こいじまい。-Ep.smoking-

ベンジャミン・スミス

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第十三章 松田要とツンデレ

第四話 要の恋人

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 小倉駅を離れ、せっかくだからデートしたいと要は願い出たが、仁は凍てつく視線を送って却下した。それでもなお、要は帰ろうとせず、仁について行く。仁も嫌がる風に言うが、手は相変わらず恋人繋ぎのままだった。

「実家に帰んなよ」
「お前んちまで行く」

仁の家が間近に迫り繋いでいた手が離れていく。

「来なくていい」
「誰かに襲われたらどうすんだよ」
「家もうそこだから」

声を出さなければ完璧な女になっている仁。ナンパするには清楚すぎて声をかけづらいが、こんな遅くに暗い道を歩くのはお勧めしない。

「それに要が家に来た方が襲われそう」
「襲うにきまってんだろ」

足を止めて呆れた表情を向けた仁だったが何も言わずに狼を連れてまた歩き出す。
狼は舌なめずりはせず、素朴な疑問をぶつけた。

「だいたい何でそんな格好してんだよ」
「知らない」
「知らないわけないだろ」

 言い合いをしているうちに家についてしまい、仁が嫌がる顔をしたが、要はお構いなしに家に入り込む。

「あー、疲れた」

髪の毛がリビングに投げ捨てられ、要はギョッとする。当たり前のことだが、いつもよりペッタリしている黒髪に視線を移すまで信じられないものを見るような目をしていた。
それを他所に、仁はテーブルに置いてある真新しい化粧落としのシートを二枚も取り出しゴシゴシ拭き始める。

「なんか、まだベタベタする」
「あーあ」

残念な声を出してみたが無視され、仁はそのまま洗面所へと消えていく。戻ってきた時には完璧に仁の顔で、手には着替えが握られていた。

「着替えんのか?」
「当たり前でしょ」

その場で着替えようとスカートに手をかけた仁だったが、動きを止めて再び廊下の向こうへ消えようとする。

「どこ行くんだよ、ここで着替えろよ」
「……」

足を止めぬ仁。
怪しい行動について行くと「ついてこないでよ!」と罵声が飛ぶ。

「なにコソコソしてんだよ! いつもは目の前で着替えてるだろ!」

女装しているからといって中身が男なのは変わりないのに、女のようにモジモジしだす。

「要が襲うとか言うからじゃん!」
「襲わねえから隠れんなよ!」
「うるさい! あっちいって!」

頑なに拒む仁に、理由は他にある気がしてジロジロと身体を見回すがおかしなところはない。女装している以外では。

「見ないでよ!」
「別にいいだろ! もう見れないかもしれないのに……」

見納めとばかりにスカートから覗く華奢な足に視線をやった時、思わず生唾を飲んでしまう。
黒タイツの下が気になりすぎて、要の脳内は妄想が膨らみ始めていた。

「ごめん。やっぱり……」
「? うわっ!!」

仁をお姫様抱っこし、ベッドへと沈める。ふわりと舞い上がるスカートを仁は必死に抑えたが、肩を要に捕まれ、身動きが取れない。

「無理だ。襲う」
「はああ?! ……んっ」

要は余裕なく化粧落としシートの薬品の味がする唇に吸い付く。カッターシャツに黒いセーターを着ている上半身を繊維を逆なでするように撫でれば全く膨らんでいない胸に触れ、仁が嫌そうな顔をする。

「どうせ胸なんてないよ」
「気にしてんのか?」
「……別に」

視線を逸らす可愛い恋人をギュッと抱きしめる

「そんなのいらねえよ。男にはない物を欲しがっても仕方がない、でもその代り、女にはない物はきっちり触らせてもらうぞ」

要はスカートの中をまさぐり黒タイツを脱がせる。その時何かに触れたが気にせず脱がし、そしてそのまま熱い太ももを撫でながら局部に向かって手を這わせたがなかなかボクサーパンツに触れない。

「っ?! お、お前……」

指がツルツルした感触を捕らえる。そして黒タイツを脱がした時に触れたものの正体が分かる。ハッとなりスカートを勢いよくめくろうとしたが。

「ちょっと!」

 顎にまごうことなき男の足で蹴りを食らう。

「痛っ!」

スカートを履くことがないせいか恥じらいもなく豪快に蹴り上げられた足の根元に視線をやると

「お前……」
「あっ! 違う……これは……」

仁は視線がどこに釘付けになっているかに気が付き、とっさにスカートを押さえつけているがもう遅い。

「紐パンじゃねえか!」
「……」
「変態……」

その単語に変態と呼ばれた男が睨みつけてくる。

「だって柴が!」
「柴ぁぁ?!」

今度はその単語に要が睨み返す。


◇          ◇          ◇


 この作戦が決行される数時間前。

「だから目開けんなって……アイライン引けないだろ」
「う、うん」

目を瞑ればペタリと冷たいものが触れ、スーと瞼の淵を滑る。

「慣れてるね」
「お前から連絡来てすぐに練習したんだよ」
「どうやって?」
「動画サイトとか見て……おっ、いい感じ」

愛知県から帰る新幹線の中で、柴にすぐさま連絡をとった。

「しかし驚いたわ。久しぶりの連絡が女装の仕方教えてくれだなんてよ」
「刑事さんってしてそうじゃない?」
「もう一回言うけど、そんなコメディーみたいな尾行も潜入もしません」

そういう割に二つ返事で快諾してくれ、化粧の練習までしてくれた柴はやっぱりお人好しだと言おうとしたが、口紅を塗ろうとしていた為、口を閉じた。

「でもこんなことしなくでも僕ちゃんはお前の事捨てないと思うぞ」
「……でもさ」
「ん?」

口紅をしまい、キュポンっと音を立てて小瓶から抜かれた筆を持つ柴がこちらを見る。

「俺、胸ないし」
「俺はお前の胸好きだぞ」
「そんなこと聞いてない! ……要はさ、男と付き合ったの俺とが初めてで、そもそもそんなのに全く興味ないの」
「ノンケか」
「そう。だから心配で……」

ノンケを落とした時点で凄い事であるのに、仁はそれに気づかず、逆に不安を膨らませていた。

「それと女装、どんな関係があんだよ」
「要に彼女いるって分かれば、相手も諦めるかなって」
「なんだ、僕ちゃんはよりを戻したがっているような女にのこのこ会いに行ってんのか?」

まさしく仁が抱く不安を当てられる。

「よりを戻したがっているかは分かんないけど……そんな気がして」
「まっ、大丈夫とおもうけどな」

人の心配を他所にどこか楽観的な柴が頭部に触れる。少しずつ重くなり、視界に明るい前髪が下りてくる。

「自分で言うのもなんだけど結構いい感じじゃね?」
「そう?」
「鏡見るか?」
「うん」

ファンデーションの小さな鏡で自分を映したとたん息をのむ。まるで別人だ。目がいつもより大きく、頬も感情が高ぶってもいないのに色づき、肌も人工的な色で明るさを増している。顔色が悪くてもこれならばれることなく過ごせそうだ。そして何より一番女性らしさを出しているダークブラウンのロングヘアーを撫でつける。

「すご……」
「だろ? ほらよ」

自信満々な柴が紙袋を渡してくる。

「これに着替え入ってるから……あっ!」
「? ……あっ!」

不慣れなことをした為、気が付かなかった。

「着替えてから化粧するべきだったな」
「崩さないように着替えるよ」
「そうしてくれ、自信作だからな」

そして少しにやつく柴から着替えを受け取り中を覗く。

「ちょっと柴! なにこれ!」
「仕方ないだろ! それしか持ってなかったんだよ!」

着替えの一番下に隠す様に忍んでいた白い面積の狭い布を指でつまみあげる。

「趣味?」
「いや、忘年会の景品」
「……どんな忘年会なの」
「普段真面目な仕事だけに飲み会はその反動が出ちまうんだよ」

紐パンを景品にする忘年会の他の景品が気になるが、それがスタンダードなのか柴はいたって普通だ。

「とりあえず履けって!」
「嫌だ!」
「スカートの下がボクサーパンツっておかしいだろ」
「別に見られないからいいじゃん!」
「めくれたらどうするんだよ」
「タイツ履くから大丈夫でしょ!」
「破れるかもしれねえだろ……それに、大好きな要の恋人が男のパンツ履いてるって思われていいのか?」
「……」

妙に納得してしまい、白い紐パンに視線を落とす。

「だろ?」
「……楽しんでるでしょ?」
「まさか」

キリッとした目に騙されそうになったが、頬が痙攣していた。眉間に皺を寄せた仁だったが、時間が迫っていた為、やむを得なく履くことにした。寝室で着替えリビングに戻ると柴が目を輝かせていた。

「おお!」

拍手している柴の手をはたく。

「いいじゃん、いいじゃん!」
「……スースーするんだけど」
「女ってすげえな」

下半身がとんでもなく緩い。家の中なのに、冬の寒空の中下半身のみを晒しているようだ。どうにか意識しないように集中していると、いつの間にか目の前に柴が迫っていた。

「佐久間……」
「何?」
「やっぱ元カノなんかと会いに行く男なんて止めて俺にしとけって」
「……紐パン履かせる男もどうかと思うけど」
「ごもっともで……冗談だよ! ほら行くぞ!」

腕を掴まれ、玄関へ引っ張て行く柴の背中は、とてもすっきりしてみえた。

「──そういう事」
「俺もお前の胸好きだぞ」
「うるさい」

要が平らな胸に手を伸ばそうとした為、仁は惚けている頬をペチンと叩く。
しかしその手を掴まれた。

「つか……お前ものこのこと元カレを家に連れ込むなよ」
「だって……要は……」
「あのなぁ……理紗にも言ったけどお前は特別なの!」
「あっ、それで思い出した。要、本当は何であの子と別れたの?」

理紗は仕事を優先されたことに腹をたて別れたと言っていたが、仁はそれに納得がいってなかった。なぜなら要は今現在それと真逆の事をしているからだ。仁の為に辞表まで提出し戻ってこようとしている男の別れの理由としては矛盾がある。

「あれであってるよ」

要もその矛盾に気が付いているのか、身体を離しベッドに胡坐をかいて座り、髪の毛をクルクルしだす。

「でも要は……」

──仁を選んだ。

しかしそれを自分の口から言うのは恥ずかしくて、仁はうつ伏せになる。すると、背中が重たくなり耳元で声がする。

「お前も理紗も何回も言わせんな」

次にくる言葉に期待して枕を握りしめる。

「佐久間仁は特別なんだよ」

言ってくれるだろうと己惚れていても、その言葉の威力は大きくて気持ちが昂る。振り向けば案の定目の前にあった唇にキスをし、首に腕を回す。

「そんなに俺のこと好きなんだ」
「好きだよ。つか愛してる」
「……」
「お前だって愛してくれてるんだろ? 女装してきちまうくらい」
「要のせいじゃん」
「どこにもいかねえよ」

そして女を意識する仁を目の前に、要の中である事に決着が着いた。

「なぁ、お前がずっと中出しさせてくれるのも何か関係があるのか?」
「……さあ」
「やっぱりそうなのか」
「うん、って言ってないじゃん!」
「そのが答えだろ!」

ノンケの要がどこにも行かぬように女に対抗する仁は、否定をし続けたが、最後には息を一つ吐き、白状した。

「最初は要が強引ってのもあったし、あの時の俺は惨めな抱かれ方があってたから……でも、付き合ってからは違う」

それ以上は言わない。
そこは相変わらずだった。

「女に中出しなんてそうそうできねーから、出しても妊娠しない男との方が楽しくヤれるって意味で、俺の中出しを黙認してたってことか?」

仁は何も言わない。頷きもしない。だが、それが答えだった。

「今日からゴムつけよう。お前の身体にもあまりよくねーだろ?」
「……やだ」
「あのな。何回も言うけど、何処にもいかねーから」

急に真面目な瞳になった要は、先程の欲は消えたのか、仁から離れようとする。
しかし、それを捕まえ、今度は仁が要の耳もとで囁く。

「もうそれだけじゃないから……要に中出ししてもらわないと俺が満足できない」

ゾワッと背筋に鳥肌が立つ。震える要の理性に、仁が最後の誘惑をけしかけた。

「いいよ」
「何が?」
「スカートの中……見てもいいよ」

要の瞳が瞬き、瞬時に欲を纏う。
キスが一つ落とされ、部屋の空気がガラリと変わる。

「じゃ、お言葉に甘えて」

要が仁の腰を掴み跨らせる。
脈が早くなっているであろう血管を浮き上がらせた手が恐る恐るスカートを捲り、気持ち悪いくらいにやついている。

「やばっ」
「黙って見れないの?」
「だってまじやばい」

横はもちろん紐で、前面は性器をギリギリ包み込んでいる面積の狭い布、睾丸から後半部分はこれまた紐で歩くたびの秘部に擦れている。肌触りの良い布を指で楽しむ要は至って楽しそうだが、布越しに伝わる感触にだんだん狭いショーツの中でそれが膨らみ始める。

「邪魔だな」
「ちょっ……んむ」

仁は要に捲ったスカートの裾を咥えさせられる。仁からはスカートのせいでどうなっているかが分からないが、要から見れば自分でめくりさらけ出しているように見えている。こちらに向けられない視線に嫉妬し、わざと要を挑発するかのように紐を突っ張らせながらほどいていく。

「……」

片方が外れ、そしてもう片方に手を伸ばす。生唾を呑む音が聞こえ、手を止めれば、要が仁を催促するように見上げる。
仁は 珍しく自分が主導権を握れ、先ほどの嫉妬は消えて笑みがこぼれてしまう。再び引っ張り始めれば、慌てて視線を戻す要は何とも愉快だ。スカートを自分の手で摘まみ自由になった口で挑発する。

「見たい?」
「……うん」
「どうしよっかなあ……」

 恨めしそうに眉間に皺を寄せる要の指先が動く。まだ外されていない紐から遠ざけるが彼の指先の目的はそこではなかった。

 「あっ!」

主導権を握っていたはずの仁が声をあげる。要が秘部に擦りつけるように後ろの布部分を食い込ませてきたのだ。

「あっ、はっ…んっ」

 上に引っ張り、左右に揺らし、食い込ませてくる。思わずスカートと紐から手を離し、前に倒れ込む。

「どうした?」
「う、うるさい……っんん」

 丸出しの臀部を鷲掴みにされ、揉まれながら指先は紐ごと秘部を押してくる。秘部に食い込ませ中をかき回してくる。

「そんな風に挿れないで!」
「だったら脱げよ」
「いっ……んあっ、脱がせたいなら……ッ要が紐を、取れば?」

と、強気な発言すれば、さらに中をかき回される。

「ああんッ!」
「俺は別にこのままでもいいけど? なぁ? どうすんだよ、ほらッ!」

自分で取ってみせろと、激しい快楽を与えられる。

 「ッああ、やっ、くっ……もう……ほしい……」

観念した仁が紐を解き始める。要がまたスカートを捲り中を覗く。自由になったショーツは太ももを滑りながら落下し、解放されたそれがいきりたった状態で現れる。

「最高だな」
 
にひるに笑った要が弾けるようにそれにしゃぶりつく。

「ふあっ!」

仁の腰を鷲掴みにし、自由を奪う。逃げれなくなった仁はかろうじ動く上半身を反り返らせ、天に向かって喘ぐ。

「あっ! ……んや……ああっ!」
「女みたいに喘いで、エロいな」
「……ッ! んんっ……女の……人の方が……いい?」
「何回も言わせんなって」

要が不安げな仁を見つめ、何度でも言う。

「お前が一番最高に決まってんだろ」

と告げ、仁を女にしていた衣服を全て剥ぎ取る。
丸裸のいつもの仁がそこにはいた。

「よお、仁」

今日一番の笑みを浮かべ覆い被さってきた要。
ベッドの上でめちゃくちゃにされ、予期せず新年から甘い時間を過ごすことになった。
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