迷宮攻略してたらいつの間にか世界救ってた

新世界の神

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迷宮で:其の二

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白刃が宙に閃き、逃げる隙間もないほどの弾幕が放たれる。
上体を反らして白刃を躱し、高速で龍鱗を発射して弾幕を撃ち落とす。
ステップの音が連なって大きな一つの音になり、弾き合う音が重なってコーラスを作る。
超高速戦闘がこの場で行われる。
魔力が轟々と唸りを上げ、颶風が吹き抜ける。
眼前の白刃を弾き直後に後ろから突き出される爪を背中に回した刀で受け止める。
上に流してくるりと回転し、勢いを乗せたまま回し蹴り。
踵が脇腹にめり込み、二、三本骨を粉砕した。
ちらりと周りを確認すると宗谷が巨漢に押され気味のようだ。
どうにも、攻めあぐねているらしい。
まぁ、心配ないだろう。
視界の端で、白光がチラついた。
顔の端を何かが通り過ぎ、頬が裂けて血が飛ぶ。
爪まで射出するのか。
散弾銃のように飛んでくる爪を弾き返しながら純粋な魔力で弾丸を作る。
着弾した弾丸は戦士の内蔵魔力を吹き飛ばし、徐々に奪っていく。
魔力が切れれば射出も終わると思っていたんだけれど…
鑑定では確かにゼロになっているはずなのに射出は止まらない。
とすれば、スキルによるものではないということだ。
つまり、自前の能力。
光しか見えないような速度で爪を発射できるほどの腕力があるということ。
さらに、羽も同様だ。
近接に持ち込まれたら負けと考えていいだろう。
機関銃を作り出す。
初心者時代に考えたことのある馬鹿げた武器。
機関銃の六つの砲塔を一つに見立て、六つ繋げた機関銃。
つまり砲塔の数は三十六。
秒間九百発。分間五万四千発の怪物。
空間魔法の一つ。空間固定で固定を補助しながら引き金を引く。
なんとも言えない奇妙な轟音が響き渡り、回避不可能な速度で弾丸が襲いかかる。
薬莢のスコールが降り注ぎ、カランカランと音を立てて地面に落ちる。
戦士が弾丸に貫かれる。
抉るようの抜けた弾丸は木々をなぎ倒して後ろに消える。
戦士がミンチよりも酷い状態になった頃、引き金から指を離す。
辺りは何か物凄い怪物が暴れたようにグチャグチャになっていて、血の海ができていた。
元が何かも分からなくなった肉片が飛び散り、凄惨な状況を生み出していた。
僕は、宗谷が戦っている巨漢と優里と美奈代が戦っている女戦士に斜線を重ねる。
「宗谷!優里!下がって!」
同時に、引き金を引く。
巨漢は何秒か耐え切ったようだが数の前には無力だ。
魔力が切れ、パッシブの防御スキルを破った。
何かが弾ける音を響かせて戦士が弾け飛び、向こうの女戦士も同様に地面の染みになる。
早希は決着がついていた。
あとは少女だけ。
そう思って銃を向けるが
どうやら手遅れだったようだ。
最悪の魔物を召喚する魔法が、完成してしまった。
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