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第一章 オレン死(ジ)ジュースから転生
その60
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目の前が、真っ暗だ…。
俺。
俺は、きっと。
今、俺は…笑っている。
きっと。
右京、俺達は…。
次元斬を成功させた。
右京、ありがとう…。
右京の力があったから、次元斬は成功したんだ。
お前は、やっぱり凄い奴だよ。あの境界線を、あの高速の一振り、まるで時を止めた様な速さじゃないか!
その直後、俺はうさ耳オヤジのパンチをもらったかも知れないけど…。
目が見えなくなった。
俺、無事なのかな?
それとも、やっぱり死ぬのかな?
体中が脈打つ様に痛いんだ。でも、感覚がない箇所もあって、わからない。
どうせ、一度死んでるんだ、今生きてるのは、オマケみたいなものなんだから。
いいよな?
あー。
あのしもべってキチガイ神父、ゲルロの魂と体を探したら、時を止めていた地球をまた、時間を動かすとか言っていたな。
この世界で俺が死んだら、時を止め続ける意味、ないからな。
ハハ…。ザマァみろ。
お前の思い通りなんか、いくかよ。
もう少ししたら、地球の時を動かせよ。
そうしたらさ、古池もまた、学校生活が始まるだろ?
高校の授業でも、サッカーあるんだろう?俺の行った学校はあるみたいだぞ。
俺が教えたんだからな。
また、カーブシュート、撃てよな。
そうだ!
冷蔵庫のショートケーキ、賞味期限も止まっているんだろ?
俺はもう、食べられないからさ。
母さんが食べてくれよ。
食べ物の趣味がかぶるもんな。
いつも譲ってくれたから、今度は。
…お腹壊しそうだったら、止めてくれよな?
あ…。
そうだよ。
右京…に何か言わないと。
…右京。
まだいてくれてるよな?
俺なんかが、右京に何を言う資格があるのか、わからないけど…。
…。
あの…さ。
…お、
俺が。
…。
う…とぉ…。
何を言っても、慰めにはならないよな。
…。
右京に、何の救いが、あったんだよ…。
バカ野郎…。
誰を責めていいのかわからねぇよ…。
え?…あ、ハハハ…そうだよ。
肝心な事言ってなかった。バカだな、俺。
俺…、
俺なんかに、力を貸してくれて、ありがとう…!
右京は…凄い忍者だ。
俺は、右京を尊敬するよ。
どんな状況でも、不屈の精神で、やるべき事を成し遂げた。
命を助けてくれたりもした好敵であり、友でもある霧蔵が、目の前で死んだ…。
大好きな母さんに裏切られた…
仲間に白い目を向けられても…
折れる事なく、倒すべき敵を倒したんだ。
右京、お前は…。
あの時、
霧蔵の墓に、何て言ったんだ?
晴々とした表情だった…。
最大の敵忍者集団のボス牙音番禺を倒したとか、言ったんだろうけど…。
それを言っただけなのか…?
はは…。
厚かましいな、そんな事、俺に教えるわけないよな。川で自殺を図る前に、言った言葉だ…。
2人だけの、秘密だよな。
あ…。
何か、風に煽られて、落ちてくる音が。
周りが段々と明るくなっていく?光が広がっているのが、わかるよ。
何だ…?
緑の葉が、揺れながら落ちてくる。
緑の葉が風に流されて、川に落ちて、水の波紋が広がる。
緑の木々に囲まれた場所に、いる。
ここは?
俺、景色に溶け込んでるみたいだ。
実体がない…。
意識だけがあるみたいだ。
!?
右京…!
そうだ!あの時の景色…。
右京が雑木林の場所で、霧蔵の墓の前で、晴々とした顔で話している。
…やっぱり、牙音番禺の事を話しているよ。そうだよな、本来は黒忍者集団のリーダーは霧蔵で、牙音番禺をリーダーとする白忍者集団を倒すのが目的なんだろうからな。
…。
…うぅ。
そんな事言ってたのか…、右京。
うぅ…。
身も心も、私達の思い出深い、この川で浄化させ、この右京の、全てを終わらせる…。
私は、お前を始め、大切な者達を死なせてしまった。
その罰を、受けるべきなのだ。
…。
だけど…。
もし、この私の胸の内にある厚かましい願いが、神に届くのなら、
私の魂に…
再び光が灯る事があるのなら…
その時は、
私はまた、
お前と出会いたい…
そしてまた、共に腕を磨く道を選ぶ。
…霧蔵よ。
良いか…?
肺に…大きく空気が入っていく。
はぁぁぁ…。
両目に誰か、手を当ててる。
何か、優しい温もり…だな。
ヘヘっ、何だか安らいで…くるな。
あ…。
光が…!
石橋が…見える…!
目が、目が見える!
はは…っ、目が、見える!
はは…。
長い白髪の綺麗な顔をした男が、俺の近くにいた。
右京…だろ?
あの、あのさ…。
微笑んでる。
はは、右京!
お、俺さ…。
おれ…は、いや、俺が勝てたのは…。
右京、…右京!
何か、あまりうまく言えてない??
おれ。
…え?
…も、もう何も言いたくねぇや。
はは…。
ダメだ、俺。
涙が止まんねぇや…。
右京が目線を変えたその方向に、俺も目を向けたら。
その先には、
霧蔵の姿が。
霧蔵が、右京を見て、優しく微笑んでる。
それが俺には…
ただ、うれしくて…。
うれしくて。
俺。
俺は、きっと。
今、俺は…笑っている。
きっと。
右京、俺達は…。
次元斬を成功させた。
右京、ありがとう…。
右京の力があったから、次元斬は成功したんだ。
お前は、やっぱり凄い奴だよ。あの境界線を、あの高速の一振り、まるで時を止めた様な速さじゃないか!
その直後、俺はうさ耳オヤジのパンチをもらったかも知れないけど…。
目が見えなくなった。
俺、無事なのかな?
それとも、やっぱり死ぬのかな?
体中が脈打つ様に痛いんだ。でも、感覚がない箇所もあって、わからない。
どうせ、一度死んでるんだ、今生きてるのは、オマケみたいなものなんだから。
いいよな?
あー。
あのしもべってキチガイ神父、ゲルロの魂と体を探したら、時を止めていた地球をまた、時間を動かすとか言っていたな。
この世界で俺が死んだら、時を止め続ける意味、ないからな。
ハハ…。ザマァみろ。
お前の思い通りなんか、いくかよ。
もう少ししたら、地球の時を動かせよ。
そうしたらさ、古池もまた、学校生活が始まるだろ?
高校の授業でも、サッカーあるんだろう?俺の行った学校はあるみたいだぞ。
俺が教えたんだからな。
また、カーブシュート、撃てよな。
そうだ!
冷蔵庫のショートケーキ、賞味期限も止まっているんだろ?
俺はもう、食べられないからさ。
母さんが食べてくれよ。
食べ物の趣味がかぶるもんな。
いつも譲ってくれたから、今度は。
…お腹壊しそうだったら、止めてくれよな?
あ…。
そうだよ。
右京…に何か言わないと。
…右京。
まだいてくれてるよな?
俺なんかが、右京に何を言う資格があるのか、わからないけど…。
…。
あの…さ。
…お、
俺が。
…。
う…とぉ…。
何を言っても、慰めにはならないよな。
…。
右京に、何の救いが、あったんだよ…。
バカ野郎…。
誰を責めていいのかわからねぇよ…。
え?…あ、ハハハ…そうだよ。
肝心な事言ってなかった。バカだな、俺。
俺…、
俺なんかに、力を貸してくれて、ありがとう…!
右京は…凄い忍者だ。
俺は、右京を尊敬するよ。
どんな状況でも、不屈の精神で、やるべき事を成し遂げた。
命を助けてくれたりもした好敵であり、友でもある霧蔵が、目の前で死んだ…。
大好きな母さんに裏切られた…
仲間に白い目を向けられても…
折れる事なく、倒すべき敵を倒したんだ。
右京、お前は…。
あの時、
霧蔵の墓に、何て言ったんだ?
晴々とした表情だった…。
最大の敵忍者集団のボス牙音番禺を倒したとか、言ったんだろうけど…。
それを言っただけなのか…?
はは…。
厚かましいな、そんな事、俺に教えるわけないよな。川で自殺を図る前に、言った言葉だ…。
2人だけの、秘密だよな。
あ…。
何か、風に煽られて、落ちてくる音が。
周りが段々と明るくなっていく?光が広がっているのが、わかるよ。
何だ…?
緑の葉が、揺れながら落ちてくる。
緑の葉が風に流されて、川に落ちて、水の波紋が広がる。
緑の木々に囲まれた場所に、いる。
ここは?
俺、景色に溶け込んでるみたいだ。
実体がない…。
意識だけがあるみたいだ。
!?
右京…!
そうだ!あの時の景色…。
右京が雑木林の場所で、霧蔵の墓の前で、晴々とした顔で話している。
…やっぱり、牙音番禺の事を話しているよ。そうだよな、本来は黒忍者集団のリーダーは霧蔵で、牙音番禺をリーダーとする白忍者集団を倒すのが目的なんだろうからな。
…。
…うぅ。
そんな事言ってたのか…、右京。
うぅ…。
身も心も、私達の思い出深い、この川で浄化させ、この右京の、全てを終わらせる…。
私は、お前を始め、大切な者達を死なせてしまった。
その罰を、受けるべきなのだ。
…。
だけど…。
もし、この私の胸の内にある厚かましい願いが、神に届くのなら、
私の魂に…
再び光が灯る事があるのなら…
その時は、
私はまた、
お前と出会いたい…
そしてまた、共に腕を磨く道を選ぶ。
…霧蔵よ。
良いか…?
肺に…大きく空気が入っていく。
はぁぁぁ…。
両目に誰か、手を当ててる。
何か、優しい温もり…だな。
ヘヘっ、何だか安らいで…くるな。
あ…。
光が…!
石橋が…見える…!
目が、目が見える!
はは…っ、目が、見える!
はは…。
長い白髪の綺麗な顔をした男が、俺の近くにいた。
右京…だろ?
あの、あのさ…。
微笑んでる。
はは、右京!
お、俺さ…。
おれ…は、いや、俺が勝てたのは…。
右京、…右京!
何か、あまりうまく言えてない??
おれ。
…え?
…も、もう何も言いたくねぇや。
はは…。
ダメだ、俺。
涙が止まんねぇや…。
右京が目線を変えたその方向に、俺も目を向けたら。
その先には、
霧蔵の姿が。
霧蔵が、右京を見て、優しく微笑んでる。
それが俺には…
ただ、うれしくて…。
うれしくて。
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