【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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1章 王国編

43話

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※始めの内容部分に、大まかですが今後の予定がありますので、ご覧頂けると有り難いです。

私は目の前にいる人物に驚きつつも、それを隠して睨みつけた。

「『中立者』ミュールフィス。あなたは全ての国に属さない代わりに、仮面の下を見ようとしない事と自らの命が脅かされない限りは、どこの戦闘並びに戦争には参加せず、むしろ戦争等では調停役を買って出ると記憶していたのだけど、間違っている?」

「いいえ、その認識で正しいですよ。私もまさか、自分が行った宣言を密かに破る日が来るとは思っていませんでした」

「密かに?私の、つまりフロービス伯爵邸で私と敵対しておいて、密かに出来ると思っているの?」

私が睨みつけながら言った言葉に対して、ミュールフィスは仮面をつけていても分かるほどに余裕な声色で言った。

「ええ、思っておりますよ。それに私がローニャさんと敵対していたと外部に漏らすつもりならば、私はローニャさんの秘密を外部に漏らさなくてはなりませんからね」

「私の秘密?一体何のこと?」

「そうですね~、名付けるならば3系統持ちトリプラーでしょうか?それとも2眼持ちダブルホルダーの方が良いですか?」

私はミュールフィスの言葉を聞き、口を閉じるしか無かった。
私の魔眼の事がバレている。

何故バレた?
いくらカモフラージュだけとはいえ、魔力を使わない限りは知らない存在があるとは思わないのだから、バレづらい筈。
そして、バレていない間にカモフラージュ以外の方法でも隠せる様になっておこうと思っていたのに、『中立者』であるミュールフィスにバレては意味がない。

しかも、『中立者』といつ名は伊達ではなく、もしもこの場でミュールフィスを殺せたとしても、多数の国にパイプを持っている『中立者』が、フロービス伯爵邸で死ぬのはあってはならない。
そんな事があった場合は、フロービス伯爵家何処かそのときに邸に居た人間全てが処刑対象になってもおかしくはない。
それ程に『中立者』のこれまでの功績は凄まじい。

「なにが、望みでしょうか?」

私が苦虫を口に入れたときの様な感情を隠しながら、そう質問するとミュールフィスは仮面に手をかけながら言った。

「私の望みは、ローニャさんとフィーナさんが来るべき時に私と共に戦うこと、そしてそれまでの間は私と親交を深めることですね」

そう言ってから、ミュールフィスは仮面を外した。
『中立者』ことミュールフィスは、例えどんな相手を前にしようとも一切仮面を取らず、無理矢理取ろうとしたら戦闘を開始するほどに仮面を取らない。
しかし、そうしていた理由が仮面を取ったことにより晒されたミュールフィスの素顔を見て納得できた。

「まさか、『中立者』が2持っているとは思わなかったわ」
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