63 / 188
2章 対魔獣戦闘編
62話
しおりを挟む
私がどうするかフィーナが周囲を探るように細く首を動かし始めた。
それを見て、まさかもう追いつかれ始めたのかと考えていると、フィーナが移動速度を上げた。
一応まだ話すのことが出来る速度ではあるものの、かなり速度を出しているので恐らく近づかれるまで気が付けなかったのだろう。
こんな無駄な逃走を何時までも続けていては、ジリ貧になってしまうだけ。
私はそう考えて今後の行動を決めた。
「フィーナ!!ここは逃げましょう!!このまま身体強化魔法で他の魔獣達を引き離して、奴らの縄張りから脱出!!フィーナに追いつく魔獣や魔法は、私がなんとかするから!!」
私がフィーナに聞こえるようにそう叫ぶと、フィーナは目を見開いたあと、それしかないと思ったのか目を据わらせた。
「了解!!」
フィーナはそう叫ぶと同時に通常の魔力量を込めた身体強化魔法を使った全速力で走り始めた。
これで後は私が追い付いてくる魔獣や魔法を落とせば問題はないけど、それは魔力が続く限り。
魔力が無くなれば、あとはフィーナの剣の腕しか私達に頼れるものはなくなる。
そんな事になれば、こちらの負けは必須。
それなら魔獣や動物達をこちらに差し向けている存在を、どうにかして魔法を使えなくなる状況まで追い込む必要がある。
魔法を使えなくするには魔力切れを狙うしかー、いや違う。
フィーナの封印魔法に、私の時間魔法も一応は魔法を使えなくする事が出来る筈。
でも、どちらも接触しないと意味はない。
私が結局は魔獣や動物達を差し向けている存在を見つけなければならないと、堂々めぐりになってしまっていると、フィーナが突然足を止めた。
私達がこの森に置き去りにされてから、ほとんど足を止めなかったフィーナが足を止めたので、私は驚きながら質問した。
「フィーナ、どうしたの?まさか、囲まれたの?」
「いえ、追ってきていた魔獣や動物達の大部分が追ってくるのを止めました。後続はまだ追ってきている様な気配ですが、そちらも前の方から止まっているようです。
何匹かはこちらに来ていますが、それらは私だけでも余裕で対処できます」
「つまり、全体の大部分が追ってこなくなったということか。一体どうして?もしかして、縄張りから出れたの?まだ森の中なの、に?
まさか」
私が独り言のように呟いた自分の言葉で、最悪の想像をしてしまった。
しかし、それを裏付ける様に、フィーナが叫んだ。
「ローニャ様!!前方から多数の動物達がこちらにやってきています!!」
それを見て、まさかもう追いつかれ始めたのかと考えていると、フィーナが移動速度を上げた。
一応まだ話すのことが出来る速度ではあるものの、かなり速度を出しているので恐らく近づかれるまで気が付けなかったのだろう。
こんな無駄な逃走を何時までも続けていては、ジリ貧になってしまうだけ。
私はそう考えて今後の行動を決めた。
「フィーナ!!ここは逃げましょう!!このまま身体強化魔法で他の魔獣達を引き離して、奴らの縄張りから脱出!!フィーナに追いつく魔獣や魔法は、私がなんとかするから!!」
私がフィーナに聞こえるようにそう叫ぶと、フィーナは目を見開いたあと、それしかないと思ったのか目を据わらせた。
「了解!!」
フィーナはそう叫ぶと同時に通常の魔力量を込めた身体強化魔法を使った全速力で走り始めた。
これで後は私が追い付いてくる魔獣や魔法を落とせば問題はないけど、それは魔力が続く限り。
魔力が無くなれば、あとはフィーナの剣の腕しか私達に頼れるものはなくなる。
そんな事になれば、こちらの負けは必須。
それなら魔獣や動物達をこちらに差し向けている存在を、どうにかして魔法を使えなくなる状況まで追い込む必要がある。
魔法を使えなくするには魔力切れを狙うしかー、いや違う。
フィーナの封印魔法に、私の時間魔法も一応は魔法を使えなくする事が出来る筈。
でも、どちらも接触しないと意味はない。
私が結局は魔獣や動物達を差し向けている存在を見つけなければならないと、堂々めぐりになってしまっていると、フィーナが突然足を止めた。
私達がこの森に置き去りにされてから、ほとんど足を止めなかったフィーナが足を止めたので、私は驚きながら質問した。
「フィーナ、どうしたの?まさか、囲まれたの?」
「いえ、追ってきていた魔獣や動物達の大部分が追ってくるのを止めました。後続はまだ追ってきている様な気配ですが、そちらも前の方から止まっているようです。
何匹かはこちらに来ていますが、それらは私だけでも余裕で対処できます」
「つまり、全体の大部分が追ってこなくなったということか。一体どうして?もしかして、縄張りから出れたの?まだ森の中なの、に?
まさか」
私が独り言のように呟いた自分の言葉で、最悪の想像をしてしまった。
しかし、それを裏付ける様に、フィーナが叫んだ。
「ローニャ様!!前方から多数の動物達がこちらにやってきています!!」
0
あなたにおすすめの小説
「地味な婚約者を捨てて令嬢と結婚します」と言った騎士様が、3ヶ月で離婚されて路頭に迷っている
歩人
ファンタジー
薬師のナターリアは婚約者の騎士ルドガーに「地味なお前より伯爵令嬢が
ふさわしい」と捨てられた。泣きはしなかった。ただ、明日から届ける薬が
一人分減るな、と思っただけ。
ルドガーは華やかな伯爵令嬢イレーネと結婚し、騎士団で出世する——はずだった。
しかしイレーネの実家は見栄だけの火の車。持参金は消え、借金取りが押し寄せ、
イレーネ本人にも「稼ぎが少ない」と三行半を突きつけられた。
3ヶ月で全てを失ったルドガーが街角で見たのは、王宮薬師に抜擢された
ナターリアが、騎士団長と笑い合う姿だった。
「なあ、ナターリア……俺が間違っていた」
「ええ、知ってます。でも、もう関係のない話ですね」
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる