【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

文字の大きさ
148 / 188
番外編 『王国学園』編

2話

しおりを挟む
「はぁ~、話長」

「ちょ、そんな大声で言わないで下さい」

私が後学期の始業式での学園長の話が長すぎてため息をついた。
それに反応してフィーナが私を小声で咎めてきた。

しかし、30分も貴族と平民の尊さの違いは何かとかいう無駄な話をダラダラしている人間に対してなら言っても問題はないだろう。
それに私達にはミューが持たせた『好きにさせろ』という書類があるのだ。
これによって理由さえあれば、王族だろうと殺す以外なら好きにしていいのだから、事実を言って何が悪いのか。

それにいくら座っていたとしても、無駄な話を30分も聞かされて、有り難いと思う人間もいないだろうし、この後にも式は続く予定なのだ。
それに、おそらくあの『エンドシート学園』のクソ学園長の方がマシな話をするし、それも3分で終わる。

そんな事を考えて不機嫌オーラを全開にしていると、学園長は引き攣った笑みで話を強引に終わらせた。




あのクソ長い話が終わってからは、つつがなく式は進行し、暫くしてから式は終了した。
それからクラス毎に会場から退出した。

ただ私とフィーナは後学期から入学したので、教師の1人に連れられて、私が入るクラスに他とは別々で向かっている。
なんでも、後学期から入学するのは初めてなので、ひとまず初日だけは教師が1人付くのだとか。
ただ初日は、始業式とクラス毎に別れて行われる連絡だけなので必要ない気もするけど。

そんな事を考えつつ、フィーナに笑い掛けた。

「それにしても、あの無駄な話よりも、それ以外の式の合計時間の方が短いとか、流石に笑っちゃたよ」

「式が終わってから小さく笑ったのはそういう事でしたか。というか、その事はあまり大声で言わないで下さいよ」

「分かってるよ。それにしても、フィーナが騎士の格好をしていないのは違和感があるね」

「そう思いますか?私もなんですよね。私はローニャ様の護衛なので、騎士服でも良かったんですが、学園が駄目だと言って認められなかったんですよね」

「ふ~ん、潰す?」

「駄目ですよ!?」

そんな会話を小声でしていると、教師が一つの部屋の扉を開けた。
教室は前に黒板というものがあり、その前に教師が1人、その教師の前に教師用の机があった。

そして、教師と対面するように生徒達は座っていた。
ここは上級クラスという特に優秀な生徒達が座っているので人数は、クラスの中では一番少ない10人だった。

教師は私達に『中にどうぞ』と示した来たので、大人しく教室に入り、そのまま中にいた教師が呼んでいる場所まで歩いた。

私とフィーナが呼んでいた場所まで来ると、教師は咳払いを一度してから話し始めた。

「こちらが、今日からこのクラスに入るローニャ・フロービスさんとフィーナさんだ。それでは、2人共挨拶を」

そう言って、教師は私達に促してきた。
なので、私は一歩前に出て、宣言した。

「ここに居る人間と仲良くするつもりは毛頭ない。だから、私を嫌おうが、厭おうが好きにするといい。だが、私とフィーナに実際に敵意を向け、それを行動に起こした時は、殺す」

そう宣言して、全力の殺気を込めて、魔力を放出した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

「地味な婚約者を捨てて令嬢と結婚します」と言った騎士様が、3ヶ月で離婚されて路頭に迷っている

歩人
ファンタジー
薬師のナターリアは婚約者の騎士ルドガーに「地味なお前より伯爵令嬢が ふさわしい」と捨てられた。泣きはしなかった。ただ、明日から届ける薬が 一人分減るな、と思っただけ。 ルドガーは華やかな伯爵令嬢イレーネと結婚し、騎士団で出世する——はずだった。 しかしイレーネの実家は見栄だけの火の車。持参金は消え、借金取りが押し寄せ、 イレーネ本人にも「稼ぎが少ない」と三行半を突きつけられた。 3ヶ月で全てを失ったルドガーが街角で見たのは、王宮薬師に抜擢された ナターリアが、騎士団長と笑い合う姿だった。 「なあ、ナターリア……俺が間違っていた」 「ええ、知ってます。でも、もう関係のない話ですね」

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...