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第三章
第五話 猫と狸-3
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帰ってきた愛美を見て、子猫はか細い声で鳴きながらケージの中をうろついた。外に出してもらった子猫は、尻尾をぴんと立てて、愛美が振る猫じゃらしを真剣な眼差しで追っている。
遊び疲れると、愛美の膝の上に乗り、喉を鳴らした。
「ピサロさんかわいいね。長生きしてね」
愛美は、失った小さな命に注げなかった愛情を子猫に惜しみなく与えていた。
ピサロは雌だった。もしあの命の性別が女だったのであれば、きっとピサロはその子の生まれ変わりなのだろうと、愛美は信じていた。
「うちに来てくれてありがとうね、ピサロさん。かわいい。かわいい」
今度はちゃんと大切に育てるからね、と愛美は子猫に誓った。
約束を守れなかったのはピサロの方だった。
子猫は買われたときから少食だった。ペットショップで教わった量の三分の一も食べられない。ペットショップに相談しても、「うちでは普通に食べてたんですけどねえ」と言い訳しか並べずアドバイスはもらえなかった。
愛美の家に来て一カ月が経った頃、ピサロが下痢を漏らした。歩行もおぼつかず、真っすぐ歩けずに途中でことりと転んでしまう。
愛美は顔面蒼白にして動物病院に走った。タオルにくるまれたピサロは、ぐったりしていて尿を漏らしている。
「先天的な病気ですね。なぜ今まで生きていられたのか不思議です」
血液検査結果やレントゲン写真に目を落とす医者は言った。
「ここのね、内臓の管が一本足りないんです」
どうしますか、と医者は尋ねた。愛美がどういうことかと聞き返すと、医者は言いづらそうに口を開く。
「この子を治す薬も手術もありません。寿命を延ばすことはできませんが……何か処方……した方がいいですか?」
愛美は泣きながら頷いた。少しだけでもいい。せめて、この子の命が、この子の命なりに長生きできるようにして欲しいと、愛美は懇願した。
医者は、栄養価の高い缶詰のキャットフードと、白い粉薬を処方した。愛美のことを哀れに思ったのか、代金は受け取らなかった。
「ピサロさん。ごめん。ごめんね」
愛美は自分がピサロを死に至らしめたように思えてならなかった。
彼女がペットショップでこの子猫を選んだから、子猫がこんな目に遭ったように思えた。
医者に先天性の病気だと診断され、レントゲン写真を見せられても、医者の言ったことが、愛美を守るために言った方便なのではないかと疑った。
ピサロの余命は一週間。愛美が子猫と家族になれたのは、たった一カ月間。
(私はまた、小さな命を奪うのか)
生きることが怖くなった。
あれから五日が経ち、ピサロは寝たきりになった。食べ物を飲み込む力も残っていないので、弱っていく一方だ。当然排泄も寝たままするので、愛美はこまめにタオルを変え、消えゆく命の灯を見守った。
そろそろ別れの日が近いことを、愛美は悟った。
タイミングの悪いことに、明日はマルチの入会手続きのために外出しなければならない。ドタキャンを嫌う愛美も、この時ばかりは美優に連絡した。
「ごめん。飼ってる猫が死にそうでさ。日にち変えてもらえないかな」
《えっ、そうなの!? 私も猫飼ってたから分かるよ~。辛いよね~》
愛美の掠れた声と対照的に、美優の声は大きく甲高い。
《でも、ごめんね~。予定はズラせないんだ~。こっちの都合もあって、変更はできなくて》
そうか。そうなのか。家族が死ぬと言っても、かつての親友はマルチを優先するのか。
だが、仕方ない。愛美にとっては家族であっても、相手からしたらただの畜生。彼女にとって、畜生が死ぬことは、ドタキャンを許すほどの重大なことではないのだろう。
愛美は社会人である。相手が許さないドタキャンをするほど自分勝手ではない。
「……分かった。じゃあ行く」
《はーい! 待ってるね~! じゃ、ばいばい!》
ピサロは愛美が家を出る前に息を引き取った。愛美は硬くなりつつある二人目の我が子を抱きしめ嗚咽を漏らす。
そしてそっと猫を毛布でくるみ、身なりを整え家を出た。
車に乗ろうとすると、ベランダから父親の叫び声が聞こえた。
「おい、愛美! どこに行くんだ!?」
「ちょっと……用事」
「ピサロが死んだんだぞ!? それなのに出かけるのか!?」
「……」
「お前……冷たすぎるっ……」
父親は愛情深い人間だ。ピサロのことも可愛がり、孫のように愛していた。
愛美は軽蔑に近い表情を滲ませる父親を見上げ、このようなことが昔にもあったな、と微かに口元を緩めた。
それは愛美が小学二年生の頃だった。当時彼女の家にはハムスターがいた。世話をしていたのは主に愛美だ。
しかし愛美は、ハムスターがひまわりの種の殻を剥いて食べることを知らなかった。まだ餌が残っていると思っていた愛美は、餌を補充せずに餓死させてしまった。
漂う異臭によって、小屋の中でハムスターが死んでいることを知った愛美は、狼狽え、何を思ったのか死体が入った小屋ごと庭の隅に捨てた。
それに気付いた父親が、ハムスターの死体を土に埋めた。そして、娘に侮蔑の目を向け言い放った。
「お前に人の心はあるのか?」
確かに私には人の心がないのかもしれないと、愛美は自嘲的に笑う。
ハムスターの死体を庭に捨て、腹を押さえつけて胎児を殺し、猫が死んだその日にマルチの入会手続きに行くなんて、人の心を持っていたらできないことだ。
やはり愛美は何か欠けている。それは認めざるを得ないことだった。
愛美が待ち合わせのカフェに到着した時には、由希、美優、そして知らない男が一人、テーブルに座っていた。愛美に気付いた美優が、笑顔で手を振りながら駆け寄ってくる。
「愛美ちゃんー! 猫ちゃん大丈夫―?」
「死んだよ」
「あっ、そうなんだー。……じゃ、テーブルに座ってね。手続きするから!」
愛美は由希の隣に座り、耳打ちする。
「このあと二人で話せる?」
「えっ、あ、うん」
愛美は手続きの説明を一切聞いていなかった。言われるがまま署名して、男と美優が帰るのを待つ。
由希と二人きりになった愛美は、別のカフェに移り今回の出来事を打ち明けた。
話を聞いた由希は、拳をテーブルに叩きつける。
「なにそれ……! そんなこと私聞いてなかったよ!? そんなの……あんまりだよっ……!」
由希が本気で怒っているようだったので、この組織の中にも幾分まともな人間がいることに愛美は少しばかり安堵した。
「私、次のミーティングで報告する。美優ともちゃんと話し合う。それで何も変わらないなら、こんなとこ辞めてやる! 最悪だよ、こんなこと。……愛美ちゃん、辛い思いさせて本当にごめん」
「ううん。由希が怒ってくれてちょっと楽になったよ。ありがとう」
「人として当然だよ。はあ、私はこんなところにいたのか。がっかりだよ」
結局、由希が組織にこの日のことを報告することも、美優と話し合うこともなかった。そして、愛美と契約を結ぶことも。
あれから愛美は、美優とは縁を切ったが由希とは何度か会っていた。
あの日のことを話したのかと尋ねても、毎回「まだできていない」との答えが返ってくる。
契約も、乗り気な素振りを見せるだけで、のらりくらりと契約日を引き延ばされ、結局有耶無耶になった。
どうやら愛美は、狸の化かし合いに負けたようだ。
負けた代償は、人の心。
遊び疲れると、愛美の膝の上に乗り、喉を鳴らした。
「ピサロさんかわいいね。長生きしてね」
愛美は、失った小さな命に注げなかった愛情を子猫に惜しみなく与えていた。
ピサロは雌だった。もしあの命の性別が女だったのであれば、きっとピサロはその子の生まれ変わりなのだろうと、愛美は信じていた。
「うちに来てくれてありがとうね、ピサロさん。かわいい。かわいい」
今度はちゃんと大切に育てるからね、と愛美は子猫に誓った。
約束を守れなかったのはピサロの方だった。
子猫は買われたときから少食だった。ペットショップで教わった量の三分の一も食べられない。ペットショップに相談しても、「うちでは普通に食べてたんですけどねえ」と言い訳しか並べずアドバイスはもらえなかった。
愛美の家に来て一カ月が経った頃、ピサロが下痢を漏らした。歩行もおぼつかず、真っすぐ歩けずに途中でことりと転んでしまう。
愛美は顔面蒼白にして動物病院に走った。タオルにくるまれたピサロは、ぐったりしていて尿を漏らしている。
「先天的な病気ですね。なぜ今まで生きていられたのか不思議です」
血液検査結果やレントゲン写真に目を落とす医者は言った。
「ここのね、内臓の管が一本足りないんです」
どうしますか、と医者は尋ねた。愛美がどういうことかと聞き返すと、医者は言いづらそうに口を開く。
「この子を治す薬も手術もありません。寿命を延ばすことはできませんが……何か処方……した方がいいですか?」
愛美は泣きながら頷いた。少しだけでもいい。せめて、この子の命が、この子の命なりに長生きできるようにして欲しいと、愛美は懇願した。
医者は、栄養価の高い缶詰のキャットフードと、白い粉薬を処方した。愛美のことを哀れに思ったのか、代金は受け取らなかった。
「ピサロさん。ごめん。ごめんね」
愛美は自分がピサロを死に至らしめたように思えてならなかった。
彼女がペットショップでこの子猫を選んだから、子猫がこんな目に遭ったように思えた。
医者に先天性の病気だと診断され、レントゲン写真を見せられても、医者の言ったことが、愛美を守るために言った方便なのではないかと疑った。
ピサロの余命は一週間。愛美が子猫と家族になれたのは、たった一カ月間。
(私はまた、小さな命を奪うのか)
生きることが怖くなった。
あれから五日が経ち、ピサロは寝たきりになった。食べ物を飲み込む力も残っていないので、弱っていく一方だ。当然排泄も寝たままするので、愛美はこまめにタオルを変え、消えゆく命の灯を見守った。
そろそろ別れの日が近いことを、愛美は悟った。
タイミングの悪いことに、明日はマルチの入会手続きのために外出しなければならない。ドタキャンを嫌う愛美も、この時ばかりは美優に連絡した。
「ごめん。飼ってる猫が死にそうでさ。日にち変えてもらえないかな」
《えっ、そうなの!? 私も猫飼ってたから分かるよ~。辛いよね~》
愛美の掠れた声と対照的に、美優の声は大きく甲高い。
《でも、ごめんね~。予定はズラせないんだ~。こっちの都合もあって、変更はできなくて》
そうか。そうなのか。家族が死ぬと言っても、かつての親友はマルチを優先するのか。
だが、仕方ない。愛美にとっては家族であっても、相手からしたらただの畜生。彼女にとって、畜生が死ぬことは、ドタキャンを許すほどの重大なことではないのだろう。
愛美は社会人である。相手が許さないドタキャンをするほど自分勝手ではない。
「……分かった。じゃあ行く」
《はーい! 待ってるね~! じゃ、ばいばい!》
ピサロは愛美が家を出る前に息を引き取った。愛美は硬くなりつつある二人目の我が子を抱きしめ嗚咽を漏らす。
そしてそっと猫を毛布でくるみ、身なりを整え家を出た。
車に乗ろうとすると、ベランダから父親の叫び声が聞こえた。
「おい、愛美! どこに行くんだ!?」
「ちょっと……用事」
「ピサロが死んだんだぞ!? それなのに出かけるのか!?」
「……」
「お前……冷たすぎるっ……」
父親は愛情深い人間だ。ピサロのことも可愛がり、孫のように愛していた。
愛美は軽蔑に近い表情を滲ませる父親を見上げ、このようなことが昔にもあったな、と微かに口元を緩めた。
それは愛美が小学二年生の頃だった。当時彼女の家にはハムスターがいた。世話をしていたのは主に愛美だ。
しかし愛美は、ハムスターがひまわりの種の殻を剥いて食べることを知らなかった。まだ餌が残っていると思っていた愛美は、餌を補充せずに餓死させてしまった。
漂う異臭によって、小屋の中でハムスターが死んでいることを知った愛美は、狼狽え、何を思ったのか死体が入った小屋ごと庭の隅に捨てた。
それに気付いた父親が、ハムスターの死体を土に埋めた。そして、娘に侮蔑の目を向け言い放った。
「お前に人の心はあるのか?」
確かに私には人の心がないのかもしれないと、愛美は自嘲的に笑う。
ハムスターの死体を庭に捨て、腹を押さえつけて胎児を殺し、猫が死んだその日にマルチの入会手続きに行くなんて、人の心を持っていたらできないことだ。
やはり愛美は何か欠けている。それは認めざるを得ないことだった。
愛美が待ち合わせのカフェに到着した時には、由希、美優、そして知らない男が一人、テーブルに座っていた。愛美に気付いた美優が、笑顔で手を振りながら駆け寄ってくる。
「愛美ちゃんー! 猫ちゃん大丈夫―?」
「死んだよ」
「あっ、そうなんだー。……じゃ、テーブルに座ってね。手続きするから!」
愛美は由希の隣に座り、耳打ちする。
「このあと二人で話せる?」
「えっ、あ、うん」
愛美は手続きの説明を一切聞いていなかった。言われるがまま署名して、男と美優が帰るのを待つ。
由希と二人きりになった愛美は、別のカフェに移り今回の出来事を打ち明けた。
話を聞いた由希は、拳をテーブルに叩きつける。
「なにそれ……! そんなこと私聞いてなかったよ!? そんなの……あんまりだよっ……!」
由希が本気で怒っているようだったので、この組織の中にも幾分まともな人間がいることに愛美は少しばかり安堵した。
「私、次のミーティングで報告する。美優ともちゃんと話し合う。それで何も変わらないなら、こんなとこ辞めてやる! 最悪だよ、こんなこと。……愛美ちゃん、辛い思いさせて本当にごめん」
「ううん。由希が怒ってくれてちょっと楽になったよ。ありがとう」
「人として当然だよ。はあ、私はこんなところにいたのか。がっかりだよ」
結局、由希が組織にこの日のことを報告することも、美優と話し合うこともなかった。そして、愛美と契約を結ぶことも。
あれから愛美は、美優とは縁を切ったが由希とは何度か会っていた。
あの日のことを話したのかと尋ねても、毎回「まだできていない」との答えが返ってくる。
契約も、乗り気な素振りを見せるだけで、のらりくらりと契約日を引き延ばされ、結局有耶無耶になった。
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