【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

文字の大きさ
147 / 188
番外編 『王国学園』編

1話

しおりを挟む
「はぁ~、自分で決めた事だけど、『王国学園』面倒くさいな~。フィーナと世界を旅して、気に入らない奴らを潰した方が楽しかったかな?」

「まあまあ、入学した方がローニャ様の顔が知れ渡り、面倒事が減りますから良いじゃないですか」

「そうだけど、私は半月もリハビリしてたのに、それが終わったらすぐに王都に帰って来いとか、王家は私に喧嘩売ってるの?」

私が場所の中でイライラしながらそう言うと、フィーナは苦笑いして何も言うことがなかった。
何故なら、フィーナ自身も王家が私に喧嘩を売ってないと言い切れないからだろう。

なにせ今は私が目を覚ましてから一ヶ月と半月しか経ってない。
私が目覚めて、フィーナと楽しく「キャッキャ、うふふ」とゆっくりとリハビリしていたら、私が目覚めたと嗅ぎ付けた王家に『王国学園』の後学期から入学するようにと、移動手段付きで連絡が来た。

私が目覚めてリハビリしていたのが、『エンドシート学園』だったので、私が目覚めたという事が、王国と帝国に嗅ぎ付けられるのは理解していた。

だが、ただでさえ『エンドシート学園』は王国と帝国の境目にあり、王都に戻るのに1ヶ月は掛かる。
それに加えて、1ヶ月寝たきりだった私にはリハビリが必要だと分かっているだろうに、1ヶ月半後には開始される『王国学園』の後学期から入学するようにとか、喧嘩を売っているとしか思えない。

しかも、この連絡が来たのが私が目覚めて半月経った頃だったのだ。
多方、近くの街で私がいつ目覚めても良いように待機していたのだろう。
それに思い当たり、連絡に来た奴を凍り付けにして、王都に送り付けてやろうかと本気で検討した。


そもそもの話、確かに私は『王国学園』に入学する気では居た。
だが、それは次の年からの編入を考えていた。
元々『王国学園』の入学年は基本的にはお披露目をした年、しかし色々と諸事情がある者も居る。

なので、お披露目をしてから2年までは入学を延期できるし、入学の際に試験を受けて基準を満たせば自身のお披露目の際に入学した学年に編入出来る。
この制度を使って来年、といってももう半年くらいしかないが、とにかく来年から編入するつもりだったのだ。

その予定を狂わせる様に後学期から入学せよとか、本気で王城を氷漬けにしてやろうか。

「あの、ローニャ様?大丈夫ですか?やはり、まだリハビリと偽って、休まれていた方が」

私が外を見ながらそんな事を考えていたら、フィーナが私を心配そうに見つめていた。

フィーナは私が起きてから、かなり過保護になってしまった。
なにせ、フィーナが私から離れるときと言えば、本人がトイレに行く時くらいになってしまった。

別にそれが嫌な訳では無いが、私がフィーナの方を少し心配してしまう。
しかし、フィーナと長く居れるのは嬉しいので、笑顔でフィーナに答えた。

「流石に大丈夫だよ、フィーナ。ありがとう」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。  記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。  そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。 「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」  恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

【完結】契約結婚は円満に終了しました ~勘違い令嬢はお花屋さんを始めたい~

九條葉月
ファンタジー
【ファンタジー1位獲得!】 【HOTランキング1位獲得!】 とある公爵との契約結婚を無事に終えたシャーロットは、夢だったお花屋さんを始めるための準備に取りかかる。 花を包むビニールがなければ似たような素材を求めてダンジョンに潜り、吸水スポンジ代わりにスライムを捕まえたり……。そうして準備を進めているのに、なぜか店の実態はお花屋さんからかけ離れていって――?

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~

狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない! 隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。 わたし、もう王妃やめる! 政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。 離婚できないなら人間をやめるわ! 王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。 これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ! フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。 よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。 「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」 やめてえ!そんなところ撫でないで~! 夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...