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炎と竜の記録
歓喜の産声
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「ちくしょうが!!!」
男は怒りとともに目の前の宝を蹴り飛ばす。
隠れ家たる洞窟に悲鳴のような甲高い音を響かせ、頭上に空いた穴より差し込む陽光を受けてはキラキラと光りながら宙を舞うのは、金や銀のコインや多種多様な宝石たちと、それらで身を飾った装飾品の数々だった。
一度では怒りが収まらず、何度も何度も男は繰り返す。
息が切れても、足が痛くなっても、コインが傷つき宝石が割れても、男は繰り返した。
彼の後ろ、一段下がった岩場に集まった僅かな者たちは座り込んで地面を見つめている。体を緊張で石のように硬くし、息を殺して存在感を消して嵐が過ぎ去るのを怯えて待っていた。
だが嵐は一向に収まらない。
怒りは次から次へと、燃え滾る溶岩のように湧き上がっては男の理性を焼いて行く。
集まった者たちは逃げたい気持ちを必死に抑え込む。
もしも今目を付けられてしまったら、きっとその末路はあの宝たちと同じだ。
抑えの聞かない激情に飲み込まれた大男に気が済むまで、ボロボロになって、命を落としてもなお怒りの掃け口として利用されるに違いない。
ガシャガシャと耳の痛くなる騒音は唐突に収まる。
ある者が恐る恐る顔を上げた時、その行為を心から後悔した。
男の顔から表情が消え失せている。
あれほど荒れ狂っていた激情が影も形もなくなり、のっぺりとした表情のみが顔に張り付いて幽鬼のような空気を纏っている。
そんなものは生きた人間のする顔ではない。
背筋が凍り付くような感覚と言い知れぬ恐怖に視線を地面へ戻す。
まだゴツゴツした岩場の方が生気を感じれた。
「――コロス」
抑揚のない声。
「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス――」
壊れたように男は呟き、崩れた宝の山の中にその上半身を突っ込ませた。
モグラのように宝を掘り進む。
爪がはがれようと、崩れる宝に体を打たれようと、割れた宝石がその肌を切り裂こうと。
もはやケダモノにしか見えない男はピタリと動きを止めた。
ズッポリと半身を引き抜き、その両の手に持っていたのは一部の者しか見た事のない宝だ。
汚れた紫苑色の宝玉、それを覆う黄金の茨は鋭利なトゲを持ち、男の指を深々と貫いては赤い血を流させている。しかし血は地面に滴り落ちることはなく、宝玉に吸い込まれるようにして消えていた。
異様な光景、気になって顔を上げてしまった者は「ヒッ」と思わず悲鳴を上げる。
うっとりとした表情で男はその宝を見る。
「ああそうだ、これだ。これがあった――」
その口端が二ッとつり上がり、醜悪に歪んだ顔で男は笑う。
自分がかつて手に入れたはいいが不気味なあまり宝の奥底へ隠してしまっていた物。それが己の血を吸って脈打つ鼓動を感じながら、どのような力を持っているかを理解する。
まるで宝玉が教えてくれるように、男の中に次々と見た事のない光景が浮かび上がる。
悲鳴と嗚咽、恐怖と絶望、蹂躙と破壊、己が今この場で最も求める光景が頭の中に溢れだす。
同時に確信する。
――これは現実だ。これから訪れる未来だ。俺が起こす未来だ。
間違いない。間違いようがない。宝が、宝玉が教えてくれている。お前がやるのだ。お前にはその力がある。迷う事はない。難しい事ではない。ただ言う通りにすればいい。宝玉が望むまま、その力を篩さえすれば願いは叶うのだと。
男の思考は溢れ出すドス黒い泉に飲み込まれていく。
悲鳴をあげ、必死に抗おうとする本能すらをも塗りつぶしていく。
生臭く生ぬるい感触がが頭の中を埋め尽くしていく。
勿論、そんなものは錯覚だ。なんと心地よい錯覚だろうか。
ずっと欠けていた心を満たし、生まれて初めて全てが満たされたかのような気分だ。
この為に自分は生まれてきたのだろう。
この美しい宝玉を使うために、この宝玉の力を得るために、この宝玉の望みを叶えるために、自分はこの世に誕生したのだ。
もう明日に迷い苦しむ必要はない。
全てを教えてくれる、全てを叶えてくれる、全てを許してくれる絶対的な力に従っていればいいのだ。
ああ、なんと幸福なのだろう。
「へ、へへ、へへへへ――フフ、ハハハハハハ! アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッハハハハハハハハハハハハハハハハハッハハハハハハハッハハハハハハハハハッハハハハハハハハアッハハハアハッハアハッハハハッハッハハハッハハハハハハハアハハアッハハハハっハアハハハッハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
男は笑う。
心の底からとても楽しそうに笑う。
その姿は、声は、確かに人の形をしている。
しかしその場に居合わせた者たちは直ぐに分かった。
アレはもう、この世の理から外れてしまったものだと。
「うわっ?!」
声が聞こえた。
振り返る間もなく、手足がドロドロとした赤黒いモノに飲み込まれ動きが取れない。
驚きと恐怖に上がった悲鳴の一つが唐突に途絶えた。
グシャリグシャリと吐き気のする咀嚼の音が次に聞こえ始め、それは悲鳴と入れ替わるように数を増やしていく。時折、空を赤い煙のようなものが舞って洞窟の壁や天井を染めて、それでも一つ悲鳴が消失していた。
やがて男以外の生き物はこの場にいなくなる。
笑い声だけが留まることなく洞窟に響き続けていた。
血に塗れた宝の山は頭上の穴より降り注ぐ陽光にキラリと赤く光っていた。
男は怒りとともに目の前の宝を蹴り飛ばす。
隠れ家たる洞窟に悲鳴のような甲高い音を響かせ、頭上に空いた穴より差し込む陽光を受けてはキラキラと光りながら宙を舞うのは、金や銀のコインや多種多様な宝石たちと、それらで身を飾った装飾品の数々だった。
一度では怒りが収まらず、何度も何度も男は繰り返す。
息が切れても、足が痛くなっても、コインが傷つき宝石が割れても、男は繰り返した。
彼の後ろ、一段下がった岩場に集まった僅かな者たちは座り込んで地面を見つめている。体を緊張で石のように硬くし、息を殺して存在感を消して嵐が過ぎ去るのを怯えて待っていた。
だが嵐は一向に収まらない。
怒りは次から次へと、燃え滾る溶岩のように湧き上がっては男の理性を焼いて行く。
集まった者たちは逃げたい気持ちを必死に抑え込む。
もしも今目を付けられてしまったら、きっとその末路はあの宝たちと同じだ。
抑えの聞かない激情に飲み込まれた大男に気が済むまで、ボロボロになって、命を落としてもなお怒りの掃け口として利用されるに違いない。
ガシャガシャと耳の痛くなる騒音は唐突に収まる。
ある者が恐る恐る顔を上げた時、その行為を心から後悔した。
男の顔から表情が消え失せている。
あれほど荒れ狂っていた激情が影も形もなくなり、のっぺりとした表情のみが顔に張り付いて幽鬼のような空気を纏っている。
そんなものは生きた人間のする顔ではない。
背筋が凍り付くような感覚と言い知れぬ恐怖に視線を地面へ戻す。
まだゴツゴツした岩場の方が生気を感じれた。
「――コロス」
抑揚のない声。
「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス――」
壊れたように男は呟き、崩れた宝の山の中にその上半身を突っ込ませた。
モグラのように宝を掘り進む。
爪がはがれようと、崩れる宝に体を打たれようと、割れた宝石がその肌を切り裂こうと。
もはやケダモノにしか見えない男はピタリと動きを止めた。
ズッポリと半身を引き抜き、その両の手に持っていたのは一部の者しか見た事のない宝だ。
汚れた紫苑色の宝玉、それを覆う黄金の茨は鋭利なトゲを持ち、男の指を深々と貫いては赤い血を流させている。しかし血は地面に滴り落ちることはなく、宝玉に吸い込まれるようにして消えていた。
異様な光景、気になって顔を上げてしまった者は「ヒッ」と思わず悲鳴を上げる。
うっとりとした表情で男はその宝を見る。
「ああそうだ、これだ。これがあった――」
その口端が二ッとつり上がり、醜悪に歪んだ顔で男は笑う。
自分がかつて手に入れたはいいが不気味なあまり宝の奥底へ隠してしまっていた物。それが己の血を吸って脈打つ鼓動を感じながら、どのような力を持っているかを理解する。
まるで宝玉が教えてくれるように、男の中に次々と見た事のない光景が浮かび上がる。
悲鳴と嗚咽、恐怖と絶望、蹂躙と破壊、己が今この場で最も求める光景が頭の中に溢れだす。
同時に確信する。
――これは現実だ。これから訪れる未来だ。俺が起こす未来だ。
間違いない。間違いようがない。宝が、宝玉が教えてくれている。お前がやるのだ。お前にはその力がある。迷う事はない。難しい事ではない。ただ言う通りにすればいい。宝玉が望むまま、その力を篩さえすれば願いは叶うのだと。
男の思考は溢れ出すドス黒い泉に飲み込まれていく。
悲鳴をあげ、必死に抗おうとする本能すらをも塗りつぶしていく。
生臭く生ぬるい感触がが頭の中を埋め尽くしていく。
勿論、そんなものは錯覚だ。なんと心地よい錯覚だろうか。
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この為に自分は生まれてきたのだろう。
この美しい宝玉を使うために、この宝玉の力を得るために、この宝玉の望みを叶えるために、自分はこの世に誕生したのだ。
もう明日に迷い苦しむ必要はない。
全てを教えてくれる、全てを叶えてくれる、全てを許してくれる絶対的な力に従っていればいいのだ。
ああ、なんと幸福なのだろう。
「へ、へへ、へへへへ――フフ、ハハハハハハ! アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッハハハハハハハハハハハハハハハハハッハハハハハハハッハハハハハハハハハッハハハハハハハハアッハハハアハッハアハッハハハッハッハハハッハハハハハハハアハハアッハハハハっハアハハハッハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
男は笑う。
心の底からとても楽しそうに笑う。
その姿は、声は、確かに人の形をしている。
しかしその場に居合わせた者たちは直ぐに分かった。
アレはもう、この世の理から外れてしまったものだと。
「うわっ?!」
声が聞こえた。
振り返る間もなく、手足がドロドロとした赤黒いモノに飲み込まれ動きが取れない。
驚きと恐怖に上がった悲鳴の一つが唐突に途絶えた。
グシャリグシャリと吐き気のする咀嚼の音が次に聞こえ始め、それは悲鳴と入れ替わるように数を増やしていく。時折、空を赤い煙のようなものが舞って洞窟の壁や天井を染めて、それでも一つ悲鳴が消失していた。
やがて男以外の生き物はこの場にいなくなる。
笑い声だけが留まることなく洞窟に響き続けていた。
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