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「貴様とは婚約破棄だ!!さっさと私の前から消えよ!!」
貴族の子供が入学を義務付けられ、優秀な平民が入学する学園の卒業パーティーにて私がそう叫ぶと、王太子である私の婚約者は息を呑み絶望したような顔をした。
しかし、婚約者はすぐに感情を隠し、無礼にも私に質問してきた。
「婚約破棄、ですか?何故、この時なのでしょうか?」
「何故だと!?貴様はミリアに陰湿な虐めを行い、更には殺そうとしただろう!!忘れたとは言わせないぞ!!」
「そ、そんな事はしておりません。それよりも私の質問に答えてください。何故、この時なのですか?」
「していない、だと?貴様は何処までも無様だな。お前達!!証拠を見せてやれ!!」
私がそう言うと、私の側近達と証人達が前に出てきた。
「アイリス・マーシュ公爵令嬢(私の婚約者)は、ミリア・アスレイク男爵令嬢に対し、影での酷い口撃!!更にはミリア・アスレイク男爵令嬢の私物の紛失させ、その他虐めと判断される事を大量に行った。
その上、ミリア・アスレイク男爵令嬢暗殺計画を立案・実行し、私達が助けに入らなければ確実にミリア・アスレイク男爵令嬢は亡くなっていただろう!!
それを私達は知っている!!これでも言い逃れをするのか!!」
そう叫んだのは、次期宰相であり私の婚約者の弟であるシリウス・マーシュだ。
今回の件で証言者の確保や証拠の確保等に尽力してくれた。
そしてシリウスが叫んだ後に、私の婚約者の後りに回り込み、地面に抑え込んだ者が居た。
その者は次期騎士団長だと目されている私の側近であるキース・キクレウスだ。
「言い訳は見苦しいぞ、マーシュ公爵令嬢。さあ、罪を認め、ミリアに謝罪をするだ」
キースの言葉に同調するように周りで見ている者達も婚約者を罵り、婚約破棄をするように言う。
キースが地面に抑え込んだまま、婚約者は私に目を向けて笑っているのに泣きそうな顔をしながら言った。
「で、殿下、婚約破棄は殿下中で覆らないのですか?」
「っ!!覆るわけがなかろうが!!」
私がそう叫んだ瞬間に、会場にガラスが割れた音が響き渡った。
そちらの方へと目を向けると、全身が真っ黒な人間が窓際に立ち窓を割って回っていた。
「な、誰だあれは!!すぐに捕ま『キャー!!』」
私の指示を令嬢の叫び声に掻き消された。
そちらを見ると、キースが婚約者の上から退かされており、代わりに窓際に居る者と同じ様な風貌の者が婚約者にナイフを突き刺している所だった。
それもそのナイスが刺さっているのは首元に一本と頭に一本、それを見て既に婚約者は事切れていると理解出来た。
「な、何者だ、貴様」
私が突然の事態にそう声に出すと、黒服の人間は突如として婚約者の体からナイフを引き抜き、そのナイフで自分の首を掻っ切った。
「ひぃ!!」
その光景をまともに見てしまった令嬢や子息達は悲鳴を上げたが、次の瞬間には兵士達が会場に雪崩込んできた。
その兵士達を率いていた騎士団長は婚約者の遺体を見ると、何かを理解したような顔をしてから、兵士達に指示を出した。
「これからこの場は国王陛下が到着されるまで、このままで保存する。動こうとするものは多少手荒になっても捕まえよ」
貴族の子供が入学を義務付けられ、優秀な平民が入学する学園の卒業パーティーにて私がそう叫ぶと、王太子である私の婚約者は息を呑み絶望したような顔をした。
しかし、婚約者はすぐに感情を隠し、無礼にも私に質問してきた。
「婚約破棄、ですか?何故、この時なのでしょうか?」
「何故だと!?貴様はミリアに陰湿な虐めを行い、更には殺そうとしただろう!!忘れたとは言わせないぞ!!」
「そ、そんな事はしておりません。それよりも私の質問に答えてください。何故、この時なのですか?」
「していない、だと?貴様は何処までも無様だな。お前達!!証拠を見せてやれ!!」
私がそう言うと、私の側近達と証人達が前に出てきた。
「アイリス・マーシュ公爵令嬢(私の婚約者)は、ミリア・アスレイク男爵令嬢に対し、影での酷い口撃!!更にはミリア・アスレイク男爵令嬢の私物の紛失させ、その他虐めと判断される事を大量に行った。
その上、ミリア・アスレイク男爵令嬢暗殺計画を立案・実行し、私達が助けに入らなければ確実にミリア・アスレイク男爵令嬢は亡くなっていただろう!!
それを私達は知っている!!これでも言い逃れをするのか!!」
そう叫んだのは、次期宰相であり私の婚約者の弟であるシリウス・マーシュだ。
今回の件で証言者の確保や証拠の確保等に尽力してくれた。
そしてシリウスが叫んだ後に、私の婚約者の後りに回り込み、地面に抑え込んだ者が居た。
その者は次期騎士団長だと目されている私の側近であるキース・キクレウスだ。
「言い訳は見苦しいぞ、マーシュ公爵令嬢。さあ、罪を認め、ミリアに謝罪をするだ」
キースの言葉に同調するように周りで見ている者達も婚約者を罵り、婚約破棄をするように言う。
キースが地面に抑え込んだまま、婚約者は私に目を向けて笑っているのに泣きそうな顔をしながら言った。
「で、殿下、婚約破棄は殿下中で覆らないのですか?」
「っ!!覆るわけがなかろうが!!」
私がそう叫んだ瞬間に、会場にガラスが割れた音が響き渡った。
そちらの方へと目を向けると、全身が真っ黒な人間が窓際に立ち窓を割って回っていた。
「な、誰だあれは!!すぐに捕ま『キャー!!』」
私の指示を令嬢の叫び声に掻き消された。
そちらを見ると、キースが婚約者の上から退かされており、代わりに窓際に居る者と同じ様な風貌の者が婚約者にナイフを突き刺している所だった。
それもそのナイスが刺さっているのは首元に一本と頭に一本、それを見て既に婚約者は事切れていると理解出来た。
「な、何者だ、貴様」
私が突然の事態にそう声に出すと、黒服の人間は突如として婚約者の体からナイフを引き抜き、そのナイフで自分の首を掻っ切った。
「ひぃ!!」
その光景をまともに見てしまった令嬢や子息達は悲鳴を上げたが、次の瞬間には兵士達が会場に雪崩込んできた。
その兵士達を率いていた騎士団長は婚約者の遺体を見ると、何かを理解したような顔をしてから、兵士達に指示を出した。
「これからこの場は国王陛下が到着されるまで、このままで保存する。動こうとするものは多少手荒になっても捕まえよ」
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