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1章
25話 魔法騎士達は魅入られている
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私の言葉を聞いた男の人が、笑いながら領主様の策を肯定すると言った瞬間、領主様に質問をしていた人が叫んだ。
「なっ、何を言っているのですか!!
戦闘が出来ない者を希望とする事の危険性は、貴方もよく分かっているでしょう!?」
「うむ、よく分かっている。
仮に『タートル』戦での希望である彼女が逃げ出してしまった場合、彼女に希望を見出した者の多くも逃げ出すだろう。
だからこそ、私は『ともに戦ってくれるのか』と質問した。
これに対する回答が、軽い物や中身のない物であったならば、私も反対しただろう。
だが、エクス様とドリス殿に魅入られたならば問題は無いと判断した。
なのせ、私や魔法騎士達はエクス様とドリス殿の対魔物戦闘を間近で見て、魅入られている者が多い。
特に3年以上共に戦場を駆けている魔法騎士達は全員、魅入られている。
そして、魅入られているからこそ好きでも近くで、少しでも長く見ていたいが為に死地に飛び込めるのだ。
そして、この【癒し手】殿も我らと同類だからこそ、逃げないだろうと判断した」
その言葉を聞いて、なんとなく私の答えは間違っていなかったのだろうと思った。
そんな私を他所に、話し合いは進んでいった。
「それはドーラス辺境伯家に所属する騎士としての判断ですか?」
「これは死地に飛び込む者としての判断だ」
「そこまでだ、2人共。
今回の作戦にて中核を成す、魔法騎士の言葉なら信用出来るだろう。
なにより、これ以上は決定事項で話し合っても意味が無いだろう」
「で、ですが!!」
「安心しろ。
確かに『タートル』戦で、辺境伯家は一時的には弱体化してしまうだろう。
だが、『タートル』を倒したという功績があれば、こちらに手出ししてくる者にも対応出来る上に、様々な問題も好転させる事が出来るだろう。
そして、その対応をするのも、問題を好転させるのも領主様である私や平時を支えるお前達だ。
違うか?」
「それは、その通りです」
「うむ。
さて、【癒し手】の参加が決まった所で、最終確認だ。
今回の作戦はドーラス家に所属する最精鋭である魔法騎士達を2班に分ける。
1つは私、もう1つは独自に動いてもらう。
更にエクスとドリスはペアを組み、それぞれ3つの戦力で、『タートル』の周囲を動きまわると同時に隙を伺い、仕留める。
それぞれが互いを常に意識し、『タートル』に同時に攻撃を受ける事だけは避けろ。
そして、『タートル』も魔法を使ってくるだろうが城門の守りは後ろに任せ、出来るだけ最短で仕留める。
その為には、1つの戦力を丸々見捨てる状況だったとして、チャンスが来たら仕留めろ。
例え、命を使ってでもだ」
領主様の言葉に、エクス様とドリスさん、私に話しかけてきた人が頷いた。
それを見てから、他の人達に視線を向けた。
「残りの騎士や兵士、魔法使い達は城門の守りを任せる。
最精鋭である人間は前線に居る。
だが『タートル』は、そんな事はお構いなしに城門目掛けて魔法を使う事もあるだろう。
そうなれば塞がなければ、城門は一撃で破られ、仮に『タートル』を撃退出来ても、街は魔物に入り込まれ、食い荒らされるだろう。
だからこそ、城門への攻撃は必ず防いでくれ」
「お任せください、旦那様」
「うむ。
そして、救護班の者は冷静に、冷酷に判断し、一人でも多くの人間を救ってくれ」
「はい、お任せください」
「それと悪いが、【癒し手】は救護班に入ってもらうが、魔法自体は多くは使わせないでくれ。
使わせても、全身に魔法が1回は掛けられる魔力の総量の半分は絶対に切らないように」
「はい」
救護班の人と思われる人が頷いたのを見て、領主様は満足そうに頷いた。
そんな中で、私は領主様の言葉が引っ掛かっていた。
だって、私が全身に魔法を掛けられるのは3回くらいで、もう少し魔力があれば4回目もいけそうになってきている。
半分を切らないようにするなら、多分多めに残しておくことを考えるとギリギリ2回分は残る。
だから、私は領主様にその事を伝えようと口を開いた。
しかし、その瞬間にいつの間にか隣に来ていたドリスさんに軽く肩を叩かれて止められた。
それに驚いている間に、領主様が話を進めてしまった。
「残りの細かい指示は、既に出してある事に従うように。
誰一人、恥じる事のない行動が取れるように祈っている。
それでは決起会まで解散」
その言葉で部屋に居た人達は退出していき、エクス様とドリスさんだけが部屋に残った。
私はなぜ領主様が正確な限界を知らないのか質問しようとした所で、エクス様が私に言った。
「アリアの場合は、出来るだけ正確な魔力の総量を他人に測られるない方がいい。
だから、父上には多少少なめに報告するように、母上にお願いしてある」
「な、なぜですか?
1回でも多く、魔法を使えた方が良いのではないですか?」
「ああ、基本的な魔法使いなら、そうだ。
だが、【癒し手】の場合は事情が違う。
【癒し手】は他人を治せる貴重な存在であるが故に、他者から多くを望まれる。
これは魔法使い全員に共通する事だが、魔法使いは魔力がなければ無力に近い。
精神面によっては限界を超える事も可能な体力とは違い、魔力は底が決まっている。
そんな魔力が無くなった状態で、どうしても治さなくてはいけない人間が運ばれてくる事も考えられる。
だからこそ【癒し手】であるアリアは、常に魔力を残しておけるように、少なめに魔力の総量を報告した方が良い。
これは俺とドリス、母上の独断だ。
責めたいなら責めても良いが、責めるなら今回の作戦が終了してからにして欲しい」
「作戦が終了してから、ですか?
作戦中に何かあるのですか?」
「作戦中に絶対に何かあるという訳じゃない。
ただあり得る可能性は提示した方が良いか。
今回の作戦、俺達前衛は決死隊に近い。
だからこそ、怪我人も死人も多いだろう。
しかし、死人はともかく、怪我人は骨折ならマシだと言えるような怪我を負って下がってくる筈だ。
そんな状態で【癒し手】が居れば、治して欲しいと思うのは当然の心理だ。
下手をすれば大勢の怪我人がアリアに詰め寄り、治してくれと懇願してくる事もあり得る。
だからこそ、際限なく【癒し手】に怪我人を回すのではなく、救護班では助けられない人間を優先して回すように、父上は使用できる魔力を半分以下にしたのだろう」
「なっ、何を言っているのですか!!
戦闘が出来ない者を希望とする事の危険性は、貴方もよく分かっているでしょう!?」
「うむ、よく分かっている。
仮に『タートル』戦での希望である彼女が逃げ出してしまった場合、彼女に希望を見出した者の多くも逃げ出すだろう。
だからこそ、私は『ともに戦ってくれるのか』と質問した。
これに対する回答が、軽い物や中身のない物であったならば、私も反対しただろう。
だが、エクス様とドリス殿に魅入られたならば問題は無いと判断した。
なのせ、私や魔法騎士達はエクス様とドリス殿の対魔物戦闘を間近で見て、魅入られている者が多い。
特に3年以上共に戦場を駆けている魔法騎士達は全員、魅入られている。
そして、魅入られているからこそ好きでも近くで、少しでも長く見ていたいが為に死地に飛び込めるのだ。
そして、この【癒し手】殿も我らと同類だからこそ、逃げないだろうと判断した」
その言葉を聞いて、なんとなく私の答えは間違っていなかったのだろうと思った。
そんな私を他所に、話し合いは進んでいった。
「それはドーラス辺境伯家に所属する騎士としての判断ですか?」
「これは死地に飛び込む者としての判断だ」
「そこまでだ、2人共。
今回の作戦にて中核を成す、魔法騎士の言葉なら信用出来るだろう。
なにより、これ以上は決定事項で話し合っても意味が無いだろう」
「で、ですが!!」
「安心しろ。
確かに『タートル』戦で、辺境伯家は一時的には弱体化してしまうだろう。
だが、『タートル』を倒したという功績があれば、こちらに手出ししてくる者にも対応出来る上に、様々な問題も好転させる事が出来るだろう。
そして、その対応をするのも、問題を好転させるのも領主様である私や平時を支えるお前達だ。
違うか?」
「それは、その通りです」
「うむ。
さて、【癒し手】の参加が決まった所で、最終確認だ。
今回の作戦はドーラス家に所属する最精鋭である魔法騎士達を2班に分ける。
1つは私、もう1つは独自に動いてもらう。
更にエクスとドリスはペアを組み、それぞれ3つの戦力で、『タートル』の周囲を動きまわると同時に隙を伺い、仕留める。
それぞれが互いを常に意識し、『タートル』に同時に攻撃を受ける事だけは避けろ。
そして、『タートル』も魔法を使ってくるだろうが城門の守りは後ろに任せ、出来るだけ最短で仕留める。
その為には、1つの戦力を丸々見捨てる状況だったとして、チャンスが来たら仕留めろ。
例え、命を使ってでもだ」
領主様の言葉に、エクス様とドリスさん、私に話しかけてきた人が頷いた。
それを見てから、他の人達に視線を向けた。
「残りの騎士や兵士、魔法使い達は城門の守りを任せる。
最精鋭である人間は前線に居る。
だが『タートル』は、そんな事はお構いなしに城門目掛けて魔法を使う事もあるだろう。
そうなれば塞がなければ、城門は一撃で破られ、仮に『タートル』を撃退出来ても、街は魔物に入り込まれ、食い荒らされるだろう。
だからこそ、城門への攻撃は必ず防いでくれ」
「お任せください、旦那様」
「うむ。
そして、救護班の者は冷静に、冷酷に判断し、一人でも多くの人間を救ってくれ」
「はい、お任せください」
「それと悪いが、【癒し手】は救護班に入ってもらうが、魔法自体は多くは使わせないでくれ。
使わせても、全身に魔法が1回は掛けられる魔力の総量の半分は絶対に切らないように」
「はい」
救護班の人と思われる人が頷いたのを見て、領主様は満足そうに頷いた。
そんな中で、私は領主様の言葉が引っ掛かっていた。
だって、私が全身に魔法を掛けられるのは3回くらいで、もう少し魔力があれば4回目もいけそうになってきている。
半分を切らないようにするなら、多分多めに残しておくことを考えるとギリギリ2回分は残る。
だから、私は領主様にその事を伝えようと口を開いた。
しかし、その瞬間にいつの間にか隣に来ていたドリスさんに軽く肩を叩かれて止められた。
それに驚いている間に、領主様が話を進めてしまった。
「残りの細かい指示は、既に出してある事に従うように。
誰一人、恥じる事のない行動が取れるように祈っている。
それでは決起会まで解散」
その言葉で部屋に居た人達は退出していき、エクス様とドリスさんだけが部屋に残った。
私はなぜ領主様が正確な限界を知らないのか質問しようとした所で、エクス様が私に言った。
「アリアの場合は、出来るだけ正確な魔力の総量を他人に測られるない方がいい。
だから、父上には多少少なめに報告するように、母上にお願いしてある」
「な、なぜですか?
1回でも多く、魔法を使えた方が良いのではないですか?」
「ああ、基本的な魔法使いなら、そうだ。
だが、【癒し手】の場合は事情が違う。
【癒し手】は他人を治せる貴重な存在であるが故に、他者から多くを望まれる。
これは魔法使い全員に共通する事だが、魔法使いは魔力がなければ無力に近い。
精神面によっては限界を超える事も可能な体力とは違い、魔力は底が決まっている。
そんな魔力が無くなった状態で、どうしても治さなくてはいけない人間が運ばれてくる事も考えられる。
だからこそ【癒し手】であるアリアは、常に魔力を残しておけるように、少なめに魔力の総量を報告した方が良い。
これは俺とドリス、母上の独断だ。
責めたいなら責めても良いが、責めるなら今回の作戦が終了してからにして欲しい」
「作戦が終了してから、ですか?
作戦中に何かあるのですか?」
「作戦中に絶対に何かあるという訳じゃない。
ただあり得る可能性は提示した方が良いか。
今回の作戦、俺達前衛は決死隊に近い。
だからこそ、怪我人も死人も多いだろう。
しかし、死人はともかく、怪我人は骨折ならマシだと言えるような怪我を負って下がってくる筈だ。
そんな状態で【癒し手】が居れば、治して欲しいと思うのは当然の心理だ。
下手をすれば大勢の怪我人がアリアに詰め寄り、治してくれと懇願してくる事もあり得る。
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