迷宮攻略してたらいつの間にか世界救ってた

新世界の神

文字の大きさ
44 / 139

中断するかと思いきやまだまだ続くらしい

しおりを挟む
壁に埋もれた僕に向かって一条の閃光が迫る。
咄嗟に周りの壁を破壊しながら飛び出し逃れる。
一拍遅れて閃光が突っ込み壁が吹き飛ぶ。
一度落ち着いて相対する。
僕の前には普段の黒髪を淡い赤に変化させた宗谷がいる。
「本気までが早くないかい?」
「ハッ!お前が遅えんだよ。」
「そうかい?まぁ宗谷がそうするなら僕も全開で行かせてもらおうか。」
「望むところだ。こいよ。」
魔力を言葉通り全て開放し、身体能力を全ステータスカンストする。
多分髪も深緑に変化している。
魔力の暴風が吹き荒れ世界が閉じ込められる。
この状態で動けるのは実に一分。魔力吸収を使った高速回復でも一分だ。
魔力切断を使って宗谷の莫大な魔力を吸収しながらなら一分半ぐらい。
この一分で全てを決めるために踏み込む。
世界が速度についてこれずゆっくりに。
さらに瞬光を重ね、世界がほとんど止まる。
床を踏み割ったときの破片を置き去りにして接近する。
そのまま直蹴りを繰り出す。
蹴りが宗谷の体に突き刺さる。
吹き飛ぶ前に足を引き戻し振りかぶった腕でストレート。
間延びする打撃音が止む前に地面を蹴って縦回転。
上からの遠心力と落下の力を加えた踵が決まる。
地面に埋まった宗谷を蹴り上げる。
空中の宗谷に右ストレート。
力に従って吹き飛ぶ宗谷に絶妙なタイミングで左アッパー。
腹に拳が入り、遥か空中へ。
天駆で飛び上がる。
両手を握り固め、無防備な背中に撃ち落とす。
ここまでで三十秒。
最後のとどめには残りを使うから身体強化を解除する。
球状の大規模障壁を掲げた手の上に展開。
天駆で踏ん張り、投げ落とす。
障壁は大気を殺しながら地面に激突した宗谷へ迫る。
そして決着がつくかと思われた直後
「この程度で殺られてやると思うなッッッッッ!!」
裂帛の気合いが会場全体を打ち、鮮烈な紅が脈打つ。
球状障壁に紅が伝播し、砕け散る。
光を反射する障壁の欠片に向かって光魔法の光線を撃つ。
光線は障壁に跳ね返って宗谷を狙う。
が、それは鋼のように硬化したマントに受け止められた。
そうして役目を終えた障壁の欠片は地面に落ち、光の粒子となって消えた。
再び相対する僕と宗谷。
最初と違うのは宗谷が外傷だらけだということだけだ。
僕には目立った外傷はない。
ただ、中身はそれなりにボロボロだ。
体の能力を無理やり魔力によって引き上げ、その状態で三十秒も動き回ったのだ。
今この瞬間も目の前が霞み、熱いものが喉の奥から込み上がってくる。
それを意志の力で無理矢理捩じ伏せ飲み込む。
微かに鉄の味がした。
まだ、もう少しだけ続きそうだ。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

処理中です...