【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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3章前半 『エンドシート学園』編

102話

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ミューは今まで頭を下げる事が無かったので、そのミューが私達に懇願したのに驚いた。
それを見た私は、この一回だけフィーナが良いなら協力しても良いかなと思った。

なので、私がフィーナをちらりと仰ぎ見ると、何かを考えるように目を瞑っていた。
そして、フィーナは目を開いてから言った。

「正直に言って、私はあの黒いのをなんとかしてからなら、手伝っても構いませんでした。

それが私の夢の正しい形なのでしょう。ですが、今の私がどちらかを選ぶなら、顔を知らない皆よりも、顔を知っている人の方を助けたい。

ローニャ様、そんな私を嫌いになりますか?」

フィーナは不安そうな顔をして、私を見た。
私はそんなフィーナを見て、フィーナが決めたことなら、それでも良いと思った。

それでも、それを口に出す前に聞かないといけないことがあった。

「ねえ、フィーナ。あなたは、私が死んだのを覚えてるの?いいえ、覚えてるから、今の考えになってんでしょ?」

フィーナは私の言葉に体をビクと大きく反応させ、目をありえないほど泳がせてから、顔を俯かせ、何かを怖がる様に答えた。

「は、はい」

「そっか。ありがとう」

「え?」

私がお礼を言うと、フィーナは呆気に取られたような顔をした。
私はそれを無視して、ミューとあの女に言った。

「ああ、そうだ。ミューと学園長は、今の話を誰かにすれば、私の全てをかけて殺すから」

私がそう言うと、ミューはため息をつきながら、学園長は顔を青くしながら首を横に振り答えた。

「私はそろそろ表舞台から消える予定でしたから、その心配はありませんね。今回のことで、その予定も早まりましたし」

「わ、私はまだ表舞台から消えるつもりはないけど、それでも今回のことは何も口外しないと誓うわ」

「そう、それなら良いの」

私が2人に微笑みながら答えると、今度はフィーナが私に質問してきた。

「私を嫌わないのですか?」

「嫌う?なんで?」

私が純粋に疑問に思い首を傾げると、フィーナは驚いたように固まった。
なので、とりあえずフィーナが考えていそうなことを挙げていった。

「フィーナが私に嫌われると思っているのは、処刑を止めなかったこと?それとも、その他のフィーナ自身を犠牲にするような形でしか私を助けられなかったこと?

処刑の方は正直あまり覚えてないし、フィーナ自身を犠牲にするのは、多分罪悪感からだろうけど、それでも私を守ってくれるだけで、私は安心する。

他に、私がフィーナに抱いている不満は特にない。これでどうやって嫌うの?」
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