黒色の令嬢と金色の側近

ロシキ

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1章 令嬢の決闘

6話 激怒①

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殺した馬鹿と馬鹿な側近を黙らせた。
特に馬鹿な側近達はお互いに自分がやってしまったことを、馬鹿に聞こえないように話たことで、少しだけ賢い馬鹿は言葉だけで国内2位の商会を終わらせることが出来る私に戦慄し、金があるだけの馬鹿は殺されるかもしれない恐怖を自分から追加した。  

次は婿入りしただけのゴミと他人の子を黙らせよう。
そう考えて私は口を開いた。

「そういえばアリス。貴方、『異能』が発現したことを詐称するのは重罪だと知っているわよね?

多少『異能』の効果内容が間違っていただけならば、それは検証不足で済ませられるけど、『異害獣』に唯一対抗できる『異能者』と偽ることは国家反逆罪に問われるわ。それでも貴方は自身を『異能者』だと言い切れるの?」

私がそういうとアリスは体をビクリと反応させた。
恐らく国家反逆罪に問われるどころか、重罪になるということすら知らなかったのだろう。

でも『異害獣』という国家単位で被害を出すこともある怪物を唯一相手に出来る『異能者』だと偽ることは、その偽りによって国が滅びる可能性も産まれる。
そのために国家反逆罪に問われることは必然と言えるし、例え知らなくとも少し考えれば分かること。

アリスは良く勉強がいやだと言って逃げているから知らないだろうし、『異能者』だと偽ることが国家反逆罪になると考えもしなかっただろう。

そのためにアリスが固まっていると、馬鹿が叫んだ。

「貴様!!国家奴隷化される分際で、現在は公爵家の正統後継者であり、未来の王妃であるアリスに無礼だぞ!!」

この馬鹿は側近が脅されたり、殺されたりしているのに元気だな。
そんな事を思いつつも、馬鹿の口を塞ぐために言った。

「正統後継者?私はまだ誰も後継者を指名していませんよ?」

「な、なにを言っているのだ!!現公爵家の当主はアリスの父親!!そして、アリスは父親から次期公爵家当主だと言われているのだ!!」

私は馬鹿の言葉によって思考に空白が生まれた。
しかし、その空白が消えたとき、私の中には『異能』の無の感情以外の感情が芽生えた。

しかし、その感情をなんとか抑え込み、質問をした。

「ー父親から?それはつまり、私から公爵家を盗み取ろうと言うことですか?」

「盗み取るだと?元々公爵家は貴様のものではなかろうが!!それをさも自分の、ものの、よ、うに」

馬鹿の言葉は途中で止まった。
でもそれで良かった。
あれ以上馬鹿の言葉を聞いていると馬鹿に賛同している人間全員を殺しに行きたくなる激情を抑えられなくなる所だった。

そして、私は『異能』を発現させてから初めて体感した激情により、私の『異能』の本来の能力も理解出来た。
しかも、それは後回しにすればきっと使えなくなってしまうだろうもの。
だから私は自身の激情を表に出しつつ、馬鹿共を殺さないように自身の行動だけは気をつけて、言葉を紡いた。

「殿下、いえ馬鹿。お前のお陰で私は『異能』の能力を上昇させることができました。これだけは感謝します」

私がそういうと、私の言葉に合わせて会場の空気が震えた。
私の『異能』も発動させてすら居ないのに、私の殺気になれているニードレッドですら、体を小刻みに震わせる程の恐怖を感じるほどの圧が出ている。

逆にニードレッド以外の人間は私から感じる圧が強すぎて気絶したくとも、気絶すら出来ない状態になっている。
しかし、私はそんな事を無視しては話を続けた。

「私の『異能』はで何かを塗り潰すだけではない。更に私の心はだけになったのではない。

私の『異能』は無以外を糧として発動する。それは私の中にある以外を消費して発動しているということ。

つまり私は常時無以外を失い続けることによって、『異能者』史上最大に近い効果内容と、史上最大の効果範囲と出力が与えられている。

それはつまり私の『異能』は今までですら最強の状態ではなかったということ。そして、今は私の『異能』ですら糧とさきれないほどの怒りによって、私の『異能』本来の効果内容に効果範囲、出力になっている。

馬鹿にはお礼に私の『異能』の全力を見せてあげますよ」

そう言ってから、私はニードレッドに少し離れているように指示を出した。
一瞬だけ悩んだような素振りを見せたけど、次の瞬間にはすぐに私から離れた。

私はソレを確認してから、『異能』を発動させるために言葉を紡いた。

「『私は黒く染まり上がる』」

私がその一文を口に出すと、私の肌は『異能』で塗り潰した時の様に黒く染まったけど私は死ななかったし、寧ろ力が湧いてきた。

しかし、これはこれで意外きつかったので、思ったままを口に出してみた。

「あぁぁ~、これは意外とキツイな。感情を感じるせいで私から不当に奪おうとする者を片っ端から殺したくなる

こほん、どうです?ここは1つ、公爵家の現当主である私と、公爵家の当主を決める殺し合いでもしてみますか?」
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