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2章 対魔獣戦闘編
63話
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それを聞いた私は叫ぶように指示を出した。
「フィーナ!!前から来る動物や魔獣達は極力無視して、奴らの主を狙うしかない!!」
「奴らの主?まさか!!」
私が言いたいことを理解したフィーナが驚愕に顔を染めた。
しかし、すぐに気を取り戻し、再びフィーナは走り出し、私は私達に近付いていくる魔獣や魔法を極力魔力消費を抑えて撃退していく。
私が気づき、フィーナに伝えたこと、それはこの森の主が一体ではない可能性。
初めに襲って来た魔獣や動物達が急に動きを止めた事、更に魔法も打ち込んでこない事から、ここは奴らの縄張りの外であると同時に、例え魔法を打ち込む程度とはいえ手を出してはいけない何かが居るということを示している、と私は思う。
更に黒の魔眼を持っていると思われる魔獣が手を出せない、又は厄介だと思う存在はおそらくは同質、つまりは黒の魔眼を持っている魔獣のはず。
もしも、主のような存在が複数居た場合は主の魔法も変わる。
それが先程までの土魔法と同じであれば、これほどまでに厄介な事はない。
私がそんなことを考えている間に、フィーナは更にスピードを上げ、それに伴って私が撃退に追いつかなくなってきた魔獣や魔法を避けながら、どんどん魔獣や動物の数が多い方に向かっていく。
多い方に向かっていくのは私が指示をしたわけではないけど、恐らくフィーナは主のような存在を倒さなければ、主のような存在が居る縄張りではどうにもならないことが分かっているのだろう。
そして、私達が進んでいると、森の中で木が切り開かれている大きな円形の広場のような場所に出た。
その広場は大きく王都のフロービス伯爵邸の2回以上も含めた床の面積よりも大きい様に思えた。
フィーナはその広場に魔獣や動物が居ないことを足を止めずに確認すると、広場の中心へと走って足を止めて、私を降ろした。
恐らくフィーナはこの広場を主のような存在が作ったと思っているのだろう。
まあ、私も同じ考えだし、これだけ広いと下手な奇襲は出来ないから、ここで待ち受けているのは賛成できる。
問題は魔獣や動物をまとめている主のような存在が、私達の前に姿を表すかだけ。
私がそう考えていると、森の中から一体の動物が出て来た。
その動物を見て、フィーナが私に小声で言った。
「ローニャ様、あの動物は魔獣です。しかも、魔眼の色は黒、紋様からして火の魔法を使うように思えます」
フィーナはそう言いながらも、顔色が少し悪い。
まあ、フィーナがいくら身体強化魔法を使えるとしても、火を体に受ければ痛いし、実際に王城で熊の魔獣に手を吹き飛ばされているから仕方ない。
しかし、私はフィーナのそんな様子を見て、励まさなければならないと分かっていても、呟かずには居られなかった。
「なるほどね。森の中では下手に使えない火の魔法を最大限に使うために、こんな広場を作っていたという訳ね」
「フィーナ!!前から来る動物や魔獣達は極力無視して、奴らの主を狙うしかない!!」
「奴らの主?まさか!!」
私が言いたいことを理解したフィーナが驚愕に顔を染めた。
しかし、すぐに気を取り戻し、再びフィーナは走り出し、私は私達に近付いていくる魔獣や魔法を極力魔力消費を抑えて撃退していく。
私が気づき、フィーナに伝えたこと、それはこの森の主が一体ではない可能性。
初めに襲って来た魔獣や動物達が急に動きを止めた事、更に魔法も打ち込んでこない事から、ここは奴らの縄張りの外であると同時に、例え魔法を打ち込む程度とはいえ手を出してはいけない何かが居るということを示している、と私は思う。
更に黒の魔眼を持っていると思われる魔獣が手を出せない、又は厄介だと思う存在はおそらくは同質、つまりは黒の魔眼を持っている魔獣のはず。
もしも、主のような存在が複数居た場合は主の魔法も変わる。
それが先程までの土魔法と同じであれば、これほどまでに厄介な事はない。
私がそんなことを考えている間に、フィーナは更にスピードを上げ、それに伴って私が撃退に追いつかなくなってきた魔獣や魔法を避けながら、どんどん魔獣や動物の数が多い方に向かっていく。
多い方に向かっていくのは私が指示をしたわけではないけど、恐らくフィーナは主のような存在を倒さなければ、主のような存在が居る縄張りではどうにもならないことが分かっているのだろう。
そして、私達が進んでいると、森の中で木が切り開かれている大きな円形の広場のような場所に出た。
その広場は大きく王都のフロービス伯爵邸の2回以上も含めた床の面積よりも大きい様に思えた。
フィーナはその広場に魔獣や動物が居ないことを足を止めずに確認すると、広場の中心へと走って足を止めて、私を降ろした。
恐らくフィーナはこの広場を主のような存在が作ったと思っているのだろう。
まあ、私も同じ考えだし、これだけ広いと下手な奇襲は出来ないから、ここで待ち受けているのは賛成できる。
問題は魔獣や動物をまとめている主のような存在が、私達の前に姿を表すかだけ。
私がそう考えていると、森の中から一体の動物が出て来た。
その動物を見て、フィーナが私に小声で言った。
「ローニャ様、あの動物は魔獣です。しかも、魔眼の色は黒、紋様からして火の魔法を使うように思えます」
フィーナはそう言いながらも、顔色が少し悪い。
まあ、フィーナがいくら身体強化魔法を使えるとしても、火を体に受ければ痛いし、実際に王城で熊の魔獣に手を吹き飛ばされているから仕方ない。
しかし、私はフィーナのそんな様子を見て、励まさなければならないと分かっていても、呟かずには居られなかった。
「なるほどね。森の中では下手に使えない火の魔法を最大限に使うために、こんな広場を作っていたという訳ね」
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