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3章前半 『エンドシート学園』編
98話
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私が案を出し、それにフィーナが頷きながら同意し、フィーナはゆっくりと扉に近付き、扉に手をかける。
そこでフィーナは1度止まり、私の方を振り返った。
フィーナが振り返ったのを見てから、私はフィーナに対して頷き返すことで何時でも良いということを伝えた。
そして、それを見たフィーナは再び扉を見て、扉を勢いよく開けた。
「『氷結庭園』」
そして、フィーナに合わせて私は前方に、フィーナも凍らせる魔法を発動させた。
「かっ、あ?」
フィーナは私に攻撃されるとは思っていなかったのか、まともに『氷結庭園』を受けた。
私が発動させた『氷結庭園』の性質上、黒い何かとフィーナもどきを一緒に捉えられたので、『やはり持つべきは範囲攻撃だな』と思った。
「な、なに、を?」
私が範囲攻撃の良さを思考していると、フィーナもどきが私にありえないものを見る目で見てきた。
私は黒い何かが『氷結庭園』を超えてきた時の事を考えて、いつでも魔法を放てる準備をしつつ、答えた。
「そもそもの話、お前はフィーナじゃない。だから、例え私の味方だとしても信頼できず、また共に戦うに値しない」
私がそう言うと、フィーナは痛みからか顔を歪めつつ意味が分からないという風に口を開いた。
「わ、私、がフィーナ、じゃない?」
「ええ、フィーナは元々全てを救う騎士というものに憧れていた。
まあ、騎士が英雄のようになんでも救えるかといったら違うけど、それでも騎士になることで多くの人を苦境から救うという夢を持っている。
それなのにお前は、見捨てる事も必要と言った。それはフィーナの口からは出ない言葉。だから、お前はフィーナじゃない」
そこで言葉を切って、フィーナもどきの方に右手を向けた。
「そして、フィーナでないならば、私は誰がどうなろうとどうでもいい。例えば、黒い飲み込まようが、私に氷漬けされようが、どうでもいい。
だから、お前は黒い何かと一緒に、永遠に凍れ。『永久氷ー』」
私がフィーナもどきと黒い何かを一変に凍り付かせようとしたタイミングで、私の部屋の窓の側の壁が凄い音を出しながら壊された。
それに反応して、私はフィーナもどきと黒い何かに放とうとしていた魔法を止めて、右手を壊された壁の方に向けた。
いつでも、壁の方に魔法放てる態勢になった所で、壊された壁が出している白い煙の中に影が見えた。
その影に向かって魔法を放とうとした瞬間、声が聞こえて来た。
「ローニャ様!!大丈夫ですか!?」
その声と共に白い煙の中から出て来た声の主は、本物のフィーナだった。
そこでフィーナは1度止まり、私の方を振り返った。
フィーナが振り返ったのを見てから、私はフィーナに対して頷き返すことで何時でも良いということを伝えた。
そして、それを見たフィーナは再び扉を見て、扉を勢いよく開けた。
「『氷結庭園』」
そして、フィーナに合わせて私は前方に、フィーナも凍らせる魔法を発動させた。
「かっ、あ?」
フィーナは私に攻撃されるとは思っていなかったのか、まともに『氷結庭園』を受けた。
私が発動させた『氷結庭園』の性質上、黒い何かとフィーナもどきを一緒に捉えられたので、『やはり持つべきは範囲攻撃だな』と思った。
「な、なに、を?」
私が範囲攻撃の良さを思考していると、フィーナもどきが私にありえないものを見る目で見てきた。
私は黒い何かが『氷結庭園』を超えてきた時の事を考えて、いつでも魔法を放てる準備をしつつ、答えた。
「そもそもの話、お前はフィーナじゃない。だから、例え私の味方だとしても信頼できず、また共に戦うに値しない」
私がそう言うと、フィーナは痛みからか顔を歪めつつ意味が分からないという風に口を開いた。
「わ、私、がフィーナ、じゃない?」
「ええ、フィーナは元々全てを救う騎士というものに憧れていた。
まあ、騎士が英雄のようになんでも救えるかといったら違うけど、それでも騎士になることで多くの人を苦境から救うという夢を持っている。
それなのにお前は、見捨てる事も必要と言った。それはフィーナの口からは出ない言葉。だから、お前はフィーナじゃない」
そこで言葉を切って、フィーナもどきの方に右手を向けた。
「そして、フィーナでないならば、私は誰がどうなろうとどうでもいい。例えば、黒い飲み込まようが、私に氷漬けされようが、どうでもいい。
だから、お前は黒い何かと一緒に、永遠に凍れ。『永久氷ー』」
私がフィーナもどきと黒い何かを一変に凍り付かせようとしたタイミングで、私の部屋の窓の側の壁が凄い音を出しながら壊された。
それに反応して、私はフィーナもどきと黒い何かに放とうとしていた魔法を止めて、右手を壊された壁の方に向けた。
いつでも、壁の方に魔法放てる態勢になった所で、壊された壁が出している白い煙の中に影が見えた。
その影に向かって魔法を放とうとした瞬間、声が聞こえて来た。
「ローニャ様!!大丈夫ですか!?」
その声と共に白い煙の中から出て来た声の主は、本物のフィーナだった。
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