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aの診察を終えた私は、彼女の病室を去ろうとしていた。
彼女の様子が気になったが、次の診察が迫っていた。私は声をかけてから、aのそばからそっと離れ、仕切りのカーテンを閉じようとした。
彼女はしばらく天井を睨みつけ、何か強い感情を表しているかのようだった。
しかし、まもなく冷静な様子で私に言った。
「すみません。他の方の診察もあるのに、私が話しすぎましたね。
今後は先生にお手間をかけないように、気をつけます」
彼女は柔らかに、控えめに微笑んだ。
申し訳なさそうだが、いたって穏やかな表情にも見えた。
彼女は私の前でよく話したが、私にとって苦ではなかった。
ただ診察の予定に拘束されなければ、私はいくらでも彼女の話を聴けるような気がした。
私の傾聴が彼女の治療につながるなら、尚更良いことだとさえ考えていた。
しかし、どんな医者も完璧ではなかった。たとえ治療を果たせたような気になっても、実際にはごく部分的にしか果たせていないのはよくあることだった。
私も例外ではなかった。どれだけ患者のためを思っても、相手を楽にするばかりか、不満を抱かせさえしてしまう。そんな可能性も否定できなかった。
「体調不良を感じたら、遠慮なく看護師や僕らを呼んでいいからね」
私はaを気遣うような言葉を放ってから、病室の扉を静かに閉めた。
廊下は照明を反射し、冷たい空気が流れていた。
私は少しだけ身震いをしながら、次の患者のもとへと向かっていた。
突如、物を叩きつけるような、激しい音がした。
いくつもの物が、高い所からバラバラと、次々となだれ落ちるような音だった。
誰かが実際に物を叩きつけているわけではなかったのかもしれない。しかし、何らかの意志を感じさせるような、そんな強い音だった。
廊下を歩いていた患者たちが縮み上がり、辺りをちらちらと見回す。
通りすがった看護師が短い声をあげ、驚きを見せる。直後、その看護師は音のした方を確かめに行った。
看護師が手を伸ばしたのは、先程私が閉めたばかりの扉であり、aのいる病室だった。
看護師のあとを追うようにして、私はaの病室へ向かった。
扉を開けると、看護師の心配そうな声が聞こえた。
aを囲うカーテンの下には、いくつもの本が落ちていた。
私が様子を伺いにカーテンをそっと開けると、aの背をさする看護師と、俯くaが見えた。
「大丈夫ですか?」看護師がaに声をかける。
看護師は何度も相手の顔を覗こうとするが、aは銅像のように固まり、ぴくりとも動かない。
私のつま先に、一冊の本が当たっていた。私がその本を拾い上げようと腰を屈めると、aがふと口を開いた。
「すみません。起き上がった時に全部滑り落ちてしまって」
彼女は俯いたまま、低い声で説明した。
彼女は確かに謝ったが、その声には感情がなく、何処か取ってつけたような響きにも聞こえた。
あまりにも平坦な声だったので、強い感情を押さえつけ、自身の内面を徹底的に隠しているようにさえ感じられた。
私は本を拾い上げ、「怪我はないかな」と尋ねた。
彼女は首を横に振ったが、その動作はただ命令に従っているかのように、機械的だった。
私は本を机の上に置いた。よく見ると、落ちた際にそうなったのか、本の端は少しだけ折れ曲がっていた。
全ての診察を終えた時、時刻はもう夕方になっていた。
院内の窓から、鮮やかな夕日が差していた。私は暖かな色に包まれた廊下を歩き、とある診察室へ向かっていた。
気を引き締め、一呼吸置いてから扉を開ける。診察室には白いひげをたくわえた医師が座っており、じっとパソコンを睨んでいた。
「診察が終わったか。ここに座りなさい」
目の前の老齢の医師は、私に厳かな様子を見せ、着席の合図をする。
私は椅子に座り、両手を膝の上に置いた。
60を過ぎた医師は、背筋に針金でも入っているかのような真っ直ぐな姿勢で、少しも姿勢を崩さない。
顔にしわこそ刻まれているが、その目は勇ましく、少しも老け込んだ様子を感じさせなかった。
私の目の前に座るこの院長は、研修時代から長らく私を指導し続け、正に「上司」と言える存在だった。
言動こそ厳しいが、その厳しさには正しさがあり、決して判断を誤らないという覚悟がいつも伺えた。
そんな「父」の象徴とも言える院長に、私はいつも身構え、言葉を選びながら話すのだった。
「近頃の、君が担当する患者の様子は?」院長が私をじっと見据える。
「患者によって様々です」私は情報を整理し、一人一人の症状を確かめるようにして答えた。
「bさんは投薬のおかげか、幻覚や幻聴の症状が和らいでいます。cさんは、体重は正常範囲内ですが、やや拒食傾向にあります。
どの方も波があり、一進一退を繰り返しているようです。季節の変わり目というのもあるのでしょうが、それだけでない可能性は十分にあります。
治療の根本的な見直しも、場合によっては効果的かもしれません。ですが、今は各々の症状に合わせて微調整する方が、より無理なく治療できそうです」
私の報告に、院長は目を細める。
私は少し鼓動が速まるのを感じながら、相手の返答を待った。
「aの様子は?」
「他の患者と同様、気分の波が伺えます。
読書に集中する日と、そうでない日がある。急性期より症状は緩和していますが、不安や緊張はまだ感じやすいようで……」
「今日は、特に気が逸れていたらしいな」院長がパソコンに視線を移し、カルテを確かめる。
「看護師から聞いた。本を故意に落としたそうじゃないか」
院長の言葉に、私は少しばかり顔をしかめた。
「確かに、本を落としましたが……。誰も現場を見ていないものですから、故意かどうかまでは」
院長が私に鋭い眼差しを向ける。私は反射的に身を固め、口をつぐむ。
「本当に、君はそう思っているのかね?」院長はこちらの目を逸らさせぬような態度で、私に確認する。
私は院長を見た。何かそうしざるを得ないような気がし、しばらく相手を見続けていた。
院長の視線は決して冷たくはなかった。しかし、こちらに何かを理解させようとするような、有無を言わさない口調で私に告げた。
「君に対して、私は一つ疑問がある。特に患者のaに対する、君の姿勢についてだ」
院長は、覚悟を求めているかのような目を私に向けた。
これから何を言うのか、私には見当もつかなかった。
しかし、何らかの問題を指摘されることは予想できた。私は背筋を伸ばし、院長の話を聴こうと努めた。
彼女の様子が気になったが、次の診察が迫っていた。私は声をかけてから、aのそばからそっと離れ、仕切りのカーテンを閉じようとした。
彼女はしばらく天井を睨みつけ、何か強い感情を表しているかのようだった。
しかし、まもなく冷静な様子で私に言った。
「すみません。他の方の診察もあるのに、私が話しすぎましたね。
今後は先生にお手間をかけないように、気をつけます」
彼女は柔らかに、控えめに微笑んだ。
申し訳なさそうだが、いたって穏やかな表情にも見えた。
彼女は私の前でよく話したが、私にとって苦ではなかった。
ただ診察の予定に拘束されなければ、私はいくらでも彼女の話を聴けるような気がした。
私の傾聴が彼女の治療につながるなら、尚更良いことだとさえ考えていた。
しかし、どんな医者も完璧ではなかった。たとえ治療を果たせたような気になっても、実際にはごく部分的にしか果たせていないのはよくあることだった。
私も例外ではなかった。どれだけ患者のためを思っても、相手を楽にするばかりか、不満を抱かせさえしてしまう。そんな可能性も否定できなかった。
「体調不良を感じたら、遠慮なく看護師や僕らを呼んでいいからね」
私はaを気遣うような言葉を放ってから、病室の扉を静かに閉めた。
廊下は照明を反射し、冷たい空気が流れていた。
私は少しだけ身震いをしながら、次の患者のもとへと向かっていた。
突如、物を叩きつけるような、激しい音がした。
いくつもの物が、高い所からバラバラと、次々となだれ落ちるような音だった。
誰かが実際に物を叩きつけているわけではなかったのかもしれない。しかし、何らかの意志を感じさせるような、そんな強い音だった。
廊下を歩いていた患者たちが縮み上がり、辺りをちらちらと見回す。
通りすがった看護師が短い声をあげ、驚きを見せる。直後、その看護師は音のした方を確かめに行った。
看護師が手を伸ばしたのは、先程私が閉めたばかりの扉であり、aのいる病室だった。
看護師のあとを追うようにして、私はaの病室へ向かった。
扉を開けると、看護師の心配そうな声が聞こえた。
aを囲うカーテンの下には、いくつもの本が落ちていた。
私が様子を伺いにカーテンをそっと開けると、aの背をさする看護師と、俯くaが見えた。
「大丈夫ですか?」看護師がaに声をかける。
看護師は何度も相手の顔を覗こうとするが、aは銅像のように固まり、ぴくりとも動かない。
私のつま先に、一冊の本が当たっていた。私がその本を拾い上げようと腰を屈めると、aがふと口を開いた。
「すみません。起き上がった時に全部滑り落ちてしまって」
彼女は俯いたまま、低い声で説明した。
彼女は確かに謝ったが、その声には感情がなく、何処か取ってつけたような響きにも聞こえた。
あまりにも平坦な声だったので、強い感情を押さえつけ、自身の内面を徹底的に隠しているようにさえ感じられた。
私は本を拾い上げ、「怪我はないかな」と尋ねた。
彼女は首を横に振ったが、その動作はただ命令に従っているかのように、機械的だった。
私は本を机の上に置いた。よく見ると、落ちた際にそうなったのか、本の端は少しだけ折れ曲がっていた。
全ての診察を終えた時、時刻はもう夕方になっていた。
院内の窓から、鮮やかな夕日が差していた。私は暖かな色に包まれた廊下を歩き、とある診察室へ向かっていた。
気を引き締め、一呼吸置いてから扉を開ける。診察室には白いひげをたくわえた医師が座っており、じっとパソコンを睨んでいた。
「診察が終わったか。ここに座りなさい」
目の前の老齢の医師は、私に厳かな様子を見せ、着席の合図をする。
私は椅子に座り、両手を膝の上に置いた。
60を過ぎた医師は、背筋に針金でも入っているかのような真っ直ぐな姿勢で、少しも姿勢を崩さない。
顔にしわこそ刻まれているが、その目は勇ましく、少しも老け込んだ様子を感じさせなかった。
私の目の前に座るこの院長は、研修時代から長らく私を指導し続け、正に「上司」と言える存在だった。
言動こそ厳しいが、その厳しさには正しさがあり、決して判断を誤らないという覚悟がいつも伺えた。
そんな「父」の象徴とも言える院長に、私はいつも身構え、言葉を選びながら話すのだった。
「近頃の、君が担当する患者の様子は?」院長が私をじっと見据える。
「患者によって様々です」私は情報を整理し、一人一人の症状を確かめるようにして答えた。
「bさんは投薬のおかげか、幻覚や幻聴の症状が和らいでいます。cさんは、体重は正常範囲内ですが、やや拒食傾向にあります。
どの方も波があり、一進一退を繰り返しているようです。季節の変わり目というのもあるのでしょうが、それだけでない可能性は十分にあります。
治療の根本的な見直しも、場合によっては効果的かもしれません。ですが、今は各々の症状に合わせて微調整する方が、より無理なく治療できそうです」
私の報告に、院長は目を細める。
私は少し鼓動が速まるのを感じながら、相手の返答を待った。
「aの様子は?」
「他の患者と同様、気分の波が伺えます。
読書に集中する日と、そうでない日がある。急性期より症状は緩和していますが、不安や緊張はまだ感じやすいようで……」
「今日は、特に気が逸れていたらしいな」院長がパソコンに視線を移し、カルテを確かめる。
「看護師から聞いた。本を故意に落としたそうじゃないか」
院長の言葉に、私は少しばかり顔をしかめた。
「確かに、本を落としましたが……。誰も現場を見ていないものですから、故意かどうかまでは」
院長が私に鋭い眼差しを向ける。私は反射的に身を固め、口をつぐむ。
「本当に、君はそう思っているのかね?」院長はこちらの目を逸らさせぬような態度で、私に確認する。
私は院長を見た。何かそうしざるを得ないような気がし、しばらく相手を見続けていた。
院長の視線は決して冷たくはなかった。しかし、こちらに何かを理解させようとするような、有無を言わさない口調で私に告げた。
「君に対して、私は一つ疑問がある。特に患者のaに対する、君の姿勢についてだ」
院長は、覚悟を求めているかのような目を私に向けた。
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