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1章 第2部 街へと二人目
32話 悪魔との戦闘②
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俺が煽ってやると、悪魔は簡単にキレた。
「殺す」
悪魔がそういった瞬間、地面からは土の槍や貫かれれば胴体が2つに分かれそうな針、湖から水の槍、空中からは直視できない筈の風が直視できる程の密度の風の槍が俺を襲ってきた。
それを『魔散』によって全て消し去る。
流石に『魔散』を何百個も発動させなければ防げなかったので、魔力の消耗量が馬鹿にならないが、周囲の魔力の濃度のお陰もあり、致命的な程にはならなかった。
俺は『魔散』の発動を終えると、『身体強化』を発動させて悪魔に突っ込んだ。
それに気が付いた悪魔は自身の魔法が消されたことや俺が突っ込んできたことに驚いていたが、俺と悪魔の距離が元の半分になると同時に気を取り戻して、再び無数の槍を俺に向けてきた。
その選択でこの悪魔が戦闘に慣れていないことに気が付いたので、槍は無視してそのまま突っ込んだ。
と言っても、槍は俺に向かってきているので、俺は悪魔に辿り着くために邪魔になる槍だけを『身体強化』と『硬化』の魔法で強化した拳で槍を壊して対処しながら悪魔に近づいていった。
「な、なに!?」
それに悪魔が驚いた一瞬の隙に悪魔の後ろに『転移』、そして悪魔に触れてありったけの魔力を込めて魔法を発動させた。
「『魔玉』」
『魔玉』は悪魔が強大であれば、石にするのに相応の魔力が必要なので、俺のありったけの魔力を込めたのだが、悪魔の体は左半分が石化したに留まった。
それと同時に魔力が尽きた俺と、一部が石化して動けない悪魔は落下して地面に落ちた。
俺はそれを見て、「不味い、『魔玉』を解かれる!!」と内心焦りまくっていた。
しかし、落下した悪魔はまるで有りえないことが起こったかのように取り乱した。
「な、何故だ!!何故、『魔玉』が使える!?それを使える最後の魔法使いは、血の魔法使いは、上位悪魔によって殺された筈だ!!」
それを聞いて、俺が魔力切れで倒れているのを見ているのに、顔が死という名の恐怖に染まっている悪魔を見て、これはイケると判断した。
なので、出来るだけ狂気を顔に浮かべて薄く笑いながら、周囲の魔力の濃度のお陰で急速に回復しているものの、未だ魔力が切れかかってきつい体を奮い立たせて、立ち上がりながら言った。
「ふ、あはは!!ああ、そうだな!!俺は悪魔に殺された!!
だけどな!!俺は新しい命を得た!!お前達のお陰だよ!!」
「ま、まさか、お前は」
俺の笑みを見て、怯たように顔を青くした。
そんな悪魔の元まで歩み寄り、左手を向けながら抵抗されないように言った。
「ああ、その通り、俺はお前達悪魔が殺したがった血の魔法使いだよ。じゃあな、馬鹿悪魔」
そう言って『魔玉』を発動させ、完全に悪魔を先程石にした悪魔よりは大きいものの、確実に小さな石に変えた。
それを確認してから石に歩み寄り、掴んで砕くために力を加えながら言った。
「悪魔、もしもお前の戦闘経験が豊富なら負けていたのは俺だったよ」
そう言って石を砕いた。
「殺す」
悪魔がそういった瞬間、地面からは土の槍や貫かれれば胴体が2つに分かれそうな針、湖から水の槍、空中からは直視できない筈の風が直視できる程の密度の風の槍が俺を襲ってきた。
それを『魔散』によって全て消し去る。
流石に『魔散』を何百個も発動させなければ防げなかったので、魔力の消耗量が馬鹿にならないが、周囲の魔力の濃度のお陰もあり、致命的な程にはならなかった。
俺は『魔散』の発動を終えると、『身体強化』を発動させて悪魔に突っ込んだ。
それに気が付いた悪魔は自身の魔法が消されたことや俺が突っ込んできたことに驚いていたが、俺と悪魔の距離が元の半分になると同時に気を取り戻して、再び無数の槍を俺に向けてきた。
その選択でこの悪魔が戦闘に慣れていないことに気が付いたので、槍は無視してそのまま突っ込んだ。
と言っても、槍は俺に向かってきているので、俺は悪魔に辿り着くために邪魔になる槍だけを『身体強化』と『硬化』の魔法で強化した拳で槍を壊して対処しながら悪魔に近づいていった。
「な、なに!?」
それに悪魔が驚いた一瞬の隙に悪魔の後ろに『転移』、そして悪魔に触れてありったけの魔力を込めて魔法を発動させた。
「『魔玉』」
『魔玉』は悪魔が強大であれば、石にするのに相応の魔力が必要なので、俺のありったけの魔力を込めたのだが、悪魔の体は左半分が石化したに留まった。
それと同時に魔力が尽きた俺と、一部が石化して動けない悪魔は落下して地面に落ちた。
俺はそれを見て、「不味い、『魔玉』を解かれる!!」と内心焦りまくっていた。
しかし、落下した悪魔はまるで有りえないことが起こったかのように取り乱した。
「な、何故だ!!何故、『魔玉』が使える!?それを使える最後の魔法使いは、血の魔法使いは、上位悪魔によって殺された筈だ!!」
それを聞いて、俺が魔力切れで倒れているのを見ているのに、顔が死という名の恐怖に染まっている悪魔を見て、これはイケると判断した。
なので、出来るだけ狂気を顔に浮かべて薄く笑いながら、周囲の魔力の濃度のお陰で急速に回復しているものの、未だ魔力が切れかかってきつい体を奮い立たせて、立ち上がりながら言った。
「ふ、あはは!!ああ、そうだな!!俺は悪魔に殺された!!
だけどな!!俺は新しい命を得た!!お前達のお陰だよ!!」
「ま、まさか、お前は」
俺の笑みを見て、怯たように顔を青くした。
そんな悪魔の元まで歩み寄り、左手を向けながら抵抗されないように言った。
「ああ、その通り、俺はお前達悪魔が殺したがった血の魔法使いだよ。じゃあな、馬鹿悪魔」
そう言って『魔玉』を発動させ、完全に悪魔を先程石にした悪魔よりは大きいものの、確実に小さな石に変えた。
それを確認してから石に歩み寄り、掴んで砕くために力を加えながら言った。
「悪魔、もしもお前の戦闘経験が豊富なら負けていたのは俺だったよ」
そう言って石を砕いた。
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