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ピエロの最後とその後(魔王)
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「秒刻みの行動に、ピ、ピエロ君だと?」
僕はサファイスの狂気的な笑顔を見て、無意識的に後ろに下がりながら聞き返した。
僕がそう聞くと、サファイスは狂気的な笑顔のままで言った。
「そうだ、秒刻みの行動にピエロ君だ。お前の存在意義は、私の疑問が正しいのかどうかを証明する事、そして永き時を生きる私の飽きを多少なりとも埋めるピエロになることだ。
まず、国名にエとロかロがは入っている国を探し、国王に命令し子供を産ませる。それが女だった場合は、それに『性転換』の魔法を掛ける。次に名前の文字を消せばピエロと読めるように名前を適当に決める。
そして、それをこの城のメイド長以下、私の配下に教育させ、それによってお前を勇者にし、偽物を討伐させる。そして、偽物を討伐し終え、私と結婚した後に全てを明かした場合はどんな反応をするのかとな?
だが、途中までは良かったが、最後は存外思っていた通りの反応でつまらないな」
僕はサファイスの言葉に更に無意識的に後ろに下がり、壁に背中が着いた。
その事に気が付いた僕は前を見たまま、壁を確認するように、どうにか逃げられないかと確認するように壁を触りながら、震えている声でサファイスに質問した。
「さ、最後、だと?」
僕の質問を聞いたサファイス狂気的な笑顔を引っ込めて、つまらなそうに言った。
「あぁ、最後だとも。お前がお前の意思で動き、生きる事が出来るのは今日、この時、この瞬間が最後だ」
サファイスがそういうと、今まで僕も忘れていた僕の腰にしがみ付いていたラセットが急に僕にキスをしてきた。
僕はその事に驚き、ラセットから離れようとしたが凄い力で締め付けられていて離れられなかった。
しかし、すぐに僕は全身に力が入らなくなり、壁に背中を付けているせいで「ずる、ずる」という音を出しながら、地面に座り込んでしまった。
それからはどんどん力が入らなくなり、今見ている光景が現実では無い様な感じがしてきて、最後には途轍もなく深く途轍もなく暗い海の中に放り出された感じがした。
そのせいで自分の存在が最初から無かったように感じでしまった挙げ句、僕の意識はその途轍もなく深く途轍もなく暗い海に溶かされる様に消えてしまった。
◇勇者最後の日から50年後
勇者がドッペルゲンガーにその存在毎喰われた日から私と13極点達は天界へと移り住み、魔族達と人間達の戦争が終わるのを待っていた。
そして今日は、やっと終わった戦争の報告をドッペルゲンガーからの聞いていた。
全ての報告と今回のそれぞれの分配が決定した後に、私は溜息をついた。
「まさか、ここまで時間が掛るとはな。我らが居なければここまで弱かったのか?やはり魔族には平穏は無用であり、戦乱と混沌が必要だな。まあ、それをどう用意してやるかは今後考えるとして、その体の具合はどうだ?ドッペルゲンガー」
私は今の今まで魔族と人間の戦争を促すために地上で動いていた勇者から全てを奪ったドッペルゲンガーに声をかけた。
「はい、最初こそ消えずに残っていた勇者の意識も、あの日の翌日には四肢の存在が消え、存在が頭部だけになったので、その状態で無理矢理に固定し、後は私が人間共を裏切り『人類の裏切り者』になり、人間に罵倒されるのを勇者に見せた後に、端の方から少しづつ消しました。
それと勇気は罵倒される随分前から、具体的には勇者を存在毎取り込んだ3日後から『消えたくない』しか呟いておりませんでした。」
私はそう報告を聞いたあと、ドッペルゲンガーに下がるように指示を出した。
ドッペルゲンガーが消え、私一人になった天界の部屋で我らに支配され奴隷の様に働いている天使や神共を見下ろしながら、私は呟いた。
「やはりあの勇者は期待ハズレだったか。まあ良い、それも予想通りだったしな。さい、次は一体何をして暇を潰すか」
私がそう呟いた所で、私が居る建物の正面の門が爆発した。
それを眺めていると、どうやら生まれたばかりの神(生まれたばかりと言っても3000年は生きている)とその仲間が門を壊し、奴隷として働いている者達を開放して回っていた。
この屋敷にも兵隊は居るが、そいつらは魔法で作り出した物なので神共との戦闘では、そこまで約に立たない。
私はどう動くかと考えている内に、『この中に居る魔王!!勇気の神であるこの僕が貴様を倒し、神界と地上を開放する!!精々、僕がお前を倒すまでの短い命を大事にしておけ!!いくぞ、みんな!!』と演説していた。
その演説は仲間の士気を高め、この建物で奴隷になっていた神達も私を倒すと一致団結する程のものだった。
私はそれを聞いたために、笑みを浮かべながら、久々の脚本にない物語を心底嬉しく思った。
そして、その心情のままに目の前のガラスを割り、演説をしている広場に飛び降りながら叫んだ。
「ああ!!今度は天界で大虐殺か!!楽しそうだ!!」
END
僕はサファイスの狂気的な笑顔を見て、無意識的に後ろに下がりながら聞き返した。
僕がそう聞くと、サファイスは狂気的な笑顔のままで言った。
「そうだ、秒刻みの行動にピエロ君だ。お前の存在意義は、私の疑問が正しいのかどうかを証明する事、そして永き時を生きる私の飽きを多少なりとも埋めるピエロになることだ。
まず、国名にエとロかロがは入っている国を探し、国王に命令し子供を産ませる。それが女だった場合は、それに『性転換』の魔法を掛ける。次に名前の文字を消せばピエロと読めるように名前を適当に決める。
そして、それをこの城のメイド長以下、私の配下に教育させ、それによってお前を勇者にし、偽物を討伐させる。そして、偽物を討伐し終え、私と結婚した後に全てを明かした場合はどんな反応をするのかとな?
だが、途中までは良かったが、最後は存外思っていた通りの反応でつまらないな」
僕はサファイスの言葉に更に無意識的に後ろに下がり、壁に背中が着いた。
その事に気が付いた僕は前を見たまま、壁を確認するように、どうにか逃げられないかと確認するように壁を触りながら、震えている声でサファイスに質問した。
「さ、最後、だと?」
僕の質問を聞いたサファイス狂気的な笑顔を引っ込めて、つまらなそうに言った。
「あぁ、最後だとも。お前がお前の意思で動き、生きる事が出来るのは今日、この時、この瞬間が最後だ」
サファイスがそういうと、今まで僕も忘れていた僕の腰にしがみ付いていたラセットが急に僕にキスをしてきた。
僕はその事に驚き、ラセットから離れようとしたが凄い力で締め付けられていて離れられなかった。
しかし、すぐに僕は全身に力が入らなくなり、壁に背中を付けているせいで「ずる、ずる」という音を出しながら、地面に座り込んでしまった。
それからはどんどん力が入らなくなり、今見ている光景が現実では無い様な感じがしてきて、最後には途轍もなく深く途轍もなく暗い海の中に放り出された感じがした。
そのせいで自分の存在が最初から無かったように感じでしまった挙げ句、僕の意識はその途轍もなく深く途轍もなく暗い海に溶かされる様に消えてしまった。
◇勇者最後の日から50年後
勇者がドッペルゲンガーにその存在毎喰われた日から私と13極点達は天界へと移り住み、魔族達と人間達の戦争が終わるのを待っていた。
そして今日は、やっと終わった戦争の報告をドッペルゲンガーからの聞いていた。
全ての報告と今回のそれぞれの分配が決定した後に、私は溜息をついた。
「まさか、ここまで時間が掛るとはな。我らが居なければここまで弱かったのか?やはり魔族には平穏は無用であり、戦乱と混沌が必要だな。まあ、それをどう用意してやるかは今後考えるとして、その体の具合はどうだ?ドッペルゲンガー」
私は今の今まで魔族と人間の戦争を促すために地上で動いていた勇者から全てを奪ったドッペルゲンガーに声をかけた。
「はい、最初こそ消えずに残っていた勇者の意識も、あの日の翌日には四肢の存在が消え、存在が頭部だけになったので、その状態で無理矢理に固定し、後は私が人間共を裏切り『人類の裏切り者』になり、人間に罵倒されるのを勇者に見せた後に、端の方から少しづつ消しました。
それと勇気は罵倒される随分前から、具体的には勇者を存在毎取り込んだ3日後から『消えたくない』しか呟いておりませんでした。」
私はそう報告を聞いたあと、ドッペルゲンガーに下がるように指示を出した。
ドッペルゲンガーが消え、私一人になった天界の部屋で我らに支配され奴隷の様に働いている天使や神共を見下ろしながら、私は呟いた。
「やはりあの勇者は期待ハズレだったか。まあ良い、それも予想通りだったしな。さい、次は一体何をして暇を潰すか」
私がそう呟いた所で、私が居る建物の正面の門が爆発した。
それを眺めていると、どうやら生まれたばかりの神(生まれたばかりと言っても3000年は生きている)とその仲間が門を壊し、奴隷として働いている者達を開放して回っていた。
この屋敷にも兵隊は居るが、そいつらは魔法で作り出した物なので神共との戦闘では、そこまで約に立たない。
私はどう動くかと考えている内に、『この中に居る魔王!!勇気の神であるこの僕が貴様を倒し、神界と地上を開放する!!精々、僕がお前を倒すまでの短い命を大事にしておけ!!いくぞ、みんな!!』と演説していた。
その演説は仲間の士気を高め、この建物で奴隷になっていた神達も私を倒すと一致団結する程のものだった。
私はそれを聞いたために、笑みを浮かべながら、久々の脚本にない物語を心底嬉しく思った。
そして、その心情のままに目の前のガラスを割り、演説をしている広場に飛び降りながら叫んだ。
「ああ!!今度は天界で大虐殺か!!楽しそうだ!!」
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