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炎と竜の記録
微睡みの追憶
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生まれた時、私は一人だった。
親がいて、兄弟がいて、同胞たちに囲まれていたのに私は一人だと分かった。
殻を内から破り顔を出した時、彼らは一様に驚いた後すぐに離れていった。そして別な卵から出てきた者の方へ行くと、新たに誕生した命を歓喜の声を上げて歓迎していたのを覚えている。
親は私に餌を取ってくることは無かった。
それは私にとって何の問題もなかった。
私の腹が空かない。口を開けて血肉を喰らう事は無く、体に日の光を浴びたり適当な山の熱を身に取り込みさえすれば体の奥底からいくらでも力が湧いて来た。
そうして時折群れから離れて飛び回っているうちに、私は覗いた湖面で自分が他の個体と違う姿をしている事を知ったのだ。
私の姿は赤かった。
揺れる湖面に夕日に染まる空のような色の体躯が映っていた。
同族たちはくすんだ緑のウロコに覆われているのに、私だけは違ったのだ。
だから彼らは私を同胞とは認めない。
得体の知れない怪物のように扱う。
そこで私はもう一つ気がついた。
彼らは等しく私と比べて思考力に劣っていると。
耳障りな声で吠えては無駄に争い、力の大小を比べるために傷を負っては無意味に命を落とす。
誇りと言えば聞こえはいいが、有り余る食い物を独り占めするためにそんなものを振りかざす姿は酷く滑稽で、私は次第に彼らと距離を取るようになった。
そもそも私は彼らの誰よりも強かったのもある。
一度、もっとも成長が早く体の大きかった若い個体に絡まれたことがあった。
結局そいつは火だるまとなって湖に飛び込むことになったのだが、それを見ていた周りのものたちはまるで私が悪いとでもいうように吠え始めた事を覚えている。
私に危害を加えようとする勇気も無い癖に、仲間がやられたと騒いだのだ。
責める声、恐れる声、警戒する声、いつまでも止まずあまりにも煩くて、だから私は群れから離れる事にした。
孤独を得た私は自由に空を翔けて飛び回った。
酷い雨も嵐の風も私の翼を止めることは決してできない。
そうして飛んで飛んで飛び続けて、気がつけば見知らぬ空にいた。
地上の景色も、風の流れも、空の匂いも、太陽の姿も、何もかもが違っていて。
私は近くの山で休むことにした。
そこで一匹の巨大な竜と出会ったのだ。
『お前は我が同胞? ……いや、これ珍しい。まさか回帰する者が現れるとは』
『何の話だ? それにその姿――』
『自分と同じだと? いいや残念ながら違う。命より生まれたお前は、山より生まれた私とは根本的には違う存在だ。だが、まさか新しき命でありながら古き血が目覚める事があるとは思いもしなかったぞ』
『いったい何を言っている? 訳が分からない』
私は混乱する。
目の前にいる竜は私と瓜二つのウロコを持っていた。
本能で感じるのだ。目の前のこの存在は自分と同じ場に立つものであると。
『ふむ――ただ微睡み時を待つのも退屈だ。それに新しき命であろうとお前のような存在ならば、あるいは彼らと同じ空へと至ることが出来るのかもしれない』
巨大な竜はそう言って立ち上がった。
よく覚えている。
その雄々しき姿を、広げた翼の天を覆い隠すさまを。
私は彼から多くの事を学んだ。
自分がどのような存在であるか、竜とはどのように生きるべきか、尽きる事の無い炉の火をで何が出来るのか。
多くを学び、私はいつからか彼を親のように思うようになっていた。
彼はそんな私は否定はしなかったが肯定もしなかった。あるいは『最初に出会った時に違う』と言った以上、答える必要はもう無いと思っていたのかもしれない。
そして長き時を共に過ごした。
お前はもう自由に生きて良い、そう言われてからも私は彼と共にいた。
そんな繰り返しの先、彼は『時が来た』と吠えて大空へと舞い上がった。
巨大な翼を力強く羽ばたかせ、太陽の光を受けて輝く体は次第に明るさを増していき燃え滾る火の塊となって突き進む。朝の日差しを目指して飛び続け、必死に追いかける私とは離れるっぽうで、その時のぐちゃぐちゃな気持ちは今でもよく分からない。
だが結局、彼は何処にも行けなかった。
唐突に翼が止まり、火の塊が落ち始め、その火もすぐに消えて。
色あせた巨大な塊が大地を揺らした。
私が追い付いた頃には、彼は眠るように動かなくなってしまっていた。
その体から熱が急速に失われている事に気がついて、何度も私は己の火を限界まで注ぎ込んだが、彼の炉はそれを受け入れない。外から熱する事は出来ても再び火が熱く燃え盛らない。
途方に暮れた私は、彼の昔話を思い出し一つの山を目指した。
その巨体を運びながら、私は何度も何度も落ちる。少しでも彼の炉から熱の逃げるのを止めたくてずっと火を吹き続け熱を送り続けた無茶が原因だった。
意識が途切れた事も一度や二度ではない。
そうして辿り着いた巨大な竜の生まれた山。
――そこはもう既に火を失っていた。
つい最近の事でないのは山頂の窪地に残された廃都が教えてくれている。彼らがこの地に都を作ったその時には既に山は活動を止め、ただかつての残滓が残るのみだっただろう。
私は中央にポツンとあいた、かつて火口があったであろう窪みに竜を降ろした。
そこは彼が生まれてきた場所なのかと思えるほどピッタリなように感じた。
何日も迷う。
何をすればよいのか、どうすれば良いのか、私は道の分からぬ幼子のように困っていた。
そして決意した。
彼を救える物を探してこよう。
広い世界を見て、探して、私は学んだ。
人間はそのあまりに弱い力以上のものを使う術を持っている。
それは他のものたちには見られなかった特徴であり不思議だった。
私はその不思議にかけることにした。
不思議の正体を見極め、失望し、あるいはと期待し、そして絶望する。
最近はそんな毎日の繰り返しだった。
それでも私は諦めずに人間たちの前に現れては、その力を見極めた。
人間たちは殺さず見逃せばより力のある者が集まってくる習性を持っていたので、わざと何度も生かしたまま逃がした。無論、下手に殺して協力者になるかもしれない相手を失いたくなかったのもある。
何度目か分からない、もう数えるのも嫌になった時だ。
私は火の匂いをかぎ取り空より降りたった。
そこにはこれまで見てきたような戦いを知る人間たちが三匹、そして無縁であろう人間たちが二匹いた。
戦いを知る人間たちは直ぐに挑みかかってくる。
圧倒的な力の差も理解できず、決して通らない牙であることも知らず、哀れなほど無謀に私へと挑んできた。だから軽く叩きのめしてやる。もとより直ぐ飛び掛かって来た二匹は私にはどうでも良い個体だったから。
私はもう一匹、火の匂いのする人間を見た。
人間は何やら吠えた後、“見慣れた”光景をただ見せ私を心底失望させる。
あまりにぬるい火。それを作り出している石は本来の自由たる火を殺し作られた玩具だ。他の竜たちと変わらない弱々しくぬるく、そして命を感じられない火は不快でたまらない。
或いは追い詰められた人間が特別な力に目覚めるという御伽噺を信用してみたが無意味だった。
人間の玩具は全ての空虚な火を吐き出して壊れた。
――ああ、やはりダメだった。
観と共にそう結論付け再び空へ戻ろうかと考えていた時だ。
私の前に一匹の人間、おおよそ戦う個体の体つきはしていない人間が立つ。
そしてまたしても苦し紛れの石を使った。
何度も見た、その石は内より力を解放させ爆発する類のものだろう。
そう思っていたが、そうはならなかった。
風は確かに吹いたが、その力は無軌道なものでは無く意志を持って動いていた。何よりも驚かせたのは、荷車に乗せられていた僅かな水がその力を増した瞬間だ。
石ではない。道具でもない。
目の前の人間は私と同じように、ただ己の意のままに精霊の力を使って見せたのだ。
精霊の、自然の、世界の、理の声を知らなければそのような事は不可能。
私は直観した。この人間ならば奇跡を起こせるやもしれない。
そして慌てた。周囲は濃い霧に包まれてしまっている。
霧の中に生まれる影を追っては外れ、その光の乱反射が産む幻影に惑わされる。水が臭いを隠し、風により霧はいつまでも私に付きまとう。
何処だ? 何処にいる?!
私は探した。探して、探して、探して、探して、気がつけば日が暮れていて、霧が晴れたときにはもうそこに人間はいなかった。
最初は探そうかと迷った。人間の足では大して遠くにはいけまいと。
しかし人間がどちらに行ったか分からぬし、夜のとばりが地上を覆っていくため空にあがって見つける事も出来なくなってしまった。
だから私は待つ事にしたのだ。
物に執着する人間は、自らの荷物を取り戻すために必ず戻ってくるだろうと、何日も待った。
でも人間は現れなかった。
雨が降った日は仕方がない、風の強い日は仕方がない。
時折聞こえるカサコソと草の揺れる音に期待をして首を持ち上げては、脆弱な生き物たちや別な個体である人間たちの姿を見つけるだけ。
どちらも、軽く威嚇してやれば怯えて離れていく。
そうして十以降は数えるのを止めた幾度目かの朝日を受けて、私は探しに向かう決意をした。
あの人間が欲しがるかもしれないと、同じ臭いのする持ち物も持っていくことにする。
そして大空へ舞い上がり私は探し――そして遂に見つけたのだ。
親がいて、兄弟がいて、同胞たちに囲まれていたのに私は一人だと分かった。
殻を内から破り顔を出した時、彼らは一様に驚いた後すぐに離れていった。そして別な卵から出てきた者の方へ行くと、新たに誕生した命を歓喜の声を上げて歓迎していたのを覚えている。
親は私に餌を取ってくることは無かった。
それは私にとって何の問題もなかった。
私の腹が空かない。口を開けて血肉を喰らう事は無く、体に日の光を浴びたり適当な山の熱を身に取り込みさえすれば体の奥底からいくらでも力が湧いて来た。
そうして時折群れから離れて飛び回っているうちに、私は覗いた湖面で自分が他の個体と違う姿をしている事を知ったのだ。
私の姿は赤かった。
揺れる湖面に夕日に染まる空のような色の体躯が映っていた。
同族たちはくすんだ緑のウロコに覆われているのに、私だけは違ったのだ。
だから彼らは私を同胞とは認めない。
得体の知れない怪物のように扱う。
そこで私はもう一つ気がついた。
彼らは等しく私と比べて思考力に劣っていると。
耳障りな声で吠えては無駄に争い、力の大小を比べるために傷を負っては無意味に命を落とす。
誇りと言えば聞こえはいいが、有り余る食い物を独り占めするためにそんなものを振りかざす姿は酷く滑稽で、私は次第に彼らと距離を取るようになった。
そもそも私は彼らの誰よりも強かったのもある。
一度、もっとも成長が早く体の大きかった若い個体に絡まれたことがあった。
結局そいつは火だるまとなって湖に飛び込むことになったのだが、それを見ていた周りのものたちはまるで私が悪いとでもいうように吠え始めた事を覚えている。
私に危害を加えようとする勇気も無い癖に、仲間がやられたと騒いだのだ。
責める声、恐れる声、警戒する声、いつまでも止まずあまりにも煩くて、だから私は群れから離れる事にした。
孤独を得た私は自由に空を翔けて飛び回った。
酷い雨も嵐の風も私の翼を止めることは決してできない。
そうして飛んで飛んで飛び続けて、気がつけば見知らぬ空にいた。
地上の景色も、風の流れも、空の匂いも、太陽の姿も、何もかもが違っていて。
私は近くの山で休むことにした。
そこで一匹の巨大な竜と出会ったのだ。
『お前は我が同胞? ……いや、これ珍しい。まさか回帰する者が現れるとは』
『何の話だ? それにその姿――』
『自分と同じだと? いいや残念ながら違う。命より生まれたお前は、山より生まれた私とは根本的には違う存在だ。だが、まさか新しき命でありながら古き血が目覚める事があるとは思いもしなかったぞ』
『いったい何を言っている? 訳が分からない』
私は混乱する。
目の前にいる竜は私と瓜二つのウロコを持っていた。
本能で感じるのだ。目の前のこの存在は自分と同じ場に立つものであると。
『ふむ――ただ微睡み時を待つのも退屈だ。それに新しき命であろうとお前のような存在ならば、あるいは彼らと同じ空へと至ることが出来るのかもしれない』
巨大な竜はそう言って立ち上がった。
よく覚えている。
その雄々しき姿を、広げた翼の天を覆い隠すさまを。
私は彼から多くの事を学んだ。
自分がどのような存在であるか、竜とはどのように生きるべきか、尽きる事の無い炉の火をで何が出来るのか。
多くを学び、私はいつからか彼を親のように思うようになっていた。
彼はそんな私は否定はしなかったが肯定もしなかった。あるいは『最初に出会った時に違う』と言った以上、答える必要はもう無いと思っていたのかもしれない。
そして長き時を共に過ごした。
お前はもう自由に生きて良い、そう言われてからも私は彼と共にいた。
そんな繰り返しの先、彼は『時が来た』と吠えて大空へと舞い上がった。
巨大な翼を力強く羽ばたかせ、太陽の光を受けて輝く体は次第に明るさを増していき燃え滾る火の塊となって突き進む。朝の日差しを目指して飛び続け、必死に追いかける私とは離れるっぽうで、その時のぐちゃぐちゃな気持ちは今でもよく分からない。
だが結局、彼は何処にも行けなかった。
唐突に翼が止まり、火の塊が落ち始め、その火もすぐに消えて。
色あせた巨大な塊が大地を揺らした。
私が追い付いた頃には、彼は眠るように動かなくなってしまっていた。
その体から熱が急速に失われている事に気がついて、何度も私は己の火を限界まで注ぎ込んだが、彼の炉はそれを受け入れない。外から熱する事は出来ても再び火が熱く燃え盛らない。
途方に暮れた私は、彼の昔話を思い出し一つの山を目指した。
その巨体を運びながら、私は何度も何度も落ちる。少しでも彼の炉から熱の逃げるのを止めたくてずっと火を吹き続け熱を送り続けた無茶が原因だった。
意識が途切れた事も一度や二度ではない。
そうして辿り着いた巨大な竜の生まれた山。
――そこはもう既に火を失っていた。
つい最近の事でないのは山頂の窪地に残された廃都が教えてくれている。彼らがこの地に都を作ったその時には既に山は活動を止め、ただかつての残滓が残るのみだっただろう。
私は中央にポツンとあいた、かつて火口があったであろう窪みに竜を降ろした。
そこは彼が生まれてきた場所なのかと思えるほどピッタリなように感じた。
何日も迷う。
何をすればよいのか、どうすれば良いのか、私は道の分からぬ幼子のように困っていた。
そして決意した。
彼を救える物を探してこよう。
広い世界を見て、探して、私は学んだ。
人間はそのあまりに弱い力以上のものを使う術を持っている。
それは他のものたちには見られなかった特徴であり不思議だった。
私はその不思議にかけることにした。
不思議の正体を見極め、失望し、あるいはと期待し、そして絶望する。
最近はそんな毎日の繰り返しだった。
それでも私は諦めずに人間たちの前に現れては、その力を見極めた。
人間たちは殺さず見逃せばより力のある者が集まってくる習性を持っていたので、わざと何度も生かしたまま逃がした。無論、下手に殺して協力者になるかもしれない相手を失いたくなかったのもある。
何度目か分からない、もう数えるのも嫌になった時だ。
私は火の匂いをかぎ取り空より降りたった。
そこにはこれまで見てきたような戦いを知る人間たちが三匹、そして無縁であろう人間たちが二匹いた。
戦いを知る人間たちは直ぐに挑みかかってくる。
圧倒的な力の差も理解できず、決して通らない牙であることも知らず、哀れなほど無謀に私へと挑んできた。だから軽く叩きのめしてやる。もとより直ぐ飛び掛かって来た二匹は私にはどうでも良い個体だったから。
私はもう一匹、火の匂いのする人間を見た。
人間は何やら吠えた後、“見慣れた”光景をただ見せ私を心底失望させる。
あまりにぬるい火。それを作り出している石は本来の自由たる火を殺し作られた玩具だ。他の竜たちと変わらない弱々しくぬるく、そして命を感じられない火は不快でたまらない。
或いは追い詰められた人間が特別な力に目覚めるという御伽噺を信用してみたが無意味だった。
人間の玩具は全ての空虚な火を吐き出して壊れた。
――ああ、やはりダメだった。
観と共にそう結論付け再び空へ戻ろうかと考えていた時だ。
私の前に一匹の人間、おおよそ戦う個体の体つきはしていない人間が立つ。
そしてまたしても苦し紛れの石を使った。
何度も見た、その石は内より力を解放させ爆発する類のものだろう。
そう思っていたが、そうはならなかった。
風は確かに吹いたが、その力は無軌道なものでは無く意志を持って動いていた。何よりも驚かせたのは、荷車に乗せられていた僅かな水がその力を増した瞬間だ。
石ではない。道具でもない。
目の前の人間は私と同じように、ただ己の意のままに精霊の力を使って見せたのだ。
精霊の、自然の、世界の、理の声を知らなければそのような事は不可能。
私は直観した。この人間ならば奇跡を起こせるやもしれない。
そして慌てた。周囲は濃い霧に包まれてしまっている。
霧の中に生まれる影を追っては外れ、その光の乱反射が産む幻影に惑わされる。水が臭いを隠し、風により霧はいつまでも私に付きまとう。
何処だ? 何処にいる?!
私は探した。探して、探して、探して、探して、気がつけば日が暮れていて、霧が晴れたときにはもうそこに人間はいなかった。
最初は探そうかと迷った。人間の足では大して遠くにはいけまいと。
しかし人間がどちらに行ったか分からぬし、夜のとばりが地上を覆っていくため空にあがって見つける事も出来なくなってしまった。
だから私は待つ事にしたのだ。
物に執着する人間は、自らの荷物を取り戻すために必ず戻ってくるだろうと、何日も待った。
でも人間は現れなかった。
雨が降った日は仕方がない、風の強い日は仕方がない。
時折聞こえるカサコソと草の揺れる音に期待をして首を持ち上げては、脆弱な生き物たちや別な個体である人間たちの姿を見つけるだけ。
どちらも、軽く威嚇してやれば怯えて離れていく。
そうして十以降は数えるのを止めた幾度目かの朝日を受けて、私は探しに向かう決意をした。
あの人間が欲しがるかもしれないと、同じ臭いのする持ち物も持っていくことにする。
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