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1章 王国編
32話
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私と矢の間に割り込んだフィーナは左手で剣を握っていて、右手はだらんと垂らしていた。
そんなフィーナは、フィーナらしくない構えをしていた。
フィーナの構えは基本的に王道である両手で剣を握り、自身の中心と剣の中心がぴったりと合うような構え。
しかし、今のフィーナの構えは構えと言っていいのか悩んでしまうような、剣を握っている左手で自身の体の前半分を包み込むような構えをしていた。
そして、それを疑問に思った次の瞬間には、フィーナは剣を振るっており、振るった剣の風圧だけで私に迫って来ていた矢は形を失い、床に毒を撒き散らした。
それの光景を呆然と見ていると、フィーナから変な呼吸音が聞こえていた。
「ひゅー、ひゅー、ひゅー」
私がそれに気が付き、フィーナを見ると、フィーナは未だに剣を振り抜いた時の体勢で固まっていたものの、体は小刻みに震えていた。
私はそれを見て、昔聞いたことがある水の回復魔法をフィーナにかけようと思ったものの、それにより氷がフィーナの中に生成されてしまった場合に、何も出来ないのを思い出し、手を出せなくなってしまった。
そんな私を背中に庇いながら、フィーナは左手で強く剣を握り、魔力を一気に高めた。
そして、フィーナとフィーナの剣に魔力を集中させたかと思うと、次の瞬間にはフィーナは私の視界から消え、更にその次の瞬間には執事長の体の腰の辺りが斜めに切られており、その体が地面に落ちた音であるドサリという音が聞こえてきた。
「すごい」
それを見て、単純にすごいと私と呟いた所で、フィーナの体を覆っていた魔力が消え、フィーナが仰向けで床へと倒れ込んだ。
それを理解した途端、私は走り出した。
そして、私はフィーナの元へと辿り着き、水の回復魔法をフィーナへと掛けようとしたところで、フィーナが息をしていないのを体が上下に動いていない事で理解してしまった。
それを理解した私は、ただただ呆然とした。
私が呆然としていると、コローナが誰かを連れながら焦った様子で走って来た。
その連れて来た誰かは、急いでフィーナの側に駆け寄り、フィーナの手を取り、フィーナの手首に手を当てた。
そして、数秒そのまま動きを止めた後、ゆっくりと首を横に振った。
それを受けて、コローナが膝を付いて、大きく口を開けながら涙を流す。
恐らくコローナが大きく口を開けているのは、泣いているからだと分かる。
しかし、肝心のコローナが泣いている声が聞こえて来なかった。
そんなフィーナは、フィーナらしくない構えをしていた。
フィーナの構えは基本的に王道である両手で剣を握り、自身の中心と剣の中心がぴったりと合うような構え。
しかし、今のフィーナの構えは構えと言っていいのか悩んでしまうような、剣を握っている左手で自身の体の前半分を包み込むような構えをしていた。
そして、それを疑問に思った次の瞬間には、フィーナは剣を振るっており、振るった剣の風圧だけで私に迫って来ていた矢は形を失い、床に毒を撒き散らした。
それの光景を呆然と見ていると、フィーナから変な呼吸音が聞こえていた。
「ひゅー、ひゅー、ひゅー」
私がそれに気が付き、フィーナを見ると、フィーナは未だに剣を振り抜いた時の体勢で固まっていたものの、体は小刻みに震えていた。
私はそれを見て、昔聞いたことがある水の回復魔法をフィーナにかけようと思ったものの、それにより氷がフィーナの中に生成されてしまった場合に、何も出来ないのを思い出し、手を出せなくなってしまった。
そんな私を背中に庇いながら、フィーナは左手で強く剣を握り、魔力を一気に高めた。
そして、フィーナとフィーナの剣に魔力を集中させたかと思うと、次の瞬間にはフィーナは私の視界から消え、更にその次の瞬間には執事長の体の腰の辺りが斜めに切られており、その体が地面に落ちた音であるドサリという音が聞こえてきた。
「すごい」
それを見て、単純にすごいと私と呟いた所で、フィーナの体を覆っていた魔力が消え、フィーナが仰向けで床へと倒れ込んだ。
それを理解した途端、私は走り出した。
そして、私はフィーナの元へと辿り着き、水の回復魔法をフィーナへと掛けようとしたところで、フィーナが息をしていないのを体が上下に動いていない事で理解してしまった。
それを理解した私は、ただただ呆然とした。
私が呆然としていると、コローナが誰かを連れながら焦った様子で走って来た。
その連れて来た誰かは、急いでフィーナの側に駆け寄り、フィーナの手を取り、フィーナの手首に手を当てた。
そして、数秒そのまま動きを止めた後、ゆっくりと首を横に振った。
それを受けて、コローナが膝を付いて、大きく口を開けながら涙を流す。
恐らくコローナが大きく口を開けているのは、泣いているからだと分かる。
しかし、肝心のコローナが泣いている声が聞こえて来なかった。
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