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求婚は滅亡と共に
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「貴様の様な公爵家の養子の分際で私と結婚しようなどとは愚かしい!!私の婚約者に相応しいのは、正当な公爵家の長女であるイザベラだけである!!よって貴様とは婚約破棄だ!!」
私は20年前から大陸全土を実質的に支配している帝国の実質的な属国の1つである王国の学園卒業パーティーでそう宣言された。
因みにだが、この大陸は帝国が完全に支配しており、各国の名前は帝国や王国、公国に宗教国等と言った物で固有名詞は使われて居ない。
私はそんな中の王国にある公爵家の内の1つであるデール公爵家の女当主、アイリス・デールだ。
そして、愚かにも私を公爵家の養子だと思い込み私に婚約破棄を突き付けてきたのが、この国の第ニ王子のハンスである。
ん?
お前は淑女じゃないのかって?
そりゃあ、淑女ではあるが私の素はこんなものだし、とある事情から女を捨てろと言われたこともあるし、実際に清い体ではあるが女を捨てた事もあるのだから仕方ない。
話を戻すと、私が婚約破棄される要因となったイザベラは私が未成年(成人は18歳で学園卒業時)の間だけ、私の代わりに公爵家の事を任せていた私の叔父の一人娘だ。
そんな叔父は、というかこの卒業パーティーは多くの貴族の子供(少数の特待生で入学した平民も含まれるが)が成人する大切なパーティーであるので、余程の事がない限り各家の当主は参加するパーティーであるから来賓フロア(各当主や他国からの来賓)にいる。
因みに来賓フロアとはパーティーが終わるまでは未成年である学園生達を気遣い、吹き抜けになっている学園ホールを使用し、生徒達が楽しんでいるパーティー会場のすぐ上の階で、同じくパーティーをしながら、こちらの様子を見て居るのだ。
なんでも、貴族の子供達はこのパーティーで取り返しがつかないレベルの醜態をさらしたり、それぞれに求められる最低限の事が出来なければ平民になるものも3年に1人くらいは居るのだとか。
また、話が脱線してしまったが、来賓フロアにて私の叔父と王子の父である国王陛下が真っ青な顔をしている。
そりゃあ今までは、今日付で私が正式に女当主になる前で、今までで問題無く公爵家を回せていたからイザベラも私の叔父も公爵家を名乗れたのであって、本来ならば彼らは伯爵家なのだ。
それに公爵家の女当主に婚約破棄をした挙げ句、現在の私の正式な立場も知らずに目の前で喚き散らしている王子の将来も完全に閉ざされたと言っても過言ではない。
そもそも、私と王子の婚約は国王陛下が両親が亡くなったばかりで、何をすれば良いか解って居なかった3歳児の私にゴリ押しで結ばせた物で、そんな事情から婚約破棄をした場合は婚約破棄した方に多大な損害が生じる。
王家の正確な資産状況をしらないので、正確には言えないが普通に王家が傾くレベルと言って良いレベルである。
そんな訳で国王陛下と叔父は第二王子を止めるのも忘れて顔を真っ青にしているが、そんな叔父の横で叔母はニヤニヤしていた。
叔父の横でニヤニヤしている叔母の顔を見ると、勘でしか無いがどうやら公爵家を乗っ取ろうとしている様に感じる。
まあ、それが勘違いだとしても自分の子供が私の成人までの期間とは言え公爵家の名前を使うことが出来た私に対する態度があれでは、正直言って「頭大丈夫?湧いてない?」とガチ聞きするレベルである。
でも、これはどうしようかな?
今までで敵意が籠もっている目で私を見てきていた叔母と義妹は別にしても、叔父には恩を感じていたから、貴族の最大のステータスである帝国の帝都に2つある内の小さい方、我が公爵家所有の帝都の屋敷(別荘)を皇帝陛下の了承を貰えれば、格安で貸すか売るかくらいはしても良いとは思っていた。
だが、それと相殺しても余裕で私に対するこのパーティーの一件の慰謝料には足りないし、下手に少なくすれば我が公爵家を甘く見られてしまう。
因みにこの大陸は帝国とその実質的な属国しか無いので、大陸を支配していると言える帝国の帝都に屋敷を持つことは皇帝陛下が認めている相手として見られる為に最大のステータスになるのだ。
なんせ、皇帝陛下は例え帝国の貴族だとしても認めている貴族しか屋敷を持つことは認めていないので、下手な国だと帝都に屋敷があるだけでその国の王様よりも偉く振る舞える国も存在する。
まあ、この国は違うし、その国の貴族が帝都に屋敷を持とうとしても、余程の事が無い限り、それこそ皇帝陛下のお命が無くなる寸前の所から掬い上げたくらいの事をしないと持てない。
そんな屋敷を2つも所有している訳は、元々公爵家が所有していた物が1つと、私の功績を皇帝陛下が認めて下さっているから。
因みに、その功績は誰にも話してはいない。
話が逸れてしまったが、一体どの様に今回の件を収めようかと考えていると、ハンス王子が叫んだ。
「おい、聞いているのか、アイリス!!貴様は神王国の王女であった母を持つ、イザベラを虐めていた罪で処刑すると言っているんだ!!」
私は神王国の名を聞いた瞬間に、背筋が凍り付いた。
神王国とは帝国と犬猿の中であった国で、帝国に最後まで抵抗を続けた国の一つであり、帝国が王侯貴族全てを処刑すると宣言していたのは神王国だけだ。
因みに神王国をかなり敵視していた帝国だが、これには理由がある。
神王国は神王国国王が絶対の神であり、王族もそれに準ずる神、貴族は神の遣いであり天使だと信じられていて、それを他国にも浸透させようと狂信的な愛国者共が他国の首都でテロを多発させたからだ。
しかも、質が悪い事に神王国の王侯貴族には神力という摩訶不思議な力が宿っており、この世界では強さの指針になりうる魔力と阿呆かと思うほどに相性が悪い。
例えるなら純然な威力は総じて魔力のほうが強いのに、大規模な都市を完全に吹き飛ばせる程の魔力による攻撃と小さめの村を吹き飛ばせるかどうかの神力による攻撃が、ぶつかり合うと神力の攻撃が勝つからだ。
そんな神力という力を持っていた王侯貴族等、危険極まりないので本来ならば宣言していたではなく、全員を処刑したと言いたいのだが、唯一神王国の王女にのみ国から逃げられ実行出来て居なかった。
そんな王女を帝国は未だに探しており、見つけたものには皇帝陛下叶えられる限りの事をすると言って情報を集めているが、有力な情報は未だにない。
そのために私が慌てて国王陛下と叔父、そして叔母の方を見ると顔を真っ青にしているのが目に入り、それでハンスの話は本当だと判断し即座に耳につけていたダイヤモンドのイヤリングに触れた。
私が付けているダイヤモンドのイヤリングはただの装飾品ではなく魔道具になっており、ある方と即座に連絡を取ることが出来る。
その方に確認を取った所、すぐに向かうから話を引き伸ばして、王女とその子をその場に留めておけと命令された。
なので、私は羞恥心や自身のプライド等をかなぐり捨て、声を張り上げるように、そして私が悲劇のヒロインに見えるように、神王国の王女とその子が動くのを忘れてしまうように、膝を付きながら叫んだ。
「そんな!!私は、私はこれまでハンス様の為に人生の全てを捧げてきたと言っても過言ではありませんのになぜですか!?」
因みに私はハンスの事を様付けで読んだことは殆ど無く、最初に紹介された時くらいしか様付けをしていないし、私はある方に人生を捧げてきたと言っても過言ではないのは確かだが、それはハンスでは無い。
ただ、足止めするためとは言えハンスを好きだと言わなければいけないのは、これ以上は精神的にきついので方向を変えて足を止めさせることにした。
「それに私はデール公爵家の女当主ですよ!?イザベラの父は確かに私の叔父ですが、今日を持って成人した私は正式にデール公爵家当主です!!デール公爵家の物ならば、お好きにしていいですから、私をお捨てにならないで下さい」
私は自分で言っていて、よくこんな心にも無いことをさも思っている様に叫べるなと思っていた。
そんな事を思っていた私を他所に、急に私が叫びだして自分に縋ってくる事に気を良くしたのかハンスは莫迦な事を言っていた。
「は、はは!!そんなに私に捨てられるのが嫌か!!しかし、私の真の婚約者はイザベラ唯一人だけだ!!もしも私とどうしても別れたくないのであれば、この場でドレスを脱ぎ、私に従属を誓えば、考えてやろうではないか!!」
私は絶対にそんな事するわけねえだろと思いながら、はやく合図をくれないと本気でドレスを脱がなければならなくなるなと、どこか自分の事では無い様に感じていた。
まあ、ここは衆人監修の中だが別に私が裸になること自体は任務のためなら躊躇いなくできるが、あの方々から容易に自分の体を使うなと言われているので、困ってしまう。
ただあんなことを言ったハンスは私が裸になろうとならなかろうと、評価は最低まで落ち込むことは確定したな。
私がそう考えているとイヤリングから声がした。
そのために私はさっきまでの縋り付きが嘘のように(実際嘘だが)、立ち上がり左手を天井に向けて宣言した。
「これより帝国皇帝陛下の名の元に、王国王都の殲滅、並びに王家全員と神王国王女の逃亡に加担していた者を確保する!!総員、全力で任務を開始せよ!!」
私はそう宣言すると同時に、特大の魔法を使い学園の来賓フロアより上を吹き飛ばした。
その合図と共に同時に王国に潜んでいた何十人のも者達も動き出し、神王国王女である私の叔母とその子であるイザベラ、その逃亡に加担していたと思われる叔父と国王陛下、並びに王家の面々を簡単に捕らえることが出来た。
その後は多少嫌な仕事である王都に居る住民や兵士達を殺していった。
王都の外に出ようとする旅人は、それぞれ何処の国から来たかを証言させ、それを嘘を見抜く魔道具で確認し、旅人は外に出した。
その後も順調に作業を行い王都の順民を殲滅し終えた頃に、王都に帝国の皇帝陛下であるイシュカン様と帝国の皇太子であるカール様、並び帝国の騎士達が飛空艇という空を飛ぶ船で到着した。
因みに飛空艇は大変貴重物で、万一にも失うことが無い様に余程の事が無い限り帝都から出ないので、この王都に飛空艇の停泊する場所等無かったのだが、そこは私が魔法で停泊する場所を作っておいた。
そして、皇帝陛下達が来られたので、捕まえた者達を学園に集めた。
一応全ての貴族を捕らえていたので、学園の一階には所狭しと私が開発した魔法と神力が使えなくなる手錠と猿轡を嵌められて座らされている。
座らされていた者達は突然の皇帝陛下と皇太子の登場に目を見開いたが、叔母だけは2人を殺してやるという目で見ていたので、私は叔母の頭を掴み、そのまま地面に叩きつけながら言った。
「我らが皇帝陛下と皇太子殿下に対し、無礼が過ぎる。殺されたいのか?」
私がそう言うと、皇帝陛下は右手を上げながら私に言った。
「良い良い。今日はあの忌ま忌ましい神王国の本当の滅亡の日なのだ。その程度の無礼は無視して構わん。それよりも流石は影の歴代最強と言われるアイリスだな。
今までの事と言い、今回の件といい本当に良い働きをしてくれる。やはり俺の側室にならんか?」
皇帝陛下がそう言うと、王国の貴族達並びに王家と帝国から来ている騎士達が驚きから目を見開いた。
彼らが目を見開いた理由は2つ。
1つは私が影に所属しているからで、影は基本孤児等がなるが、貴族がなることももちろんあるが、影になるいは帝国に対する絶対の忠誠を契約魔法にて誓わなければならず、その忠誠を示すための任務で、忠誠を誓った約9割が死ぬ。
この理由は影以外は知らないが理由自体は簡単で、最初の任務は皇室の誰かを害せというものだからで、この任務はその任務を命令されてから自害することだからだ。
本当に皇室を害そうとすれば皇室を守っている影に殺されるが、自害した場合は蘇生の魔法を使える者によって復活させられるのだ。
因みに私は両親が亡くなってすぐに影に誘われて、この試験の様な物を6歳でクリアした。
次に私が側室に誘われたからだ。
まあ、帝国が大陸を支配している現在に置いては側室とはいえ、皇帝陛下の側室は大変名誉なのだが、私には関係ない。
「申し訳ありません、皇帝陛下。私は皇帝陛下に忠義を誓っておりますが、現状の年齢差がピッタリ3倍のお方を愛せる自身がございませんので、辞退させて頂きます」
「で、あるか。まあ、仕方あるまい。ここはむすm、ではなく息子であるカールに期待するとしよう」
私は皇太子殿下こそ可能性は無いですからと何も言わずに思っていた。
皇帝陛下はそんな私の心中察してか肩を竦めた後、王国の末路を口にした。
「さて今日は私に取っては良き日だが、そなた達は悪夢の日となるな。
まず、神王国の王女を匿っていた事を理由に、この国の王族は全員処刑。次に各貴族家は調査を入れ、神王国の王女の件を知っていた者が居る家は一族郎党永年奴隷化。神力という物に取り憑かれている可能性があった王都の民には、気の毒だが既に死んでもらった。
次に件の王女と子は神力を封印したままで、帝都にて公開処刑だ。最後に王国は現時点を持って消失したものとし、以後は帝国の領地とする。何か意見があるものは?」
そう問いかけた皇帝陛下に誰も意義を唱えるはずも無く、皇帝陛下達が帝国に帰るかと思っていた私は皇太子殿下が手を上げているを見て首を傾げた。
沙汰を聞く限り、反論があるなら王都の民の処遇くらいだが、既に執行してしまった後だし、皇帝陛下の判断は政治的思考が苦手な私には分からないが、神王国の民達にテロを起こされた都市が多く恨みを買っている神王国の思想が芽生えているかもしれない民ならば、殺してしまっても問題無い。
よって、意見する事は無いのだが、皇太子殿下は思いもよらなかった所に意見した。
「皇帝陛下。この国の第二王子はアイリスに衆人監修の元、服を脱ぎ服従せよと言いました。任務のためとは言え、アイリスが第二王子に恋をしていると聞こえる言葉も言っていました。
なので、第二王子も公開処刑か、それが無理ならば私に第二王子の拷問、いえ尋問を任せてもらえませんか?」
皇帝陛下は皇太子殿下の言葉に顔色を変えて、私を見た。
皇帝陛下の目は『今の話は本当か』と聞いてきていたので、頷いて答えた。
それを見た皇帝陛下は皇太子殿下に頷いて「好きにしろ」と呟いた。
皇帝陛下の許可を貰った後に、ついでにお願いする感じで皇太子殿下が言った。
「それと陛下、ここで一つ言いたい事が有るのですが、いいですか?」
皇太子殿下は皇帝陛下が頷いたのを見てから、私の前に片膝をついた。
「アイリス、どうか私の妻になってくれませんか?」
私はその言葉に暫く固まったあとに、即座に皇帝陛下や騎士団を効果範囲外に指定してから、周りにサイレンスと幻覚の魔法を使用し、皇太子殿下に質問を返した。
「え~、皇太子殿下?貴方は皇太子殿下ですが、元の性別は女性ですよね?」
そう皇太子殿下の性別は元々女性なのだ。
実は皇室は性転換の魔法を使えるため、第一子が女の子でも男として公表して居るのだ。
因みにこれを知ったのは皇室の護衛をしている時で、元々皇太子殿下はスレンダーな体型だったのもあり、今も皇太子殿下は女性のままなのだ。
まあ、皇太子殿下が即位する時には男性になるだろうが、それでも女の子が生まれた時はするのではなく、される方が好きらしく、今回は男の増えるなとか皇太子殿下を護衛していた時の同僚が言っているのを聞いた。
その時は何のことが分からなかったが、今は分かる。
その為に私は質問したのだが、皇太子殿下は私の頬を触りながら笑顔で言った。
「確かにそうだが、アイリスを見ると胸が苦しくなるんだ」
それは私が皇太子殿下の護衛をしている時に、死にかけたものの自爆に近い魔法で相手の血を全身に浴びて、その状態で皇太子殿下に接触してしまったからでは?
と思ったものの、私は口に出さなかった。
「それに私はアイリスの事を考えると急に頭がぼ~っとするだ」
それは私の正体が皇太子殿下にバレたときに内密に掛けられた認識阻害の魔法が切れかけているだけでは?
と思ったものの、私は口に出さなかった。
「そのことを私の影に相談すると、『それは恋ですね』と断言されたんだ。だからアイリス、私と結婚してくれ」
それを恋と断言したのは私の同僚なのだが、今の皇太子殿下の護衛を努めている影は、仲間内で万年修羅場製造業と呼ばれて、そいつだけには絶対に恋の相談してはいけないと言われている悪質な奴(女)なので、確実に皇太子殿下のそれが恋出ないことを解っていて恋と断言しているのでは?
と思ったものの、私は口に出さなかった。
流石にどうするか判断しそこねたので、皇帝陛下に視線を向けると、皇帝陛下はいい笑顔で言った。
「そうか、そうか。ついにカールも恋をしたか。よろしい、帝国の影にして公爵家当主であるアイリス・デールよ。后妃としてカールを公私共に支えよ」
私は皇帝陛下が全て分かった上で言っている。
その為に反論しようとしたが、よくよく考えれば反論する材料が少な過ぎるのに気が付いた。
元々神力を研究し、それに対抗する魔法の開発や神力を使わせなくできる魔道具の開発をしていたし、戦闘面や魔法単体で見ても私に叶うものは居ないために皇室が私を取り込みたいのは知っていた。
だが私は一応一国家の王妃になる予定だったので、それが免除されていたのだ。
因みに私が帝都に屋敷を持っているのは、影で働いていた時の功績と神力に対する研究成果が認められたから得ることが出来た物だ。
しかし、それが無くなれば全力で私を取り込もうとするのは分っていたのだ。
それを忘れていたのは私で既に拒否出来る要素は無く、今からそれを作ろうとしても確実に帝国に邪魔されるだろう。
私はそれを理解して、観念した様に肩を落として一度頷いた。
それを見た皇太子殿下はウキウキした顔をしながら、私に抱き着いてきた。
そんな皇太子殿下を見ながら、ぼそりと呟いた。
「まあ、実は私も同性の方が好きですし、別に構いませんけどね?」
私がそう言うと、周りの全員が「ぎょっ」とした目で私を見たので、面白い事を思いついた。
なので皇太子殿下の首元に顔をやり、その首元をぺろりと舌を舐めた。
END
私は20年前から大陸全土を実質的に支配している帝国の実質的な属国の1つである王国の学園卒業パーティーでそう宣言された。
因みにだが、この大陸は帝国が完全に支配しており、各国の名前は帝国や王国、公国に宗教国等と言った物で固有名詞は使われて居ない。
私はそんな中の王国にある公爵家の内の1つであるデール公爵家の女当主、アイリス・デールだ。
そして、愚かにも私を公爵家の養子だと思い込み私に婚約破棄を突き付けてきたのが、この国の第ニ王子のハンスである。
ん?
お前は淑女じゃないのかって?
そりゃあ、淑女ではあるが私の素はこんなものだし、とある事情から女を捨てろと言われたこともあるし、実際に清い体ではあるが女を捨てた事もあるのだから仕方ない。
話を戻すと、私が婚約破棄される要因となったイザベラは私が未成年(成人は18歳で学園卒業時)の間だけ、私の代わりに公爵家の事を任せていた私の叔父の一人娘だ。
そんな叔父は、というかこの卒業パーティーは多くの貴族の子供(少数の特待生で入学した平民も含まれるが)が成人する大切なパーティーであるので、余程の事がない限り各家の当主は参加するパーティーであるから来賓フロア(各当主や他国からの来賓)にいる。
因みに来賓フロアとはパーティーが終わるまでは未成年である学園生達を気遣い、吹き抜けになっている学園ホールを使用し、生徒達が楽しんでいるパーティー会場のすぐ上の階で、同じくパーティーをしながら、こちらの様子を見て居るのだ。
なんでも、貴族の子供達はこのパーティーで取り返しがつかないレベルの醜態をさらしたり、それぞれに求められる最低限の事が出来なければ平民になるものも3年に1人くらいは居るのだとか。
また、話が脱線してしまったが、来賓フロアにて私の叔父と王子の父である国王陛下が真っ青な顔をしている。
そりゃあ今までは、今日付で私が正式に女当主になる前で、今までで問題無く公爵家を回せていたからイザベラも私の叔父も公爵家を名乗れたのであって、本来ならば彼らは伯爵家なのだ。
それに公爵家の女当主に婚約破棄をした挙げ句、現在の私の正式な立場も知らずに目の前で喚き散らしている王子の将来も完全に閉ざされたと言っても過言ではない。
そもそも、私と王子の婚約は国王陛下が両親が亡くなったばかりで、何をすれば良いか解って居なかった3歳児の私にゴリ押しで結ばせた物で、そんな事情から婚約破棄をした場合は婚約破棄した方に多大な損害が生じる。
王家の正確な資産状況をしらないので、正確には言えないが普通に王家が傾くレベルと言って良いレベルである。
そんな訳で国王陛下と叔父は第二王子を止めるのも忘れて顔を真っ青にしているが、そんな叔父の横で叔母はニヤニヤしていた。
叔父の横でニヤニヤしている叔母の顔を見ると、勘でしか無いがどうやら公爵家を乗っ取ろうとしている様に感じる。
まあ、それが勘違いだとしても自分の子供が私の成人までの期間とは言え公爵家の名前を使うことが出来た私に対する態度があれでは、正直言って「頭大丈夫?湧いてない?」とガチ聞きするレベルである。
でも、これはどうしようかな?
今までで敵意が籠もっている目で私を見てきていた叔母と義妹は別にしても、叔父には恩を感じていたから、貴族の最大のステータスである帝国の帝都に2つある内の小さい方、我が公爵家所有の帝都の屋敷(別荘)を皇帝陛下の了承を貰えれば、格安で貸すか売るかくらいはしても良いとは思っていた。
だが、それと相殺しても余裕で私に対するこのパーティーの一件の慰謝料には足りないし、下手に少なくすれば我が公爵家を甘く見られてしまう。
因みにこの大陸は帝国とその実質的な属国しか無いので、大陸を支配していると言える帝国の帝都に屋敷を持つことは皇帝陛下が認めている相手として見られる為に最大のステータスになるのだ。
なんせ、皇帝陛下は例え帝国の貴族だとしても認めている貴族しか屋敷を持つことは認めていないので、下手な国だと帝都に屋敷があるだけでその国の王様よりも偉く振る舞える国も存在する。
まあ、この国は違うし、その国の貴族が帝都に屋敷を持とうとしても、余程の事が無い限り、それこそ皇帝陛下のお命が無くなる寸前の所から掬い上げたくらいの事をしないと持てない。
そんな屋敷を2つも所有している訳は、元々公爵家が所有していた物が1つと、私の功績を皇帝陛下が認めて下さっているから。
因みに、その功績は誰にも話してはいない。
話が逸れてしまったが、一体どの様に今回の件を収めようかと考えていると、ハンス王子が叫んだ。
「おい、聞いているのか、アイリス!!貴様は神王国の王女であった母を持つ、イザベラを虐めていた罪で処刑すると言っているんだ!!」
私は神王国の名を聞いた瞬間に、背筋が凍り付いた。
神王国とは帝国と犬猿の中であった国で、帝国に最後まで抵抗を続けた国の一つであり、帝国が王侯貴族全てを処刑すると宣言していたのは神王国だけだ。
因みに神王国をかなり敵視していた帝国だが、これには理由がある。
神王国は神王国国王が絶対の神であり、王族もそれに準ずる神、貴族は神の遣いであり天使だと信じられていて、それを他国にも浸透させようと狂信的な愛国者共が他国の首都でテロを多発させたからだ。
しかも、質が悪い事に神王国の王侯貴族には神力という摩訶不思議な力が宿っており、この世界では強さの指針になりうる魔力と阿呆かと思うほどに相性が悪い。
例えるなら純然な威力は総じて魔力のほうが強いのに、大規模な都市を完全に吹き飛ばせる程の魔力による攻撃と小さめの村を吹き飛ばせるかどうかの神力による攻撃が、ぶつかり合うと神力の攻撃が勝つからだ。
そんな神力という力を持っていた王侯貴族等、危険極まりないので本来ならば宣言していたではなく、全員を処刑したと言いたいのだが、唯一神王国の王女にのみ国から逃げられ実行出来て居なかった。
そんな王女を帝国は未だに探しており、見つけたものには皇帝陛下叶えられる限りの事をすると言って情報を集めているが、有力な情報は未だにない。
そのために私が慌てて国王陛下と叔父、そして叔母の方を見ると顔を真っ青にしているのが目に入り、それでハンスの話は本当だと判断し即座に耳につけていたダイヤモンドのイヤリングに触れた。
私が付けているダイヤモンドのイヤリングはただの装飾品ではなく魔道具になっており、ある方と即座に連絡を取ることが出来る。
その方に確認を取った所、すぐに向かうから話を引き伸ばして、王女とその子をその場に留めておけと命令された。
なので、私は羞恥心や自身のプライド等をかなぐり捨て、声を張り上げるように、そして私が悲劇のヒロインに見えるように、神王国の王女とその子が動くのを忘れてしまうように、膝を付きながら叫んだ。
「そんな!!私は、私はこれまでハンス様の為に人生の全てを捧げてきたと言っても過言ではありませんのになぜですか!?」
因みに私はハンスの事を様付けで読んだことは殆ど無く、最初に紹介された時くらいしか様付けをしていないし、私はある方に人生を捧げてきたと言っても過言ではないのは確かだが、それはハンスでは無い。
ただ、足止めするためとは言えハンスを好きだと言わなければいけないのは、これ以上は精神的にきついので方向を変えて足を止めさせることにした。
「それに私はデール公爵家の女当主ですよ!?イザベラの父は確かに私の叔父ですが、今日を持って成人した私は正式にデール公爵家当主です!!デール公爵家の物ならば、お好きにしていいですから、私をお捨てにならないで下さい」
私は自分で言っていて、よくこんな心にも無いことをさも思っている様に叫べるなと思っていた。
そんな事を思っていた私を他所に、急に私が叫びだして自分に縋ってくる事に気を良くしたのかハンスは莫迦な事を言っていた。
「は、はは!!そんなに私に捨てられるのが嫌か!!しかし、私の真の婚約者はイザベラ唯一人だけだ!!もしも私とどうしても別れたくないのであれば、この場でドレスを脱ぎ、私に従属を誓えば、考えてやろうではないか!!」
私は絶対にそんな事するわけねえだろと思いながら、はやく合図をくれないと本気でドレスを脱がなければならなくなるなと、どこか自分の事では無い様に感じていた。
まあ、ここは衆人監修の中だが別に私が裸になること自体は任務のためなら躊躇いなくできるが、あの方々から容易に自分の体を使うなと言われているので、困ってしまう。
ただあんなことを言ったハンスは私が裸になろうとならなかろうと、評価は最低まで落ち込むことは確定したな。
私がそう考えているとイヤリングから声がした。
そのために私はさっきまでの縋り付きが嘘のように(実際嘘だが)、立ち上がり左手を天井に向けて宣言した。
「これより帝国皇帝陛下の名の元に、王国王都の殲滅、並びに王家全員と神王国王女の逃亡に加担していた者を確保する!!総員、全力で任務を開始せよ!!」
私はそう宣言すると同時に、特大の魔法を使い学園の来賓フロアより上を吹き飛ばした。
その合図と共に同時に王国に潜んでいた何十人のも者達も動き出し、神王国王女である私の叔母とその子であるイザベラ、その逃亡に加担していたと思われる叔父と国王陛下、並びに王家の面々を簡単に捕らえることが出来た。
その後は多少嫌な仕事である王都に居る住民や兵士達を殺していった。
王都の外に出ようとする旅人は、それぞれ何処の国から来たかを証言させ、それを嘘を見抜く魔道具で確認し、旅人は外に出した。
その後も順調に作業を行い王都の順民を殲滅し終えた頃に、王都に帝国の皇帝陛下であるイシュカン様と帝国の皇太子であるカール様、並び帝国の騎士達が飛空艇という空を飛ぶ船で到着した。
因みに飛空艇は大変貴重物で、万一にも失うことが無い様に余程の事が無い限り帝都から出ないので、この王都に飛空艇の停泊する場所等無かったのだが、そこは私が魔法で停泊する場所を作っておいた。
そして、皇帝陛下達が来られたので、捕まえた者達を学園に集めた。
一応全ての貴族を捕らえていたので、学園の一階には所狭しと私が開発した魔法と神力が使えなくなる手錠と猿轡を嵌められて座らされている。
座らされていた者達は突然の皇帝陛下と皇太子の登場に目を見開いたが、叔母だけは2人を殺してやるという目で見ていたので、私は叔母の頭を掴み、そのまま地面に叩きつけながら言った。
「我らが皇帝陛下と皇太子殿下に対し、無礼が過ぎる。殺されたいのか?」
私がそう言うと、皇帝陛下は右手を上げながら私に言った。
「良い良い。今日はあの忌ま忌ましい神王国の本当の滅亡の日なのだ。その程度の無礼は無視して構わん。それよりも流石は影の歴代最強と言われるアイリスだな。
今までの事と言い、今回の件といい本当に良い働きをしてくれる。やはり俺の側室にならんか?」
皇帝陛下がそう言うと、王国の貴族達並びに王家と帝国から来ている騎士達が驚きから目を見開いた。
彼らが目を見開いた理由は2つ。
1つは私が影に所属しているからで、影は基本孤児等がなるが、貴族がなることももちろんあるが、影になるいは帝国に対する絶対の忠誠を契約魔法にて誓わなければならず、その忠誠を示すための任務で、忠誠を誓った約9割が死ぬ。
この理由は影以外は知らないが理由自体は簡単で、最初の任務は皇室の誰かを害せというものだからで、この任務はその任務を命令されてから自害することだからだ。
本当に皇室を害そうとすれば皇室を守っている影に殺されるが、自害した場合は蘇生の魔法を使える者によって復活させられるのだ。
因みに私は両親が亡くなってすぐに影に誘われて、この試験の様な物を6歳でクリアした。
次に私が側室に誘われたからだ。
まあ、帝国が大陸を支配している現在に置いては側室とはいえ、皇帝陛下の側室は大変名誉なのだが、私には関係ない。
「申し訳ありません、皇帝陛下。私は皇帝陛下に忠義を誓っておりますが、現状の年齢差がピッタリ3倍のお方を愛せる自身がございませんので、辞退させて頂きます」
「で、あるか。まあ、仕方あるまい。ここはむすm、ではなく息子であるカールに期待するとしよう」
私は皇太子殿下こそ可能性は無いですからと何も言わずに思っていた。
皇帝陛下はそんな私の心中察してか肩を竦めた後、王国の末路を口にした。
「さて今日は私に取っては良き日だが、そなた達は悪夢の日となるな。
まず、神王国の王女を匿っていた事を理由に、この国の王族は全員処刑。次に各貴族家は調査を入れ、神王国の王女の件を知っていた者が居る家は一族郎党永年奴隷化。神力という物に取り憑かれている可能性があった王都の民には、気の毒だが既に死んでもらった。
次に件の王女と子は神力を封印したままで、帝都にて公開処刑だ。最後に王国は現時点を持って消失したものとし、以後は帝国の領地とする。何か意見があるものは?」
そう問いかけた皇帝陛下に誰も意義を唱えるはずも無く、皇帝陛下達が帝国に帰るかと思っていた私は皇太子殿下が手を上げているを見て首を傾げた。
沙汰を聞く限り、反論があるなら王都の民の処遇くらいだが、既に執行してしまった後だし、皇帝陛下の判断は政治的思考が苦手な私には分からないが、神王国の民達にテロを起こされた都市が多く恨みを買っている神王国の思想が芽生えているかもしれない民ならば、殺してしまっても問題無い。
よって、意見する事は無いのだが、皇太子殿下は思いもよらなかった所に意見した。
「皇帝陛下。この国の第二王子はアイリスに衆人監修の元、服を脱ぎ服従せよと言いました。任務のためとは言え、アイリスが第二王子に恋をしていると聞こえる言葉も言っていました。
なので、第二王子も公開処刑か、それが無理ならば私に第二王子の拷問、いえ尋問を任せてもらえませんか?」
皇帝陛下は皇太子殿下の言葉に顔色を変えて、私を見た。
皇帝陛下の目は『今の話は本当か』と聞いてきていたので、頷いて答えた。
それを見た皇帝陛下は皇太子殿下に頷いて「好きにしろ」と呟いた。
皇帝陛下の許可を貰った後に、ついでにお願いする感じで皇太子殿下が言った。
「それと陛下、ここで一つ言いたい事が有るのですが、いいですか?」
皇太子殿下は皇帝陛下が頷いたのを見てから、私の前に片膝をついた。
「アイリス、どうか私の妻になってくれませんか?」
私はその言葉に暫く固まったあとに、即座に皇帝陛下や騎士団を効果範囲外に指定してから、周りにサイレンスと幻覚の魔法を使用し、皇太子殿下に質問を返した。
「え~、皇太子殿下?貴方は皇太子殿下ですが、元の性別は女性ですよね?」
そう皇太子殿下の性別は元々女性なのだ。
実は皇室は性転換の魔法を使えるため、第一子が女の子でも男として公表して居るのだ。
因みにこれを知ったのは皇室の護衛をしている時で、元々皇太子殿下はスレンダーな体型だったのもあり、今も皇太子殿下は女性のままなのだ。
まあ、皇太子殿下が即位する時には男性になるだろうが、それでも女の子が生まれた時はするのではなく、される方が好きらしく、今回は男の増えるなとか皇太子殿下を護衛していた時の同僚が言っているのを聞いた。
その時は何のことが分からなかったが、今は分かる。
その為に私は質問したのだが、皇太子殿下は私の頬を触りながら笑顔で言った。
「確かにそうだが、アイリスを見ると胸が苦しくなるんだ」
それは私が皇太子殿下の護衛をしている時に、死にかけたものの自爆に近い魔法で相手の血を全身に浴びて、その状態で皇太子殿下に接触してしまったからでは?
と思ったものの、私は口に出さなかった。
「それに私はアイリスの事を考えると急に頭がぼ~っとするだ」
それは私の正体が皇太子殿下にバレたときに内密に掛けられた認識阻害の魔法が切れかけているだけでは?
と思ったものの、私は口に出さなかった。
「そのことを私の影に相談すると、『それは恋ですね』と断言されたんだ。だからアイリス、私と結婚してくれ」
それを恋と断言したのは私の同僚なのだが、今の皇太子殿下の護衛を努めている影は、仲間内で万年修羅場製造業と呼ばれて、そいつだけには絶対に恋の相談してはいけないと言われている悪質な奴(女)なので、確実に皇太子殿下のそれが恋出ないことを解っていて恋と断言しているのでは?
と思ったものの、私は口に出さなかった。
流石にどうするか判断しそこねたので、皇帝陛下に視線を向けると、皇帝陛下はいい笑顔で言った。
「そうか、そうか。ついにカールも恋をしたか。よろしい、帝国の影にして公爵家当主であるアイリス・デールよ。后妃としてカールを公私共に支えよ」
私は皇帝陛下が全て分かった上で言っている。
その為に反論しようとしたが、よくよく考えれば反論する材料が少な過ぎるのに気が付いた。
元々神力を研究し、それに対抗する魔法の開発や神力を使わせなくできる魔道具の開発をしていたし、戦闘面や魔法単体で見ても私に叶うものは居ないために皇室が私を取り込みたいのは知っていた。
だが私は一応一国家の王妃になる予定だったので、それが免除されていたのだ。
因みに私が帝都に屋敷を持っているのは、影で働いていた時の功績と神力に対する研究成果が認められたから得ることが出来た物だ。
しかし、それが無くなれば全力で私を取り込もうとするのは分っていたのだ。
それを忘れていたのは私で既に拒否出来る要素は無く、今からそれを作ろうとしても確実に帝国に邪魔されるだろう。
私はそれを理解して、観念した様に肩を落として一度頷いた。
それを見た皇太子殿下はウキウキした顔をしながら、私に抱き着いてきた。
そんな皇太子殿下を見ながら、ぼそりと呟いた。
「まあ、実は私も同性の方が好きですし、別に構いませんけどね?」
私がそう言うと、周りの全員が「ぎょっ」とした目で私を見たので、面白い事を思いついた。
なので皇太子殿下の首元に顔をやり、その首元をぺろりと舌を舐めた。
END
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