【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

文字の大きさ
158 / 188
番外編 『王国学園』編

12話

しおりを挟む
現在の商会員が、30人である事を考えても、3分の1が強いか珍しい系統の魔眼所持者なので、商会の権利を渡せや商会を無くせと言ってくる外野がうるさい。

魔眼所持者は弱くとも、何処かしらには所属しているので、殆どが引き抜きの形になる。
一応、私の伯爵家当主という肩書と、私とフィーナの強さで、外野の不満は押さえつけているが、いつまで持つか。

あまり商会に労力を割きたくないので、誰かに押し付けようと、様々な人間に話を持ちかけたが、話を聞かずに断られていた事も、外野がうるさくなった要因だろう。

話を聞かない奴らは、時期的に私がこの話をしようとしていた事を察しているのだろう。
それにより、『何故、きちんと話さないのだ!!話せば、乗ったのに!!』という、アホな事を考えて、今頃私に接触しようとしてきているのだ。


それを私が理解しているからこそ、私は周囲の鬱陶しい視線を、更に鬱陶しく感じていた。
そして、今日は更に面倒な事があった。

「あの、フロービス様。お話宜しいでしょうか?」

「ん?」

私が鬱陶しい視線に苛ついていると、私が一番最初に接触した女子生徒が話し掛けて来た。
それを見て、面倒な事だろうと察した私は、女子生徒に『あっちに行け』と手で示した。

すると、女子生徒は目を見開いたが、私から離れず、再び話し掛けて来た。

「お、お時間は取らせません。ほんの少しだけ、お話を聞いていただけー」

「貴方は何様ですか?」

女子生徒の言葉の途中で、フィーナが女子生徒に質問した。
フィーナがした質問に、私は首を傾げかけたが、すぐにフィーナが護衛という立場を利用しているのだと理解した。


学園では身分は関係無いとされているが、結局は学園の外の権力者が入学した場合は、権力を振りかざされる事になる。
ただ権力を振りかざす際には、きちんと届け出をしなければならないのだ。

以前にあったことだと、公爵家の嫡男が学園に入学した時の事が、分かり易い例だろう。
その嫡男には婚約者が居たが、馬鹿な貴族の子息や令嬢達に嫌がらせをされ、更には貞操までも傷付けられかけた。

婚約者を好いていた嫡男は、公爵家の権力を使い、婚約者を守ろうとしたが、学園では権力を振るえない。
なので、それなら振るえる様な理由があれば良いのだと思いついた。

それから、その嫡男は学園での事を事細かに記録し、関係各所に記録をばら撒き、『この様な事は許されない。私は婚約者を守る為に、公爵家の嫡男という位を学園で利用する』と宣言したのだ。
それからは実際に婚約者を傷付けようとした者達を、次期公爵家夫人を傷付けようとした不敬罪で処罰していったのだ。


これらの事から、面倒な手続きさえすれば、権力も振るえるようになった。
しかし、今はまだ手続きをしてないので、私は伯爵家権力は使えない。

なので、私は控え目にしか対応が出来ないが、フィーナは私の護衛という立場があるので、それを利用して、私の代わりに面倒な事に対処してくれているのだろう。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。  記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。  そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。 「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」  恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

【完結】契約結婚は円満に終了しました ~勘違い令嬢はお花屋さんを始めたい~

九條葉月
ファンタジー
【ファンタジー1位獲得!】 【HOTランキング1位獲得!】 とある公爵との契約結婚を無事に終えたシャーロットは、夢だったお花屋さんを始めるための準備に取りかかる。 花を包むビニールがなければ似たような素材を求めてダンジョンに潜り、吸水スポンジ代わりにスライムを捕まえたり……。そうして準備を進めているのに、なぜか店の実態はお花屋さんからかけ離れていって――?

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

処理中です...