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1章 令嬢の決闘
8話 馬車の中で
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「さてニードレッド。こうなったからには今からノーザス家に戻り、ゴミと他人を排除しましょうか」
私は馬車に乗って、御者にノーザス公爵家に向かうように指示を出したあと、ニードレッドに向かって微笑んだ。
私の中には未だに激怒という感情があるお陰で、その他の感情を表に出せている。
そんな私にニードレッドは少し不機嫌そうに言った。
「確かにゴミと他人を排除するのは賛成ですが、他人の子供がノーザス公爵家の養子では無いと、今すぐに広めなくてよろしいのですか?」
「ええ、養子だと言われたときには不愉快だったけど、よく考えれば馬鹿を名誉毀損で責められるから、悪い事だけではないわ。
それに私が決闘を申し込んだと国王陛下に告げたときになんと言ったか覚えてる?」
「たしか、『私、ローザ・ノーザスは我がノーザス公爵家を乗取りを計画していた第一王子であるルーク・エリステン並びにアリス・スレイクに決闘を申し込んでおりますので、手続きをお願い致しますね』と言っていましたね」
「ええ、決闘自体はノーザス公爵家の名誉の為という前提があるのだから、子供には多少甘い国王陛下でも取り消すことは出来ない。
つまり、決闘の際に名前を呼ばれる時には、アリスは『アリス・スレイク』と宣言される。しかも、私が決闘相手であり、もう一方が馬鹿とはいえ王子なのだから、この決闘は王家が取り仕切るでしょう。
そうなればアリスは決闘以降は勝手に『アリス・ノーザス』とは名乗れず、『アリス・スレイク』またはアリスと名乗るしかないという訳よ」
「なるほど、ですが代理を立ててきたらどうしますか?
私とローザ様ならば決闘に負ける可能性は低いとはいえ、順位が10位以内であり、決闘のルールにこちらが制限されるルールが追加されれば負ける可能性もあるのでは?」
「確かにその可能性もあるけど、余程のルールが、それこそ決闘の意義自体を揺るがしかねないルールを追加されない限りは大丈夫よ」
「それはローザ様が覚醒されたことと関係があるのてすか?」
「ええ、私が会場で使った『異能』、そうね呼び方がないのはフベンだから、『黒人』とでも呼びましょうか。あの『黒人』は私の感情を普段よりも大量に消費する事で、私の『異能』の効果内容、効果範囲、出力、更には私の素の身体能力の全てを爆発的に上昇させるの。
ただ、かなりの感情を使うから普段使いは出来ないし、激しく感情が揺れ動かせれない限りは数秒使うのが限界ね」
「それでは『黒人』を使用した状態の『異能』の効果範囲はどのくらいですか?」
「そうね、分かりやすく言うなら、この大陸なら効果範囲とすることが可能でしょうね。ただそこまで効果範囲を広げた場合は、それをふんわりとはいえ処理する私の頭の方が壊れてしまいそうだから、試せないわね」
「なるほど、確かにこの大陸すべてが範囲に入るなら下手に試せませんね。そういえば、会場に証人を全員置いてきてしまいましたが、よろしいのですか?」
「ええ、流石にあの人数に口止めは出来ないし、今日中に公爵家からゴミと他人を排除するから、噂になるだろうしね」
「なるほど、それならば排除が終わり次第、私がゴミと他人をゴミの実家に引き渡しに向かいます。よろしいでしょうか?」
「あのゴミと他人を実家に?そこまでする必要は、いえ、よく考えたら何時までも公爵家の前に居られては邪魔だし、公爵家の株が下がるわね。
分かったわ。お願いね、ニードレッド」
「はい」
その後も私とニードレッドがそんなやり取りをしていると、遂に公爵家の屋敷に到着した。
屋敷に到着し、私とニードレッドが屋敷に入ると、ゴミと他人が出掛ける準備をして玄関前に立っていた。
ゴミと他人は私達の姿を見ると、途端に怒鳴りだした。
「おい、貴様は何を考えている!?王族の、それも次期国王陛下である第一王子殿下に婚約破棄をされたのだから、そのまま姿をくらませて、我が公爵家に迷惑を掛けないのが通りであろう!!」
「全くもって、その通りですわ!!たかが前妻の子であるだけのクセに、婚約破棄されて未だに我らが公爵家に縋ろうなどと、みっともない!!」
私は今までこの2人を、無視或いは放置していたけど、そのせいで随分と付け上がらせてしまったらしい。
そのせいで頭の足りない使用人達も当主はゴミであると勘違いし、私が当主(次期)であると知るのは古参の使用人達くらいだ。
いっそのことだ、ここで馬鹿な使用人達も掃除してしまおう。
私は馬車に乗って、御者にノーザス公爵家に向かうように指示を出したあと、ニードレッドに向かって微笑んだ。
私の中には未だに激怒という感情があるお陰で、その他の感情を表に出せている。
そんな私にニードレッドは少し不機嫌そうに言った。
「確かにゴミと他人を排除するのは賛成ですが、他人の子供がノーザス公爵家の養子では無いと、今すぐに広めなくてよろしいのですか?」
「ええ、養子だと言われたときには不愉快だったけど、よく考えれば馬鹿を名誉毀損で責められるから、悪い事だけではないわ。
それに私が決闘を申し込んだと国王陛下に告げたときになんと言ったか覚えてる?」
「たしか、『私、ローザ・ノーザスは我がノーザス公爵家を乗取りを計画していた第一王子であるルーク・エリステン並びにアリス・スレイクに決闘を申し込んでおりますので、手続きをお願い致しますね』と言っていましたね」
「ええ、決闘自体はノーザス公爵家の名誉の為という前提があるのだから、子供には多少甘い国王陛下でも取り消すことは出来ない。
つまり、決闘の際に名前を呼ばれる時には、アリスは『アリス・スレイク』と宣言される。しかも、私が決闘相手であり、もう一方が馬鹿とはいえ王子なのだから、この決闘は王家が取り仕切るでしょう。
そうなればアリスは決闘以降は勝手に『アリス・ノーザス』とは名乗れず、『アリス・スレイク』またはアリスと名乗るしかないという訳よ」
「なるほど、ですが代理を立ててきたらどうしますか?
私とローザ様ならば決闘に負ける可能性は低いとはいえ、順位が10位以内であり、決闘のルールにこちらが制限されるルールが追加されれば負ける可能性もあるのでは?」
「確かにその可能性もあるけど、余程のルールが、それこそ決闘の意義自体を揺るがしかねないルールを追加されない限りは大丈夫よ」
「それはローザ様が覚醒されたことと関係があるのてすか?」
「ええ、私が会場で使った『異能』、そうね呼び方がないのはフベンだから、『黒人』とでも呼びましょうか。あの『黒人』は私の感情を普段よりも大量に消費する事で、私の『異能』の効果内容、効果範囲、出力、更には私の素の身体能力の全てを爆発的に上昇させるの。
ただ、かなりの感情を使うから普段使いは出来ないし、激しく感情が揺れ動かせれない限りは数秒使うのが限界ね」
「それでは『黒人』を使用した状態の『異能』の効果範囲はどのくらいですか?」
「そうね、分かりやすく言うなら、この大陸なら効果範囲とすることが可能でしょうね。ただそこまで効果範囲を広げた場合は、それをふんわりとはいえ処理する私の頭の方が壊れてしまいそうだから、試せないわね」
「なるほど、確かにこの大陸すべてが範囲に入るなら下手に試せませんね。そういえば、会場に証人を全員置いてきてしまいましたが、よろしいのですか?」
「ええ、流石にあの人数に口止めは出来ないし、今日中に公爵家からゴミと他人を排除するから、噂になるだろうしね」
「なるほど、それならば排除が終わり次第、私がゴミと他人をゴミの実家に引き渡しに向かいます。よろしいでしょうか?」
「あのゴミと他人を実家に?そこまでする必要は、いえ、よく考えたら何時までも公爵家の前に居られては邪魔だし、公爵家の株が下がるわね。
分かったわ。お願いね、ニードレッド」
「はい」
その後も私とニードレッドがそんなやり取りをしていると、遂に公爵家の屋敷に到着した。
屋敷に到着し、私とニードレッドが屋敷に入ると、ゴミと他人が出掛ける準備をして玄関前に立っていた。
ゴミと他人は私達の姿を見ると、途端に怒鳴りだした。
「おい、貴様は何を考えている!?王族の、それも次期国王陛下である第一王子殿下に婚約破棄をされたのだから、そのまま姿をくらませて、我が公爵家に迷惑を掛けないのが通りであろう!!」
「全くもって、その通りですわ!!たかが前妻の子であるだけのクセに、婚約破棄されて未だに我らが公爵家に縋ろうなどと、みっともない!!」
私は今までこの2人を、無視或いは放置していたけど、そのせいで随分と付け上がらせてしまったらしい。
そのせいで頭の足りない使用人達も当主はゴミであると勘違いし、私が当主(次期)であると知るのは古参の使用人達くらいだ。
いっそのことだ、ここで馬鹿な使用人達も掃除してしまおう。
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