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謁見の間へ
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「勿論です。お前達が心を開き、信頼していたのは演技ですよ」
僕がそのメイド長の言葉に混乱していると、父上はがっくりと肩を落としながらもメイド長に再び質問した。
「それでは貴方様が謁見の間へ案内して下さるのですか?」
父上がそう質問すると、メイド長は笑顔で頷いた。
「ええ、私以外の者は案内には適しませんからね。仕方のない事です。そうそう、これから謁見の間へと行きますが、くれぐれも謁見の間へと向かっている途中でも、謁見の間の中でも、許可なく言葉を発さないように」
そう言うと、メイド長はくるりと僕達に背を向けて9階に向けて歩き出した。
父上はそれを見たあとに唾を飲み込むように喉を鳴らしたあと、僕達の方に振り返り僕達と他国の重鎮の方々に言った。
「ここから先は決して声を出すなよ。魔法も魔道具も全て外しているな?決して無礼があってはならない。例えこの先で無理難題を言われても、他の者は庇えないし、庇わない。だから無理難題を言われたら、その通りにするか、生を諦めるかだけだ。
全員、覚悟は良いな。逝くぞ」
僕は父上の言葉に、そう言えばここに来る前に魔道具は全て外させられたなと、思い出した。
そして、それと同時に僕に掛かっていた『沈黙』の魔法が解除された。
その事に気が付いた僕は周りに、これはどういう事なのかを質問しようとしたが、周りのあまりの覚悟の決まっている顔にその言葉を飲み込まざる負えなかった。
僕は仕方なく父上達に続き8階から9階への階段を登って行った。
しかし、8階から見えていた部分を通り過ぎ、逆に8階から見えない部分になると城の様子が様変わりした。
この城は、というかこの世界にある国の王城は基本的に立て直すという事をしない、正確には出来無い。
何故なら、城のような巨大な建物を正確に、歪みなく、そして長く持ちこたえるようにする技術がないのだ。
なので、各国の城は『国の象徴』と呼ばれ、複製不可能な魔道具と並ぶ、またはそれ以上に貴重な物であり、「『国の象徴』が無ければ国ではない」と言い切るその手の専門家がいるくらいだ。
ただ不思議なことは、この『国の象徴』の城はそれぞれに何処か侵入してはいけない場所があるのだ。
例えば、地下の独房の全エリアや逆に城の中の一部屋とその部屋に繋がる廊下等だ。
それらは各国が決して侵入してはいけないとしており、侵入した者は他国の重鎮ですら処刑する。
因みに、我が国の王城では9~10階の全エリアがそれにあたる。
その我が国の9~10階は、1~8階までとは全く異なり、現在の世界では消失したと言われている貴重な芸術品やそれがあるだけで国の力関係が変わると言われている神話の時代の複製不可能な魔道具が、ずらりと並んでいた。
そんな専門家達が見たら、いや専門家でなくとも見たら発狂するレベルの貴重品の数々がずらりと並んでいる階段と廊下を進み、扉だけで各国の国家予算を超えるだろうと見ただけで分かる程に凄い扉の前でメイド長が立ち止まった。
「ここが謁見の間です。今まで以上に慎重に振る舞うように。
なにせ、私程穏やかな者はこの中では少数ですし、我らが魔王様はまだお部屋におりません。今回の分配分の者以外は、下手をすれば魔王様が来られる前に殺される事もあるでしょうから」
メイド長はそう言ってから、僕達の反応を確かめる前に扉を開けた。
僕がそのメイド長の言葉に混乱していると、父上はがっくりと肩を落としながらもメイド長に再び質問した。
「それでは貴方様が謁見の間へ案内して下さるのですか?」
父上がそう質問すると、メイド長は笑顔で頷いた。
「ええ、私以外の者は案内には適しませんからね。仕方のない事です。そうそう、これから謁見の間へと行きますが、くれぐれも謁見の間へと向かっている途中でも、謁見の間の中でも、許可なく言葉を発さないように」
そう言うと、メイド長はくるりと僕達に背を向けて9階に向けて歩き出した。
父上はそれを見たあとに唾を飲み込むように喉を鳴らしたあと、僕達の方に振り返り僕達と他国の重鎮の方々に言った。
「ここから先は決して声を出すなよ。魔法も魔道具も全て外しているな?決して無礼があってはならない。例えこの先で無理難題を言われても、他の者は庇えないし、庇わない。だから無理難題を言われたら、その通りにするか、生を諦めるかだけだ。
全員、覚悟は良いな。逝くぞ」
僕は父上の言葉に、そう言えばここに来る前に魔道具は全て外させられたなと、思い出した。
そして、それと同時に僕に掛かっていた『沈黙』の魔法が解除された。
その事に気が付いた僕は周りに、これはどういう事なのかを質問しようとしたが、周りのあまりの覚悟の決まっている顔にその言葉を飲み込まざる負えなかった。
僕は仕方なく父上達に続き8階から9階への階段を登って行った。
しかし、8階から見えていた部分を通り過ぎ、逆に8階から見えない部分になると城の様子が様変わりした。
この城は、というかこの世界にある国の王城は基本的に立て直すという事をしない、正確には出来無い。
何故なら、城のような巨大な建物を正確に、歪みなく、そして長く持ちこたえるようにする技術がないのだ。
なので、各国の城は『国の象徴』と呼ばれ、複製不可能な魔道具と並ぶ、またはそれ以上に貴重な物であり、「『国の象徴』が無ければ国ではない」と言い切るその手の専門家がいるくらいだ。
ただ不思議なことは、この『国の象徴』の城はそれぞれに何処か侵入してはいけない場所があるのだ。
例えば、地下の独房の全エリアや逆に城の中の一部屋とその部屋に繋がる廊下等だ。
それらは各国が決して侵入してはいけないとしており、侵入した者は他国の重鎮ですら処刑する。
因みに、我が国の王城では9~10階の全エリアがそれにあたる。
その我が国の9~10階は、1~8階までとは全く異なり、現在の世界では消失したと言われている貴重な芸術品やそれがあるだけで国の力関係が変わると言われている神話の時代の複製不可能な魔道具が、ずらりと並んでいた。
そんな専門家達が見たら、いや専門家でなくとも見たら発狂するレベルの貴重品の数々がずらりと並んでいる階段と廊下を進み、扉だけで各国の国家予算を超えるだろうと見ただけで分かる程に凄い扉の前でメイド長が立ち止まった。
「ここが謁見の間です。今まで以上に慎重に振る舞うように。
なにせ、私程穏やかな者はこの中では少数ですし、我らが魔王様はまだお部屋におりません。今回の分配分の者以外は、下手をすれば魔王様が来られる前に殺される事もあるでしょうから」
メイド長はそう言ってから、僕達の反応を確かめる前に扉を開けた。
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