魔gic Operation Girl! HARUKA

sayure

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第1章 怨讐に女童

別の空間

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用務室の戸をノックすると、度がきつめの眼鏡をした、50代位のおばさんが、体をくねらせながら出てきた。

「はいよ」

明花は、少し不審な挙動で登場したおばさんに驚き、戸惑いを隠すかの様に、垂れた髪を撫でる。

「あのぅ、今の声は…用務員さんが…」

明花がそう訊くと、おばさんは、口元に人差し指を立て、周りを警戒する。

「しっ!迂闊に言葉を吐くんじゃないよ」

おばさんは近くに誰もいない事を確認すると、にやりと笑みをこぼし、良い耳をしているね、と言った。

「あれは、どういう…」

「意味なんてないよ!?お前さんも、そういう時あるだろう?」

「そういう時…??」

明花は、目をパチパチと瞬きをして、おばさんを見た。

おばさんは、察しがつかないでいる明花に苛立つ様に、歯茎を出し、歯を食いしばらせて見せる。

そして、明花の耳に口を近づけ、

「昨日は、安売りだったのさ!この時期にしてはね」

そう囁いた。

「…安売り??」

「お前さんも、おいも大好きだろう!?」

おばさんの言葉に、意味がわからず、明花は困惑し続ける。

さらにおばさんは話を続ける。

「食べ過ぎたから、激しい爆発音がしたんだろうねぇ?」

明花はようやく話の意図を理解し、おばさんに愛想笑いをして、逃げる様にして足早に教室に戻っていった。

「(会話が噛み合っていない様な、気がしたんだけど…そういう…)」

明花は、メデナリンジェに困惑したまま、話しかける。

『何処かの別空間が、この学校と繋がっている。あのおばさんは、鍵がどうのと言っていた声の人とは、明らかに違うわね』

メデナリンジェは、そう明花の心の中で話し、そして一つの提案をする。

『あの転校生本人から、話を聞き出してみて。あの子に、何かありそうな気がするんだけど』

明花は、苦そうな表情をして、下を向く。

「苦手なタイプかも知れないよぅ…」

『大丈夫、私がついてるから!』



午前中の授業が終わり、給食を食べ終えると、明花は友達の丹羽桃華にわももかと一緒に、転校生の黒原王土くろばらおうとの所へ行った。

「学校、案内してあげようか?」

明花は、桃華と言葉を合わせる様にして、言った。

王土は明花達の顔を横目で見て、笑みを浮かべる。

「学校を案内か。そうか…、じゃあ、頼もうかな。君達、詳しそうだし。じゃあ、お願いするよ」

王土は机の中から、茶色の手帳を取り出し、 そこにシャープペンシルを挟み込む。

すっと立ち上がると、明花を上から見下ろす。

明花の身長は150cm弱、学年だと高い方に入るが、王土はそれを上回る。

明花は、王土の威圧感に、少しのけ反った。

「じゃあ、行こうか」

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