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1章 王国編
46話
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私は意識がなかった間のことを大まかに聞いた事に対して、今後どう動くかを考えながら答えた。
「そう、流石にフロービス伯爵家で続く不祥事だから調査開始が早いわね。この分だと、私に対する聞き取り調査も私が起きたら行われる運びになっているの?」
「はい。ただローニャ様はフロービス伯爵家の当主にして、唯一の直系ですから目を覚まされても今日中の聞き取りは無いそうです。
明日以降は目が覚めた翌日には聞き取りを行いたいということでした」
「そう。分かったわ」
私はそう言って考え込んだ。
一時的にであろうともフロービス伯爵家を継ぐならば、執事長を排除するのは必定だった。
しかし、流石に不祥事を明らかにするタイミングが早かった?
とはいえ地盤を固めるにしても、横領されている時には地盤が固めづらいし、下手にあの執事長を放置していた場合は私にも処罰が及ぶ可能性があったから、排除自体は間違いじゃない。
それなら調査に積極的に協力して、探られても痛いことはありませんと、見せるしかないかな。
私はそう決めてからは早かった。
「フィーナ。私が目覚めたからすぐにでも聞き取りには協力すると調査している人間に伝えて来て。ただ目覚めたばかりだから、聞き取りは少しだけ時間が欲しいとも添えてね」
「あまりご無理をされないほうが良いのではないですか?あまり顔色がよくありませんが」
私の言葉に、フィーナが珍しく意見してきた。
いや、正確に言えば意見してきた事は今までにもあるけど、それは雑談の中だったり、死の危険があるときに限った事が多い、というかその様な状況下でしかしなかった。
それなのに、その状況下ではないこの状況でフィーナが私に意見してきたということは、フィーナの中の何かが変わった?
そんな事を考えていると、フィーナが心配そうな目を私に向けているのが分かった。
「そんなに心配しなくても大丈夫よ、フィーナ。それに調査には協力的に行動しておかないと、私も横領に加担していたんじゃないかと疑われたら、隙を晒してしまうことになるから、少し無茶をしてでも協力しておかないと」
私の言葉に渋々承知したように頷いたフィーナが動き出そうとする前に、ミューが言った。
「あぁ、それなら心配いりませんよ」
「どういうこと?ミュー」
「私が調査の中心人物に、『ローニャ・フロービス様は度重なる襲撃と命の危機に参っています。フロービス邸の調査は構いませんが、フロービス様には目が覚めても少しだけ時間を開けて頂けませんか?』と言っておきましたので」
私はその言葉に込められた嫌味を感じ取って、顔が引き攣るのが感じられた。
「そう、流石にフロービス伯爵家で続く不祥事だから調査開始が早いわね。この分だと、私に対する聞き取り調査も私が起きたら行われる運びになっているの?」
「はい。ただローニャ様はフロービス伯爵家の当主にして、唯一の直系ですから目を覚まされても今日中の聞き取りは無いそうです。
明日以降は目が覚めた翌日には聞き取りを行いたいということでした」
「そう。分かったわ」
私はそう言って考え込んだ。
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とはいえ地盤を固めるにしても、横領されている時には地盤が固めづらいし、下手にあの執事長を放置していた場合は私にも処罰が及ぶ可能性があったから、排除自体は間違いじゃない。
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私の言葉に、フィーナが珍しく意見してきた。
いや、正確に言えば意見してきた事は今までにもあるけど、それは雑談の中だったり、死の危険があるときに限った事が多い、というかその様な状況下でしかしなかった。
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「あぁ、それなら心配いりませんよ」
「どういうこと?ミュー」
「私が調査の中心人物に、『ローニャ・フロービス様は度重なる襲撃と命の危機に参っています。フロービス邸の調査は構いませんが、フロービス様には目が覚めても少しだけ時間を開けて頂けませんか?』と言っておきましたので」
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