【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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2章 対魔獣戦闘編

59話

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箱の様に感じたのも束の間、魔獣達は一斉に魔法を発動させ、私達に攻撃を仕掛けて来た。

フィーナが開けた穴?も、かなりが塞がれており、迫り上がってきた地面とその地面の周りの僅かに開いている地面には魔獣達も居なかった。
しかし、その部分以外からは、つまり上、右、左、斜め等のあらゆる角度から攻撃が迫って来た。

それを見た私はすぐに全力で魔法を発動させた。

「『蛇流水じゃりゅうすい』!!」

私が全力で発動させた魔法は、私を中心として例えるならば蛇がとぐろを巻く様に水が流れ、最終的には上部に流されるという、外から中に攻撃する全ての攻撃を逸らす魔法になる。
本来ならば、高さは精々が大きめな建物の2階くらいの大きさにしかならないが、今回は全力で発動させたので、そこら辺の木などの背丈は簡単に超えた。

それにより空中に居た鳥達に攻撃を逸らすことで、鳥達は全てではないがある程度は死に、その死体が落下する事で小型の魔獣や動物、大型の魔獣や動物も打ち所が悪ければ死んでいる。
その為に上手く数も減らせている。

それでも数が減った気がしない。
これで片方の魔眼の魔力がないというのはキツイ。
正直に言えば、時間魔法は使いたく無かったけど、仕方ない。

そこまで考えてから、目を閉じて深呼吸して、魔法を発動させた。

「『逆行』」

私は時間魔法の『逆行』を自分だけにかけた。
それにより私の体は『蛇流水』の使用前に戻った。

本来ならば、過去の私が『蛇流水』を使用しなかったという結果に書き換わるので、魔物や動物達の傷や死亡という事実は消える。
しかし、私の時間魔法は戻す範囲は使用した魔力量次第である。
そして、今回は私しか戻せない程度の魔力しか使わなかったので、周りの魔獣や動物の傷はそのまま残っているのだ。

ちなみに時間魔法が戻すのは、時間魔法の魔眼を除いた全てなので、『逆行』でしようした魔力は戻らない。

まあ、私がこの加減を覚えるまでは、かなり苦労させられたし、使用した魔力量も馬鹿には出来ないけど、それに似合った結果は得た。 

ここまでに多少の時間が掛かった事もあり、私の魔力が戻った瞬間にフィーナは地面に着地した。
他の魔獣や動物達も私達の事を睨み付けていても、まだ確実に襲ってくるだろう。

欲を言えば、フィーナの魔力も回復させたいけど、今の私では時間を掛けなければフィーナの魔力を回復させると無駄な魔力を使ってしまう。
特殊魔法で無駄な魔力を使うのは、ご法度と言えるほどの愚行なので、時間を掛けられない今はフィーナの魔力を回復させる訳にはいかない。
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