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第二章 熱き炎よギルロに届け、切なる思い
その244
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城の前の人集りの真ん中にぽっかりと大きく空いたスペース、戦うには十分だ。そこの四隅に竜の形をした大きな杭が地面に打ち込まれている。戦う場所は4つの杭の内側ですって感じだな。
俺を見たこけし君ちゃんが、城の石垣の間の階段を急いで駆け上がっていったな。俺が来た事をハムカンデにでも伝えに言ったんだろう。
周りを見回すと、100人近くはいるんじゃないのか?オーロフ族、東角猫族、ああ、あのリョウマ族もいる。
目が合ったオーロフ族からは、目を合わせるなんて生意気だみたいな憤りの目を返してきやがる。
四方八方に人で囲まれて、目の置き場所がないんだよ。
失笑混じりのガヤガヤがうるさいな。
俺は別に笑われに来たんじゃないんだ。
こいつらが何か俺にしてこないとも限らない。しかし、雑音が煩いな。意味もなく批判するなら、俺だってお前ら垂れ耳わんちゃんをけなす事くらい、ワケないんだぞ。
何だあの膨れ上がった大きな肥満男は。まるであの怪力女の小鈴みたいだな。
目力が半端ないな。あれとは目を合わさない方がいい。
ガヤガヤとうるさかった連中が、街の葬式色と同じ様に、一瞬で静まり返った。
いよいよ、本命の到着だ。
城の石垣の間の階段を下ってくるのは、城の天守層にいた奴らだろう。こけし君ちゃんを先頭に、黒眼五人衆のメベヘ。
そして、来たな?ハムカンデ…!
赤茶色の髪を後ろに流して、額の血管を相変わらず浮き立たせている。少しでも下手な事を言ったら、死刑とでも言いそうな神経質な額だ。
そう見えるのも当然だ。こいつは実際に仲間であるはずのホルケンダを殺した。
そして、シブを殺したんだ。
自分の思う通りに操るために人形に仕立てたのに、思い通りにいかなくなって、お前は捨てた。
そうだよな?
俺からの攻撃は、全く効いていなかったみたいだな。
この化け物め。
お前は相手の気持ちなんか考えた事もないんだろう?
シブはどういう気持ちでいたと思ってんだよ。
かわいそうにな。
いっその事、エズアにやられた時に死んでた方がマシだったのかも知れない。
お前みたいな人でなしに雑な扱いを受けるくらいならよ。
俺の姿を確認した途端、お気に入りのおもちゃを見る様な目をして笑ったな?うれしいか、俺がこの場所に現れて。昨日、お前を攻撃したのは俺だってわかってるんだよな。さあ、どうするよ。
平静を装ってんのか?
それなら、今は少しお前の様子を見てやる。
ハムカンデの後について歩くのは、小鈴、黒眼五人衆のゲルもいる、そしてまたこけし君ちゃんがぞろぞろ。
「さあ、ついにこの日がやって来たな。この数日、君の稽古は充実していただろう。今回の力試しに十分な力を発揮できるはずだ」
何?まさか、グラッチェリとの稽古も情報が筒抜けなのか?
グラッチェリ、お前…。
ハムカンデに伝えていたのか?
「どういう訳か、私との約束事を守る証しでもある彫魔法は解かれている様だが、素晴らしい志しでこの場所に現れた。実に見所のあるリョウマ族だ。気に入ったぞ」
「…」
窪んだ奥から目を光らせるハムカンデは、やっぱり恐ろしい奴だ。目の奥に潜む獰猛な性格を感じる。
くそっ、飲まれるなって。こいつの言いなりになんかなるかよ!
「この誇闘会に参加する者は、君だけではない。もう1人いるのだ」
もう1人?
城の方から手足を鎖に繋がれた奴が、こけし君ちゃんに連れられてここに向かってくる。
あいつは、何者なんだ?
静まり返った状態から、少しずつ声が戻ってくる。この誇闘会での闘いが待ち切れないって事か?俺にとっては圧力以外のなにものでもない。嫌な雰囲気だ。
「渇望するものがあるのなら、その身に宿る力をもって示せ!平等に与えられた権利を行使し、羨望の眼差しで迎えられる勇者達よ、余す所なく、存分に力を発揮するのだ。さあ、誇闘会の幕開けだ!」
ハムカンデの言葉に反応した街の奴らが呼応するかの様に雄叫びを上げる。地面がグラグラと揺れている。
こいつらは、この誇闘会が唯一の楽しみなんだ。何故だか、普段は大して家から出たがらない様だから、他に楽しみもないだろう。
空の監視があるから、外に出て下手に争い事になったら、場合によっては感情を持っていかれるから、家から出なかったとか。
この誇闘会は黒い灯籠の内側だ。どんなに怒り狂おうとも、空の監視に邪魔されず、思う存分に闘える。
その姿を見て、普段のストレスを発散しようって事なんだろうな。
「ケケケ、お前はまずは壇上横で控えていろ。最初に闘うのは、鎖に繋がれた東角猫族からだ」
え?東角猫族…。
まさか。
よく目を凝らして見ると、確かに綺麗な耳がピンと立っている。
でも、俺の知っている奴じゃない。
何で鎖に繋がれているんだ。何かやったのか?
「誇闘会に最初に登場するこの東角猫族のミュルカは、家主であるオーロフ族を誤って殺してしまったという事だ。事情を聞けば、確かにその様な事が起こり得なくもない状況かも知れん…。だが、この街では大罪だ。私はこの街を成り立たせるために多くの犠牲を払い、今日に至った」
「この世界は多くの種族が混在する中、互いに歪み合い、殺し合う事で存在意義を見出そうとしている。そして孤立した者達、死に際に思い立つ先は、星の崩壊。再びその様な輩が出現すれば、今度こそ星の終焉を逃れる事などできはしまい」
「だが、この街は多種多様な種族を招き入れ、それが一個の団体として共存している。争いが起ころうとも、多くの共存する仲間がいれば、星を崩壊してでも相手に打ち勝とうなどと思う事などあり得まい」
「しかし、それ故にこの街おける秩序は必要だ。その上で、このミュルカは処罰するべきだと思う。だからと言って、全ての権利を剥奪するつもりはない。もちろん、情状酌量の余地があっての事だが。この誇闘会で相手に勝つ事ができれば、この街からは追放する事になるが、再び人生をやり直す機会を与える事にした!」
ハムカンデの言葉に歓声が上がる。この街に多少の種族がいたところで、すでに階級制みたいな感じになっていないか?お前達オーロフ族からすれば、歪んだ形の仲間になってるのかも知れないが、東角猫族からすれば、仲間じゃなくて明らかに奴隷扱いだろう。
それもまた言葉巧みに奴隷じゃなくて、奉仕とかの言葉に言い変えそうだよな。
ああ、でも俺、このままだと、誇闘会に出る方向で進んでるよな。
でも、その可能性は当然あったのに、ここに来る決断をしたのは俺だ。
別に後悔はしてねえ。
そうだろ?
「ほら、ミュルカ、鎖を外したぞ。好きな武器を選べ。1本だけ、持つ事を許す」
こけし君ちゃんがミュルカって人の鎖を外したな。
少し不敵な笑みを浮かべた?
もしかしてミュルカって奴、腕に自信がありそうだな。
俺に襲いかかったメルシィーニも、結構強かったからな。東角猫族は本来、弱くないんじゃないのか?
古球磨族やハムカンデみたいな奴がいなければ、星の崩壊で東角猫族が仲間を大きく減らしたとしても、もしかしたら今みたいに奴隷にまで落ちていなかったのかも知れない。
そのミュルカの相手は…。
「!?」
そうか。基本的に、天守層にいる奴が相手する事になるんだ。
黒眼五人衆のメベヘ。
「猫よ、俺が恐いか?そんな恐怖は食っちまえば、殺意にも変わる。猫の本気の殺意、拝みてぇなぁ…」
ゲルによって片腕落とされてんだけど、それがハンデにも感じない。こいつは結構厄介な相手だぞ。
「東角猫族の誇り、クェタルドの様に槍であんたを倒すよ。そして、私は自由を手に入れるんだ!」
「カカカッ!クェタルドとは実は昔、一戦交えた事があってな。儂の行く手を遮った事による罰を与えようと思ったらな、意外にも強くて手こずった。ありゃあ、本物だ」
クェタルド。ゼドケフラーのエズアと仲が良かったんだよな。星の崩壊で体をやってしまって、その後、どのくらい過ぎたかわからないけど、結局はそれが原因で死んだっていう。
あのメベヘが一目置いてんのか。
「さあ…!誇闘会第一の試合、始まりだ!!」
俺を見たこけし君ちゃんが、城の石垣の間の階段を急いで駆け上がっていったな。俺が来た事をハムカンデにでも伝えに言ったんだろう。
周りを見回すと、100人近くはいるんじゃないのか?オーロフ族、東角猫族、ああ、あのリョウマ族もいる。
目が合ったオーロフ族からは、目を合わせるなんて生意気だみたいな憤りの目を返してきやがる。
四方八方に人で囲まれて、目の置き場所がないんだよ。
失笑混じりのガヤガヤがうるさいな。
俺は別に笑われに来たんじゃないんだ。
こいつらが何か俺にしてこないとも限らない。しかし、雑音が煩いな。意味もなく批判するなら、俺だってお前ら垂れ耳わんちゃんをけなす事くらい、ワケないんだぞ。
何だあの膨れ上がった大きな肥満男は。まるであの怪力女の小鈴みたいだな。
目力が半端ないな。あれとは目を合わさない方がいい。
ガヤガヤとうるさかった連中が、街の葬式色と同じ様に、一瞬で静まり返った。
いよいよ、本命の到着だ。
城の石垣の間の階段を下ってくるのは、城の天守層にいた奴らだろう。こけし君ちゃんを先頭に、黒眼五人衆のメベヘ。
そして、来たな?ハムカンデ…!
赤茶色の髪を後ろに流して、額の血管を相変わらず浮き立たせている。少しでも下手な事を言ったら、死刑とでも言いそうな神経質な額だ。
そう見えるのも当然だ。こいつは実際に仲間であるはずのホルケンダを殺した。
そして、シブを殺したんだ。
自分の思う通りに操るために人形に仕立てたのに、思い通りにいかなくなって、お前は捨てた。
そうだよな?
俺からの攻撃は、全く効いていなかったみたいだな。
この化け物め。
お前は相手の気持ちなんか考えた事もないんだろう?
シブはどういう気持ちでいたと思ってんだよ。
かわいそうにな。
いっその事、エズアにやられた時に死んでた方がマシだったのかも知れない。
お前みたいな人でなしに雑な扱いを受けるくらいならよ。
俺の姿を確認した途端、お気に入りのおもちゃを見る様な目をして笑ったな?うれしいか、俺がこの場所に現れて。昨日、お前を攻撃したのは俺だってわかってるんだよな。さあ、どうするよ。
平静を装ってんのか?
それなら、今は少しお前の様子を見てやる。
ハムカンデの後について歩くのは、小鈴、黒眼五人衆のゲルもいる、そしてまたこけし君ちゃんがぞろぞろ。
「さあ、ついにこの日がやって来たな。この数日、君の稽古は充実していただろう。今回の力試しに十分な力を発揮できるはずだ」
何?まさか、グラッチェリとの稽古も情報が筒抜けなのか?
グラッチェリ、お前…。
ハムカンデに伝えていたのか?
「どういう訳か、私との約束事を守る証しでもある彫魔法は解かれている様だが、素晴らしい志しでこの場所に現れた。実に見所のあるリョウマ族だ。気に入ったぞ」
「…」
窪んだ奥から目を光らせるハムカンデは、やっぱり恐ろしい奴だ。目の奥に潜む獰猛な性格を感じる。
くそっ、飲まれるなって。こいつの言いなりになんかなるかよ!
「この誇闘会に参加する者は、君だけではない。もう1人いるのだ」
もう1人?
城の方から手足を鎖に繋がれた奴が、こけし君ちゃんに連れられてここに向かってくる。
あいつは、何者なんだ?
静まり返った状態から、少しずつ声が戻ってくる。この誇闘会での闘いが待ち切れないって事か?俺にとっては圧力以外のなにものでもない。嫌な雰囲気だ。
「渇望するものがあるのなら、その身に宿る力をもって示せ!平等に与えられた権利を行使し、羨望の眼差しで迎えられる勇者達よ、余す所なく、存分に力を発揮するのだ。さあ、誇闘会の幕開けだ!」
ハムカンデの言葉に反応した街の奴らが呼応するかの様に雄叫びを上げる。地面がグラグラと揺れている。
こいつらは、この誇闘会が唯一の楽しみなんだ。何故だか、普段は大して家から出たがらない様だから、他に楽しみもないだろう。
空の監視があるから、外に出て下手に争い事になったら、場合によっては感情を持っていかれるから、家から出なかったとか。
この誇闘会は黒い灯籠の内側だ。どんなに怒り狂おうとも、空の監視に邪魔されず、思う存分に闘える。
その姿を見て、普段のストレスを発散しようって事なんだろうな。
「ケケケ、お前はまずは壇上横で控えていろ。最初に闘うのは、鎖に繋がれた東角猫族からだ」
え?東角猫族…。
まさか。
よく目を凝らして見ると、確かに綺麗な耳がピンと立っている。
でも、俺の知っている奴じゃない。
何で鎖に繋がれているんだ。何かやったのか?
「誇闘会に最初に登場するこの東角猫族のミュルカは、家主であるオーロフ族を誤って殺してしまったという事だ。事情を聞けば、確かにその様な事が起こり得なくもない状況かも知れん…。だが、この街では大罪だ。私はこの街を成り立たせるために多くの犠牲を払い、今日に至った」
「この世界は多くの種族が混在する中、互いに歪み合い、殺し合う事で存在意義を見出そうとしている。そして孤立した者達、死に際に思い立つ先は、星の崩壊。再びその様な輩が出現すれば、今度こそ星の終焉を逃れる事などできはしまい」
「だが、この街は多種多様な種族を招き入れ、それが一個の団体として共存している。争いが起ころうとも、多くの共存する仲間がいれば、星を崩壊してでも相手に打ち勝とうなどと思う事などあり得まい」
「しかし、それ故にこの街おける秩序は必要だ。その上で、このミュルカは処罰するべきだと思う。だからと言って、全ての権利を剥奪するつもりはない。もちろん、情状酌量の余地があっての事だが。この誇闘会で相手に勝つ事ができれば、この街からは追放する事になるが、再び人生をやり直す機会を与える事にした!」
ハムカンデの言葉に歓声が上がる。この街に多少の種族がいたところで、すでに階級制みたいな感じになっていないか?お前達オーロフ族からすれば、歪んだ形の仲間になってるのかも知れないが、東角猫族からすれば、仲間じゃなくて明らかに奴隷扱いだろう。
それもまた言葉巧みに奴隷じゃなくて、奉仕とかの言葉に言い変えそうだよな。
ああ、でも俺、このままだと、誇闘会に出る方向で進んでるよな。
でも、その可能性は当然あったのに、ここに来る決断をしたのは俺だ。
別に後悔はしてねえ。
そうだろ?
「ほら、ミュルカ、鎖を外したぞ。好きな武器を選べ。1本だけ、持つ事を許す」
こけし君ちゃんがミュルカって人の鎖を外したな。
少し不敵な笑みを浮かべた?
もしかしてミュルカって奴、腕に自信がありそうだな。
俺に襲いかかったメルシィーニも、結構強かったからな。東角猫族は本来、弱くないんじゃないのか?
古球磨族やハムカンデみたいな奴がいなければ、星の崩壊で東角猫族が仲間を大きく減らしたとしても、もしかしたら今みたいに奴隷にまで落ちていなかったのかも知れない。
そのミュルカの相手は…。
「!?」
そうか。基本的に、天守層にいる奴が相手する事になるんだ。
黒眼五人衆のメベヘ。
「猫よ、俺が恐いか?そんな恐怖は食っちまえば、殺意にも変わる。猫の本気の殺意、拝みてぇなぁ…」
ゲルによって片腕落とされてんだけど、それがハンデにも感じない。こいつは結構厄介な相手だぞ。
「東角猫族の誇り、クェタルドの様に槍であんたを倒すよ。そして、私は自由を手に入れるんだ!」
「カカカッ!クェタルドとは実は昔、一戦交えた事があってな。儂の行く手を遮った事による罰を与えようと思ったらな、意外にも強くて手こずった。ありゃあ、本物だ」
クェタルド。ゼドケフラーのエズアと仲が良かったんだよな。星の崩壊で体をやってしまって、その後、どのくらい過ぎたかわからないけど、結局はそれが原因で死んだっていう。
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