【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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3章後半 『終わり』編

113話

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「はぁ、はぁ。流石にそろそろキツイわね」

私がそう言ったのを聞いて、フィーナは笑いながら言った。

「既に30分は走り続けているのに、そろそろキツイで済んでいるローニャ様は凄いと思いますよ」

「そういうフィーナは、少しキツくなって来ていそうだけど、ようやく息が上がって来たみたいだけど?

私は、15分前には、息が切れてきたのに」

「それは魔法の効果と鍛え方ですよ。むしろ、ほとんど鍛えて居なかったローニャ様が、ここまで走れるのに驚いています。
なにか秘訣があるんですか?それとも鍛えたんですか?」

「私のは秘訣だね。水魔法を使って体に薄い膜を貼り、その膜を動かしているの。

しかも、膜が認識できないほど薄くすることで、魔力消費はほぼなし。精々が1時間動き回って、私の水魔法の魔眼の魔力量、その1000分1も使わないしね。

どちらかと言えば、ミューの方がヤバそうじゃない?」

私は走りながら、私達の前を走りながら黒い何かを止め続けているミューを見ながら言った。
30分も走り続けると同時に、周りから襲ってくる黒い何かを止め続けるなんて芸当は、私には出来ない。

出来たとしても、精々が1分が限界だ。
体力は魔法を行使し続けるので、集中力をかなり使い、そのせいで体力を使うが、そちらは振り絞れば何とかなるだろう。

しかし、魔力は確実に持たない。
特に、時間魔力は他者に掛ける場合は、魔力消費が多すぎる。
それこそ、私がよく使う『自己逆行じこぎゃっこう』(数秒から数分過去の自分を、今の自分に重ねる)は、効果対象を他者に変えるだけで消費魔力が10倍になる。

それなら自分の水魔法の魔眼の魔力を戻したほうが良い。
というか、1ヶ月貯めた魔力でも『自己逆行』を100回使えればいい方だ。

それを他者に使えば、おおよそ10回。
そんな回数は、ミューは3秒もあれば使い切っている。
魔法を使うのにも、集中力と体力を使うのに、どうやって集中力と体力を持たせているのか。

更に、今は走り出してから30分経過している、それを3秒間で魔法の行使回数を10回として計算すれば、30分で6000回。

一体どれだけの月日、魔力を貯めていたのか。
今の時点でも、私の場合だとしたら、60ヶ月は時間魔法を使わずに貯め続ける必要がある。

しかし、ミューはかなり支配魔法を連発している。
それらの事を考えると、私は呟かずには居られなかった。

「ミューは魔力量でも、体力でも、戦闘継続能力でも化け物だね。これほどの長時間戦闘を、自分だけでやれと言われても無理だしね」
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