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1章 第1部 追放と一人目
17話 『命血』
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「よし、それじゃあ『命血』の魔法の実験をするが、そこから絶対に動くなよ。もしも危ないと思ったら、すぐにこの部屋から逃げること。それと俺の魔法は自分を傷つけないといけないから、それに驚いて俺を止めようとしないこと。分かったな?」
俺が上着を脱ぎながら念入りに言うと、金色の『フォレストウルフ』に言うと頷きながら俺に返答した。
「ウォン、ウォン」
因みに俺の呼び方は今はボスで固定らしい。
本当なら名前で呼んでほしい所だが、『ウォンウォン』と言われては返す言葉が無い。
なので、『ハイ・フォレストウルフ』に俺が名前を付けることになったのだが、名付けなんて始めてなので咄嗟に良い名前が出てこず、ひとまず保留になっている。
ただ、出来れば早めに決めたいが、安易にラッキーとかゴールドとかは嫌だろうし、義理の様なものとは言え家族の名前を決めるならちゃんと決めたいのだ。
まあ、かなり安易な名前だがもう案は出してあって、他にも思いつかないので殆ど決まっているが。
そんなこと言えば早く自分の名前を付けて欲しいとごねると思うので、口には出さないが。
さて、少し思考がそれてしまったが、『命血』を試すときが来た。
まずは『命血』の使用をイメージし、心臓のすぐ横に出た光を出来るだけ綺麗に、そしてズレないように少しずつナイフを刺していく。
しかし、あと少しで魔法の発動可能範囲を全部だという所で、薄い光が前に光を見たときとは変わり、2つになっていた。
この場合はどちらでも大本の効果は変わらないが、より危険度が高いほうが効果自体は高くなる。
そして、1つは前に見た時と変わらないが、もう1つはより心臓に近くなっており、心臓に触れている、むしろ鼓動次第では心臓を自分で傷つけてしまう可能がある。
いや、光のコースを見てから鼓動の大きさが大きくなってしまっているので、タイミングを失敗すれば確実に心臓を刺してしまうだろう。
それでも回復出来たとはいえ、俺の顔に簡単に攻撃を入れられる『フォレストウルフ』の王、『ハイ・フォレストウルフ』に、更に強さは分からないがもう一体『ハイ・フォレストウルフ』が居るならば、どんな魔法でも少しでも強い方が良いだろう。
それならば拠点も出来たことでより安全が上がった、今ならば危険があろうとも試すべきだろう。
そう考えた俺は鼓動を落ち着かせる為に、心呼吸をしてからゆっくりではなく、一気にナイフを動かした。
「ウォン!?」
その事によって、ハラハラしながらだが慎重に進めていた事で少し安心していた金色の『ハイ・フォレストウルフ』が叫び声を上げた。
だが俺はそれに答える余裕がなく、全身から大量の冷や汗を流し、息を上げていた。
それは心臓のぎりぎり真横に刺さったナイフによって感じていた金属特有の冷たさに、心臓にナイフが当たっておらず、傷すらついていないとしても心理的疲労が凄かった。
なので俺は今度はゆっくりとナイフを抜いて、今まで心臓で感じていた金属特有の冷たい感覚が無くなっていくのが分かり、へたりそうになった。
だが、まだ魔法発動の準備が終わっただけで、発動させていないので、へたり込むのは魔法を発動させてからだと気合を入れ直し、魔法を発動させた。
「『命血』!!」
俺が魔法を発動させると俺から出ていた血は、一気に動き出し金色の『ハイ・フォレストウルフ』を包み込んで赤い光を発しだした。
俺はその予想外の光景に驚き、未だに疲労が抜けきっていないながらも叫んだ。
「た、大丈夫か『アイミナ』!?」
咄嗟だったので、元々金色の『ハイ・フォレストウルフ』の名前にようと決めていた『アイミナ』という名が口から出てしまった。
しかし、俺は急に光りだした金色の『ハイ・フォレストウルフ』に驚くと同時に、『アイミナ』という名前をだしたしまった事にも気が付いた。
そんな様子の俺にお構いなしに、俺が『アイミナ』という名を口にしたときから、赤い光が更に強く光だし、ついには目を開いていることが出来ないほどになった。
暫くそんな強い発光が続き、それが収まったときには俺の目の前には金色の『ハイ・フォレストウルフ』等居らず、代わりに『ハイ・フォレストウルフ』が居た場所には五体満足で金色の瞳と金色の髪を持っている美少女が座っていた。
俺が上着を脱ぎながら念入りに言うと、金色の『フォレストウルフ』に言うと頷きながら俺に返答した。
「ウォン、ウォン」
因みに俺の呼び方は今はボスで固定らしい。
本当なら名前で呼んでほしい所だが、『ウォンウォン』と言われては返す言葉が無い。
なので、『ハイ・フォレストウルフ』に俺が名前を付けることになったのだが、名付けなんて始めてなので咄嗟に良い名前が出てこず、ひとまず保留になっている。
ただ、出来れば早めに決めたいが、安易にラッキーとかゴールドとかは嫌だろうし、義理の様なものとは言え家族の名前を決めるならちゃんと決めたいのだ。
まあ、かなり安易な名前だがもう案は出してあって、他にも思いつかないので殆ど決まっているが。
そんなこと言えば早く自分の名前を付けて欲しいとごねると思うので、口には出さないが。
さて、少し思考がそれてしまったが、『命血』を試すときが来た。
まずは『命血』の使用をイメージし、心臓のすぐ横に出た光を出来るだけ綺麗に、そしてズレないように少しずつナイフを刺していく。
しかし、あと少しで魔法の発動可能範囲を全部だという所で、薄い光が前に光を見たときとは変わり、2つになっていた。
この場合はどちらでも大本の効果は変わらないが、より危険度が高いほうが効果自体は高くなる。
そして、1つは前に見た時と変わらないが、もう1つはより心臓に近くなっており、心臓に触れている、むしろ鼓動次第では心臓を自分で傷つけてしまう可能がある。
いや、光のコースを見てから鼓動の大きさが大きくなってしまっているので、タイミングを失敗すれば確実に心臓を刺してしまうだろう。
それでも回復出来たとはいえ、俺の顔に簡単に攻撃を入れられる『フォレストウルフ』の王、『ハイ・フォレストウルフ』に、更に強さは分からないがもう一体『ハイ・フォレストウルフ』が居るならば、どんな魔法でも少しでも強い方が良いだろう。
それならば拠点も出来たことでより安全が上がった、今ならば危険があろうとも試すべきだろう。
そう考えた俺は鼓動を落ち着かせる為に、心呼吸をしてからゆっくりではなく、一気にナイフを動かした。
「ウォン!?」
その事によって、ハラハラしながらだが慎重に進めていた事で少し安心していた金色の『ハイ・フォレストウルフ』が叫び声を上げた。
だが俺はそれに答える余裕がなく、全身から大量の冷や汗を流し、息を上げていた。
それは心臓のぎりぎり真横に刺さったナイフによって感じていた金属特有の冷たさに、心臓にナイフが当たっておらず、傷すらついていないとしても心理的疲労が凄かった。
なので俺は今度はゆっくりとナイフを抜いて、今まで心臓で感じていた金属特有の冷たい感覚が無くなっていくのが分かり、へたりそうになった。
だが、まだ魔法発動の準備が終わっただけで、発動させていないので、へたり込むのは魔法を発動させてからだと気合を入れ直し、魔法を発動させた。
「『命血』!!」
俺が魔法を発動させると俺から出ていた血は、一気に動き出し金色の『ハイ・フォレストウルフ』を包み込んで赤い光を発しだした。
俺はその予想外の光景に驚き、未だに疲労が抜けきっていないながらも叫んだ。
「た、大丈夫か『アイミナ』!?」
咄嗟だったので、元々金色の『ハイ・フォレストウルフ』の名前にようと決めていた『アイミナ』という名が口から出てしまった。
しかし、俺は急に光りだした金色の『ハイ・フォレストウルフ』に驚くと同時に、『アイミナ』という名前をだしたしまった事にも気が付いた。
そんな様子の俺にお構いなしに、俺が『アイミナ』という名を口にしたときから、赤い光が更に強く光だし、ついには目を開いていることが出来ないほどになった。
暫くそんな強い発光が続き、それが収まったときには俺の目の前には金色の『ハイ・フォレストウルフ』等居らず、代わりに『ハイ・フォレストウルフ』が居た場所には五体満足で金色の瞳と金色の髪を持っている美少女が座っていた。
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