迷宮攻略してたらいつの間にか世界救ってた

新世界の神

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初めての御使い:前編

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太陽が照る街道を右に曲がり、裏道に入る。
だが五人で入るには些か狭かったようで
「ちょ、お前先行けよ。 
「えー、宗谷先行きなよ。」
「じゃあここは僕が。」 
「いやいやお姉さんが先に行くべき。」
「誰でも良いような気がする…」
「じゃあここは間を取って早希が。」
「いや間取れてねえだろうが。」
「じゃあもう私先行く。.」
「待った。ここはやっぱり店の配置も売ってるものも
値段すらも把握している僕が先行するべきだよ。」
「だから誰でも良いって。」
「やっぱり年上であるお姉さんが行くべきで.は
「年はみんな同じくらいでしょ。早希がちょい年下ぐらい」
「結局誰が行くんだよ!」
「あんたら家の近くでなに騒いどんね。ほれ、行け、行け。」
「「「「「はい。」」」」
こんな一幕があったりなかったりした。
 紆余曲折あって今は服、アクセサリー屋の前。
途中犬の尻尾を踏んで脹脛を噛まれたりしたけど怪我はなかったので良しとする。服,かぁ。…僕は基本的に普段着は自作だからね。 所持してる服は少ないし少し買っておくのも良いしれない。金属繊維ならまだ結構あるから作れなくもないけど
あまり重いのばっかりでも困るし。
でも不測の事態には備えたいなぁ。
と、そんなことを考えていると。
「ね!ね!悠一郎!ちょっと見て!」
「あ、ちょっ…」
「うん?どうしたんだい?」
優里に呼ばれてそちらを見ると大人しい青を基調とした服に身を包んだ早希が居た。
青が大人しい早希の性格を表しているようだ。
アクセサリなどはつけていないがそれが元の早希の美しさを際立てているようだ。
選んだのは多分女性陣だろう。
「どう…かな?似合ってる?」
「ああ。似合ってるよ早希。凄い似合ってる。」
「ありがと…」
少し頬を染めてお礼を言う姿はとても可愛い。
さて、僕も自分用の服を物色しますか、
うーん…やっぱ黒かな?いや、これからの時期は暑くなるし、白かな。
それとも魔力光の深緑にでもするべきか。
いやまぁ、魔力光なんざいくらでも変化させれるもんだけど。
そうして店内を鑑定して質の良いものを選んでいると一つ、気になるアクセサリーが目に止まった。
「復活のミサンガ」というもの。
鑑定の説明欄には「致命傷を一度防ぐ」と書いてある。
これは強力だ。早希に装備させてあげたいね。
それにしても何から作られてるんだろうね。
世界樹の欠片なんかからだろうか。
因みに世界樹というのは雲を衝く大きさの樹齢千年と言われている木だ。
雨に打たれようが雷に撃たれようが決して倒れず雄壮に建ち続けた木だ。
その枝や欠片は絶大な効果を齎すと言われている。
市場には一年に二、三度ほど超高額で出る品だ。
それが今回加工されて並んでいる、という事だろう。
どんな加工技術を使ったのか是非とも知りたいところだ。
学んだところで世界樹の欠片を自分で入手できる自信はないし、商人にも伝手がないので譲ってもらうよう交渉もできない。
そこはまぁ辛いところだね。
ミサンガの話に戻るけどお値段が異常だね。しょうがないと言えばしょうがないけど。
今回は諦めようか。
次回があるかどうかはわからないけどね。
さて、物色再開しようか。
特にないんだよね。
「ほら、これとか良いんじゃない?」
「ちょっと、恥ずかしい…」
そんな会話が店の奥の試着室の方から聞こえてきた。
さて、次はどんなだろうね。そもそも見せてくれるんだろうか。
っていうか幾らになるんだろうね。かなりの大荷物になるだろうけど。
まぁ、倉庫があれば荷物は問題じゃな…ん?
指を触って違和感に指を見る。
そこにはいつも嵌っている指輪が嵌っていない。
頬の筋肉が引き攣る。
「どうしよう宗谷。倉庫忘れた。」
「お前もか。」
なんてこったい。
「悠一郎!見て見て!」
「うぅ…」
また優里に呼ばれてそちらを見ると黒の衣服を身に着けた早希。
唯の黒い服ではなく、肩口あたりが大幅に露出している。
下は所謂ショートパンツと言ったところか。
健康的な太腿が実に扇情的だ。
見えている肩や足には薄っすらと朱が差していて、顔は火のように真っ赤だ。
それがまた良い。
「うぁ…は、恥ずかしい!」
そう言って早希は店の奥へ引っ込んでしまった。
「あーあ、可愛かったのに。」
優里もそう呟いて早希の後を追いかける。
そう言えば美奈代が見当たらないね。
「ちょっと美奈代探しに行ってくるわ。あいつどこ行きやがった…」
探しに行こうとしたら宗谷が先にいった。
さて、手持ち無沙汰だね。一緒に早希の洋服でも見に行こうか。
「あ、ちょ、ユウ!もう、向こう行ってて!」
「いやー、宗谷も美奈代も居ないから手持ち無沙汰になっちゃってね。」
「良いから!行ってて!」
そんなに言わなくても…
さて、倉庫忘れてきたしあまり買わないでいてくれると嬉しいね。
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