黒色の令嬢と金色の側近

ロシキ

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1章 令嬢の決闘

7話 令嬢の覚醒

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「あぁぁ~、これは意外とキツイな~。感情を感じるせいで私から不当に奪おうとする者を片っ端から殺したくなる。

こほん、どうです?ここは1つ、公爵家の現当主である私と、公爵家の当主を決める殺し合いでもしてみますか?」

私がそう言っても馬鹿は涙を浮かべて震えているだけだった。
なので、私は仕方なく逃げられないようにしてあげた。

「はぁ~、震えているだけとは期待外れですね。では私から致しましょう。お前は愚かにも現公爵家当主であるこの私に、代々続いてきた歴史ある公爵家をたかが入婿の愛人他人程度が次期だと言った。

これは立派な他家干渉並びに我が公爵家の乗取りに該当する。

よってこの私ローザ・ノーザスは馬鹿並びに他人の子供、おっと失礼しました。王家第一子にして第一王子であるルーク・エリステン並びにアリス・スレイクに、でも決闘を申し込む!!」

私がそう宣言すると同時に圧を高めると、糸が切れたようにニードレッド以外の会場の人間が倒れた。
多分、圧が強すぎて何人かというか半分くらいは死んでいるだろうけど、そこはニードレッドに蘇生して貰うか、私が生き返らせられるかやってみよう。

そう考えたもののニードレッドが一瞬で死んでいた者達を蘇生させたのを見て、私は心を落ち着かせて『異能』を解除した。
それを感じ取ってニードレッドが私には話しかけてきた。

「流石ですローザ様。『異能』の覚醒おめでとうございます」

「ああ、ありがとうニードレッド。私もまさか『異能』が覚醒するとは思っていなかったわ。しかし、『異能』が覚醒した事で国はますます私を手放せなくなったわね」

『異能』の覚醒とは発現していた『異能』がある要因により突如として急成長することだ。
しかも『異能』は本来成長しないので、覚醒する事はかなり稀で、『異能者』が100人いて覚醒するのは1人程だ。

そんな覚醒をした私はやろうお思えば恐らくこの国だけではなく、この国に隣接している国すら『異能』で防衛出来るようになった。
感覚でそれが分かる。

その事に『異能』が覚醒した事で表に出せるようになった表情を変えてほくそ笑んでいると、会場の外からガシャガシャと言う音が聞こえてきた。
そのために私とニードレッドが会場の出入り口を見つめていると、国王陛下と騎士団長並びに騎士達が会場に入ってきた。

会場入ってきた人間はまず会場の惨状に目を覆い、その後に私がほくそ笑んでいる事を確認すると全員が動きを止めた。

それから暫くしてようやく動き出した陛下は私に質問してきた。

「あ~、ローザ公爵。先程会場の外どころか学園の外におっても、ローザ公爵の『異能』を感じ取れたのだが、一体何があったのだ?」

「ええ、国王陛下の馬鹿息子がノーザス公爵家の正統後継者は入婿の愛人が生んだ女だとか言い出したので、『異能』が覚醒し更に強くなった私との実力差を分からせただけでございすよ。

まあ、その余波を受けて会場の者は気絶してしまったようですが」

「ば、馬鹿息子?」

「あら、これは失礼しました。王子殿下でしたか?『異能』が覚醒した時の激怒という感情が、未だ胸の奥で燻っておりますので、多少の言葉の乱れはお許し下さい」

「う、うむ、そうか。それで何があったのだ?」

「ええ、実は馬鹿がノーザス公爵家はゴミが当主であり、そのゴミと他人の子供が次期当主などとほざいたものですから、つい感情が高まってしまいましたの。おほほほ」

私の言葉に私とニードレッド以外はひゅと息を呑み、凍り付いた。

それもそのはずで私は感情が無かったものの拒否するということは今までもしていたし、その拒否したことの中でも特に強い拒否を示していたのが、ノーザス家に対して不利益がかかること。

その事を知っている人間からすれば、ノーザス家を乗っ取ろうとするのは愚の骨頂。
しかも、私が激怒したと公言しているのだから、既に穏便には済ませることが出来ない。

国王陛下は王としては子供に優しすぎる所があるけど、今回だけは庇わせない。
だから私は国王陛下が馬鹿を庇う前に言った。

「それと国王陛下。私、ローザ・ノーザスは我がノーザス公爵家を乗取りを計画していた第一王子であるルーク・エリステン並びにアリス・スレイクに決闘を申し込んでおりますので、手続きをお願い致しますね」

私はそう言ってから、ニードレッドを連れて歩き出し、会場を後にした。
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