【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

文字の大きさ
61 / 188
2章 対魔獣戦闘編

60話

しおりを挟む
フィーナの魔力を回復させる事が出来ない為に、必然的に私がこの数の魔物を相手取らなければならない。
フィーナにはなんとか魔力を保たせてもらい、最低限の魔力で回避してもらう。

「私を抱えたまま回避に専念。襲って来たら、撃退するわ」

「了解」

フィーナがそう呟いて、いつ襲って来ても問題なくなったものの、魔獣や動物達は襲って来なかった。
普通ならば私がフィーナに指示を出している間に襲い掛かってくる筈。

それなのに魔獣や動物達は襲って来なかった。
いや、動物達ならば自らの私達を襲わないのは理解できる。
例え肉食獣だろうと賢い動物達は自分達が人間に手を出せばどうなるかなどはよく分かってー

あれ?
それならば、何で肉食獣だけじゃくて草食動物や鳥が私達を襲ってくるの?
それに肉食獣だって、食糧不足だったり、飼い主に命令されたりしなければ人間を襲うのは少ない筈なのに。

「あれ?待って、飼い主?・・・っ!!フィー」

私がフィーナに急いで指示を出そうとした瞬間に、フィーナは走り出していた。
そして、更にその次の瞬間には私達が一瞬前まで立っていた場所の地面から鋭い牙の様な形に土が迫り出していた。

もしも、フィーナが走り出さずにあの場に留まっていた場合には、フィーナはもちろん私も牙の餌食となっていた。
それに気が付き、この地面からの攻撃をしてきている魔獣にある程度の検討がついた。

しかし、それに検討がついてもその魔獣がどこから攻撃してきているのかは分からないし、更には周りの魔獣や動物達がそれをその魔獣の居場所を探し当てるまで待ってくれる訳では無い。
その考えどおりに、周りの魔獣や動物達は地面からの牙の攻撃を避けた私達に襲いかかってきた。

ここまで集まられた上に、牙の攻撃を仕掛けてきた魔獣を見つけられていない状況下では、無駄な魔法は使えない。
なので、私は私が一番初めに使った魔法、『水幻影カモフラージュ』を使用した。

この『水幻影』は、本来ならば見える光景を見えなくし、更には見えなくした部分を私の見せたい光景にする魔法。
その魔法により今回は周囲の魔獣達、といっても『水幻影』の範囲がそこまで広域ではないので、私を中心とした一部の魔獣や動物達の姿を全て私とフィーナの物に見えるようにした。

それにより周囲の魔獣や動物達は、魔法に掛かっていない魔獣や動物達から攻撃を受け、反射的に攻撃をし返すので、魔獣や動物達の数が減り、更には数が多過ぎた事により隙がなかった包囲に隙が出来た。

その隙はまだとても小さいものではあったものの、フィーナはその隙を見逃さずに魔獣や動物達の包囲から、私を連れて脱出した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。  記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。  そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。 「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」  恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

【完結】契約結婚は円満に終了しました ~勘違い令嬢はお花屋さんを始めたい~

九條葉月
ファンタジー
【ファンタジー1位獲得!】 【HOTランキング1位獲得!】 とある公爵との契約結婚を無事に終えたシャーロットは、夢だったお花屋さんを始めるための準備に取りかかる。 花を包むビニールがなければ似たような素材を求めてダンジョンに潜り、吸水スポンジ代わりにスライムを捕まえたり……。そうして準備を進めているのに、なぜか店の実態はお花屋さんからかけ離れていって――?

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~

狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない! 隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。 わたし、もう王妃やめる! 政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。 離婚できないなら人間をやめるわ! 王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。 これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ! フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。 よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。 「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」 やめてえ!そんなところ撫でないで~! 夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...