【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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1章 王国編

4話(別視点)

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今日見た夢は最悪だった。
大まかな夢の内容はぼんやりしているものの、最後に見た光景だけは鮮明に覚えている。
最後に見たのは私が助けられなかった1人の少女が、周りの狂気に殺された最悪の光景だった。

そのタイミングで目が覚め、体と寝ていたベットは私の凄い量の汗で濡れていた。
最後の光景だけは起きてからもはっきりと思い出せるために、あの光景は本当に夢なのかとおかしな想像をしてしまった程だ。

しかし、城に着いてからは、その事は表には出さずに今日も民を守るために働く。

「令嬢の護衛ですが?」

「うむ、そうだ。その令嬢は今年がお披露目、つまり魔眼の確認がある。その令嬢に魔眼があるかは分からんが、例え無くともその令嬢から目を離さず、守り通す様に」

「は!!承知致しました!!」

国王陛下から直々にお呼び出しが掛かり、そこに向かうと、そう指示を出された。
そして、私はお披露目の開始前からお披露目会場を警備している騎士達に混ざり、警備しながらその令嬢を見ていたが、あの令嬢は確実におかしい。

今回のお披露目は魔眼が無いのは当たり前で、あれば豪運と言っていい。
そんな私も体を強くする魔眼、学者達に言わせると『身体強化』の魔法が出来る魔眼(黒色)を持っている為に、19歳という若さで、更に女であり、平民の私でも貴族の方達を護衛する階級までになっている。

そんな私でも精神的に成長速度が上がったのは魔眼を得てからで、それまではまだまだ遊んでいるだけの子供だった。

お披露目は平民と貴族共にお披露目会があるか、ないかの差はあるものの同じ年齢で確認がある。

その確認の年齢は12歳。
いくらこの国の成人が15歳だといっても、それは働けるようになる下限年齢である18歳までの成長をより強く促すための物。
その為に、お披露目をした後でも、15歳になるまでの最低3年程は子供のままでも仕方ないし、むしろ15歳からでも働きに出られるようにする為の精神的、肉体的成長は今からが本番。

まあ、魔眼が発現した子供達は色々とあるので、精神的成長が早く、魔眼を発現させた子供達は大体15歳くらいの時には、普通の子供達が18歳の時くらいの精神構造をしている事もおかしくはないが。

もちろん、私は平民であの令嬢が貴族だという事からも精神的成長速度の違いは出るだろうが、その令嬢は精神的成長が既に終わっていると言っていい。
流石に肉体的にはまだまだ成長しきれていないものの、それを補って余りある精神的成長速度。

更にはパーティー中に、時折見せる暗い瞳。
私はあの瞳を見たことがある。
それは人生に絶望、いや恐らくは世界の全てを拒絶している瞳。
しかも、その瞳をしているときには決まって他の騎士や貴族達の視線が完全に外れた時であるので、視線にかなり敏感。

そんな令嬢を見ていれば、これまで仕事で多少しか貴族達を見てきたとは言えない私からしても、流石に何かあるのだと思えるような令嬢だった。

結果として、その令嬢のお披露目結果は魔眼無しだった。
しかし私は例え国王陛下の命令があっても無くても、彼女から目を離せなくなっていた。
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