ようこそ『異能者の夜会』へ

ロシキ

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21話 早朝の聴取③

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「スー、ひとまずこちらに座りなさい」

私が頭を上げてから、すぐにお父様に声をかけられた。

しかも、私を愛称で呼んでいるという事は、硬い話はほとんどが終わっているという事だろう。
昨日は襲撃された時の事をあまり話さずに部屋に戻ってしまったのに、私に代わって説明してくれたのだろう。

でも、一体どうやってあの時の状況を把握したのだろう。
あの場には、私とオーディン様しか居なかった。

そんな事を考えながら、私はお父様に示された位置に座った。
それからお父様は騎士団長様に向っても話しだした。

「騎士団長殿、申し訳ないが娘は襲撃されたばかりで、あまり優れない様子だ。

騎士団長の職務も理解しているからこそ、多少の無茶も受け入れるが、このような事は今回限りとして頂きたい」

「感謝します、コーディング伯爵。

このような事は出来る限りしたくないのは私も同じです。
しかし、私は王国の盾にして、剣ですので、職務上必要とあらば再び要請する事もあります。

とはいえ、オーディン殿に頼ってしまっている現状がある以上、伯爵のご心配するような事はないでしょう」

「それはオーディン様が、今回の件に方を付けるという事ですか?」

「ええ、既に襲撃者の目的まではっきりしました。
ですので、スコット嬢には幾つかの事実確認さえ出来れば、後はこちらで何とか出来ますので、負担も軽いはずです」

お父様は騎士団長様の言葉に驚いたように軽く見開いた後に、何も言わなくなった。
それを確認した後に、騎士団長様は私に話しかけてきた。

「それでは、これより学園で起きた襲撃について幾つかの事実確認をさせて頂く。

スコット嬢は思い出して気分が悪くなった場合、遠慮せずに話を止めてくれて構わない。
しかし、後日になっても事実確認だけは行わなければならないので、それだけは覚えておいてくれ」

「承知しました」

「それでは事実確認を始める。
回答は事実か、事実では無いかで答えるように。

スコット・コーディング嬢、君はオーディン・ドースベルク殿と、よく昼食を取る間柄になったと聞いている。
事実か?」

「はい、事実です」

「よろしい。
では次に、昼食を取る際にはオーディン殿から誘われる事しかなく、スコット嬢からオーディン殿を誘った事は無いと聞いている。
事実か?」

「はい、事実です」

「次に襲撃を受けた昼食の際にもオーディン殿から誘いを受けたと聞いている。
事実か?」

「はい、事実です」

「では、最後にオーディン殿が襲撃の際に、『自分の『異能』を漏らした者が居る』と呟いたと聞いている。
事実か?」

「はい、事実です」

私の答えを聞き終わった騎士団長様は満足に頷いた。
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