が渡しておきましょうか?」
「良いのかい?」
「ええ、先生はこれから朝の会議があるのでしょう?」
「ああ、実は会議の時間が近いから、少しだけ焦って居てね。
スコット君に声をかけたのも、早い時間に学園へと来たことの心配が7割、オーディン君探しを手伝ってくれないかという打算が3割程あったんだ」
「あら、随分と素直ですね」
「はは、手伝ってもらうのだから、それくらいは話さないといけないからね。
オーディン君に渡す資料はこれだが、図書室か教室に居なければ、教員室に持ってきてくれ。
どうしても急ぐ資料では無いから、見つからなければ後から私が渡すとするよ」
「分かりました」
そう言って、教師の方から何枚かの資料を受け取った。
※『異能者』
『異能』を使える者
王国が公認している『異能者』は3名
私は準備している間に朝になった道を、1人で歩いていた。
だだ、私はコーディング伯爵家の令嬢であるので、もちろん護衛は居る。
居るけど、『出来れば、1人の気分を味わいたい』と無理を言って、陰から守ってもらっている。
準備をしている時や、屋敷に居る時は常に人が居たから考える事は無かった。
でも、1人になると今日の夢を思い出してしまう。
あの夢か、現実なのか分からない場所。
普通なら夢だと切って捨てられるけれど、貴族の間には『異能者』しか入れない『夜会』なる場所があるという噂がある。
私も噂は聞いたことがあるけど、それを見たという人には会ったことがない。
でも、『夜会』が無いにしては、お母様がデビュタントする前から噂があったと聞く。
つまり、『夜会』はある、かもしれない。
結局、誰も『夜会』を見たことがないから、はっきりとしない。
でも、『夜会』が行われる場所に、『異能者』しか行けないとしたら、多少は辻褄が合う。
もしかしたら、あの夢は『夜会』だったのかもしれないと思った所で、学園に着いた。
学園に着いたので、家から着いてきてくれた護衛達にはお礼を言ってから、学園に入った。
そのまま教室へと向かおうとして歩いていた。
でも、人の気配があまり感じられない学園は、どこか新鮮でゆっくりと歩いていた。
そんな私に教師の方が話しかけてきた。
「おや、スコット君。
おはよう、こんな早い時間に学園に居るとは、なにかあったのかい?」
「おはようございます、先生。
いえ、夢見が悪く、早い時間に身が覚めてしまいまして。
気分転換に歩いて学園へと来た所です。
ところで、先生はこちらで何を?」
「ああ、実は君と同じクラスのオーディン君に渡す資料があって探していたんだ」
「オーディン様、というとドースベルク侯爵家のオーディン様ですか?
流石に、まだいらっしゃらないのではありませんか?」
「いや、資料を渡したのは、ついさっきでね。
それで何処に居るかと探していたんだ」
「なるほど。
それならば私が渡しておきましょうか?」
「良いのかい?」
「ええ、先生はこれから朝の会議があるのでしょう?」
「ああ、実は会議の時間が近いから、少しだけ焦って居てね。
スコット君に声をかけたのも、早い時間に学園へと来たことの心配が7割、オーディン君探しを手伝ってくれないかという打算が3割程あったんだ」
「あら、随分と素直ですね」
「はは、手伝ってもらうのだから、それくらいは話さないといけないからね。
オーディン君に渡す資料はこれだが、図書室か教室に居なければ、教員室に持ってきてくれ。
どうしても急ぐ資料では無いから、見つからなければ後から私が渡すとするよ」
「分かりました」
そう言って、教師の方から何枚かの資料を受け取った。
※『異能者』
『異能』を使える者
王国が公認している『異能者』は3名
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