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SCENE1 逃亡者
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遠方に連なる山脈まで、楕円形の湖のように広がっている大草原。蒼穹の空を彩る天色の雲が地上に影を落とし、風に吹かれている草の動きに合わせて、暗色を揺らめかせている。
この平坦な地を、胸の辺りまで伸びた草をかき分けながら足早に横切っている人影が一つ。それはガタイの良い大柄な男であったが、黄土色の髪はぼさぼさで、だらしなく伸ばされた無精髭や、薄汚れた亜麻布をまとっている出で立ちは、酷くみすぼらしいものだった。
年の頃は四十歳ほどであろうか。顔面に刻まれた深いしわは幾分老けた印象を見る者に与えるものであり、あるいは五十歳を過ぎているかもしれない。若い頃はより屈強な体格の持ち主であったことを想起させる身体つきは彼が送ってきた生涯を物語っていたが、今は徐々に活力を失いつつある壮年の肉体であった。
それでいて、男の動きは肉体の衰えを感じさせない程に俊敏であり、同時に周囲への警戒を怠らない慎重さは、男が場数を踏んできた老練の者である証だった。そして、腰に備えられている鞘に納められた剣は、男が未だ戦いの中で生き続けることを余儀なくされている現状を表していると言えるだろう。
男が特に注意していたのは、背後からの追手であった。男は感情を表に出さず、持って生まれた険しい顔つきで進む先を見据えていたが、内心は酷く緊張している。
ここは二つの国が隣接する国境付近であり、男は、己が生まれ育った国から脱走する逃亡者だった。両国は今でこそ休戦状態になってはいるが、未だに睨み合いが続いている状態であり、特に国境の守備隊はいつ敵が動き出すのかと気が気ではない。そんな防衛線の合間を通る男は、常に命の危険と隣り合わせであった。
不意に男は足を止めると、その場にさっとしゃがみ込んだ。暫しの間、男は耳を澄ましてじっとしていたが、やがて厳しい面持ちで周囲の情景に目を向ける。
男の緊張とは裏腹に、広がっているのは穏やかな情景であった。草の穂が風に揺らされ、さわさわと鳴っている。熱を押し流す、夕方の風の兆し。もう少し、刻が過ぎれば、虫の音色が奏でられる頃合いとなるだろう。
青空は段々と藍色に染まりつつあり、それに伴い、雲の輪郭も暗くなってきた。日中に脱走を図る羽目になった男にとって、日の入りは訪れは幸いであるかもしれない。
しかし、男の緊張は高まっていた。
(気のせいか……?)
訝し気な表情。確かに、周囲には男の他に人の姿は見当たらない。獣や爬虫類の類の気配かもしれないが、男の危惧は依然として消えない。
得てして、悪い予感と言うものは高確率で当たるもの……それが、男の人生観であった。
男は姿勢を落としたまま立ち上がると、意を決した足取りで、進行を速めた。依然として人の気配は感じられなかったが、何者かに見られているという気がして、男の不安感を煽る。
やがて、前方から水の流れるこおこおという音が聴こえてくる。国境を流れる河川の川鳴りが近づいてきているのだろう。音は次第に大きくなり、男の喉の渇きが期待を訴え始めていた。
眼前の草をかき分けた瞬間、一気に視界が開けた。そこには、浅い透明なせせらぎが流れていた。水流によって削られた砂利が足元を覆っており、湿った土の匂いが立ち込めている。
近辺には国境を防衛する守備隊の駐屯地があるかもしれない。男は周囲を注意深く観察しながら、砂利の上に踏み入った。
依然として、人の気配は感じられない。しかし、男はあの視線の感触を全身で覚えており、背中にぞくぞくとした毛虫のような何かが奔るような不快感があった。
ふと、腕を見ると、数匹のヤマビルが引っ付いていた。男は小さく舌打ちをし、それを払い落とす。ここにたどり着くまでの間に幾度も身体中を喰われていた。肉体の疲労も相当に溜まっている。
それでも、ここまでは特に大きな問題もなく辿り着くことができた。この先では厳重な警備体制が敷かれている可能性が高く、陽が完全に沈む前に進むのは得策ではないだろう。
逸る気持ちを抑えながら、なるべく慎重に川べりに近づき、水面を覗き込む。穏やかに流れる水は綺麗に透き通っており、川底の石の一つ一つがくっきりと見える。
男は川の水で、軽く手を洗う。付着していた土と一緒に、虫や蛭に喰われた傷口から血液が流れ落ちて、澄んだ水を汚していく。
両手の汚れを落とし終わると、その手で水をすくいあげ、少量を口に含む。ヒオドラ山脈の麓を流れる水の例にもれず、喉に与えらる感触はとても心地よいものだった。そのまま、気の済むまで水を飲み続けた。
男は水を飲み終えると、背中にぶら下げていた、瓢箪をくり抜いて作った水筒を取り出す。これは、ある歩哨の持ち物であったが、男の手によって持ち物を奪い取られた歩哨は、もうこの世にはいない。奪った時点で、中に水はほとんど残っておらず、男の喉を十分に潤すだけの用はなさなかったのである。
瓢箪を掴んだまま水中に沈め、内部を満たしていく。こぽこぽと音を立てながら、空っぽの空気が湧き出ていく様子を眺めているうちに、男はようやく満たされていく安堵に気を緩ませていた。
ふわ……っと、風の流れに微かな渦が混じった。咽るような草の臭いの中にいた男にとっては新鮮な、何かの花の香。
男は、己の意識がぽーっと遠のいていくような感じに、眩暈を覚える。本来であれば危機感を抱くべき事象であったのだが、生への渇望に神経をすり減らしている男にとって、それはあまりにも甘美な誘いであった。
「う……あ……」
呻き声をもらす。視界の片隅に、一人の女の姿が映っている。一糸まとわぬ、成熟した女の身体。風にさらされて、さらさらと波打つ長髪。
女は男の側に静々と歩み寄り、耳元で何事かを囁いた。それは言葉ではない。だが、甘い吐息には、男の感情の奥底に直接触れてくる官能的な情感が宿っていた。
女の手が男の背中へと回り込み、肌を優しくこすってくる。それは赤子をあやすような優しく柔らかい手づかいであった。
既に相手の思惑に掌握されつつある男であったが、一切の抵抗する素振りを見せることもなく、されるがままとなっている。男の理性は急速な意識の若返りに翻弄され、己を抱く女性に甘えたい本能によって正気を失わせられていた。
全身に、無数の蔦のようなものが絡みついてくる。それは男の身体のあちこちを舌で舐めるように愛撫し、俗世で溜まった汚れをそぎ落としていく禊と呼べるものであったのかもしれない。
事実、男の思考は幼児期の頃にまで退行している。一方で、肉体の反応は成人男性のものであり、男性器が痛いくらいに勃起していた。
女が男の反応を喜ぶように、温和な微笑みを浮かべている。ころころとした柔らかい声が子守歌のようなメロディを奏でる。
女は男の肉棒を露出させると、屹立したそれを口に含んだ。ナメクジのようなぬるぬるとした舌使い。男はたまらず、喘ぎ声をあげた。
「は、はやく……」
男がもらした言葉を聞きつけたのか、女は肉棒から口を離すと、甘える乳幼児を慈しむような表情で男の反応を見守る。
「還りたい……還りたいよ……」
まるで少年のような声色で懇願する。残酷な世界に産み落とされてしまった悲痛を露わにした者の根源的な願い。
女は男の求めているものを理解したのだろう。男の身体を仰向けに横たえ、ふくよかな太ももで股間を挟むようにして上体を起こしている。幾つもの細い蔦が男の肉体も心も絡めとり、男は心身ともに草のゆりかごの中で女に身を委ねていた。
そして、その女の開かれた足の奥で、瑞々しい女陰が小さな泉を滴らせている。男の渇望の根源はその先にあるのだ。
女の唇が何かを紡ぐように開かれた。それは言葉では無かった。男の劣情にひたひたと触れてくる、慈愛に満ちた原初の調べ。
女の生殖器が男の亀頭にあてがわれる。紙一重の所にまで接してきた神秘の泉に、感極まった男の情欲の昂ぶりが産声を上げた。
そのまま、ゆっくりと包み込まれていく感触。男の意識は遠い過去のものであった恍惚とした情感の中で、深い羊水の底へと沈んでいった。
この平坦な地を、胸の辺りまで伸びた草をかき分けながら足早に横切っている人影が一つ。それはガタイの良い大柄な男であったが、黄土色の髪はぼさぼさで、だらしなく伸ばされた無精髭や、薄汚れた亜麻布をまとっている出で立ちは、酷くみすぼらしいものだった。
年の頃は四十歳ほどであろうか。顔面に刻まれた深いしわは幾分老けた印象を見る者に与えるものであり、あるいは五十歳を過ぎているかもしれない。若い頃はより屈強な体格の持ち主であったことを想起させる身体つきは彼が送ってきた生涯を物語っていたが、今は徐々に活力を失いつつある壮年の肉体であった。
それでいて、男の動きは肉体の衰えを感じさせない程に俊敏であり、同時に周囲への警戒を怠らない慎重さは、男が場数を踏んできた老練の者である証だった。そして、腰に備えられている鞘に納められた剣は、男が未だ戦いの中で生き続けることを余儀なくされている現状を表していると言えるだろう。
男が特に注意していたのは、背後からの追手であった。男は感情を表に出さず、持って生まれた険しい顔つきで進む先を見据えていたが、内心は酷く緊張している。
ここは二つの国が隣接する国境付近であり、男は、己が生まれ育った国から脱走する逃亡者だった。両国は今でこそ休戦状態になってはいるが、未だに睨み合いが続いている状態であり、特に国境の守備隊はいつ敵が動き出すのかと気が気ではない。そんな防衛線の合間を通る男は、常に命の危険と隣り合わせであった。
不意に男は足を止めると、その場にさっとしゃがみ込んだ。暫しの間、男は耳を澄ましてじっとしていたが、やがて厳しい面持ちで周囲の情景に目を向ける。
男の緊張とは裏腹に、広がっているのは穏やかな情景であった。草の穂が風に揺らされ、さわさわと鳴っている。熱を押し流す、夕方の風の兆し。もう少し、刻が過ぎれば、虫の音色が奏でられる頃合いとなるだろう。
青空は段々と藍色に染まりつつあり、それに伴い、雲の輪郭も暗くなってきた。日中に脱走を図る羽目になった男にとって、日の入りは訪れは幸いであるかもしれない。
しかし、男の緊張は高まっていた。
(気のせいか……?)
訝し気な表情。確かに、周囲には男の他に人の姿は見当たらない。獣や爬虫類の類の気配かもしれないが、男の危惧は依然として消えない。
得てして、悪い予感と言うものは高確率で当たるもの……それが、男の人生観であった。
男は姿勢を落としたまま立ち上がると、意を決した足取りで、進行を速めた。依然として人の気配は感じられなかったが、何者かに見られているという気がして、男の不安感を煽る。
やがて、前方から水の流れるこおこおという音が聴こえてくる。国境を流れる河川の川鳴りが近づいてきているのだろう。音は次第に大きくなり、男の喉の渇きが期待を訴え始めていた。
眼前の草をかき分けた瞬間、一気に視界が開けた。そこには、浅い透明なせせらぎが流れていた。水流によって削られた砂利が足元を覆っており、湿った土の匂いが立ち込めている。
近辺には国境を防衛する守備隊の駐屯地があるかもしれない。男は周囲を注意深く観察しながら、砂利の上に踏み入った。
依然として、人の気配は感じられない。しかし、男はあの視線の感触を全身で覚えており、背中にぞくぞくとした毛虫のような何かが奔るような不快感があった。
ふと、腕を見ると、数匹のヤマビルが引っ付いていた。男は小さく舌打ちをし、それを払い落とす。ここにたどり着くまでの間に幾度も身体中を喰われていた。肉体の疲労も相当に溜まっている。
それでも、ここまでは特に大きな問題もなく辿り着くことができた。この先では厳重な警備体制が敷かれている可能性が高く、陽が完全に沈む前に進むのは得策ではないだろう。
逸る気持ちを抑えながら、なるべく慎重に川べりに近づき、水面を覗き込む。穏やかに流れる水は綺麗に透き通っており、川底の石の一つ一つがくっきりと見える。
男は川の水で、軽く手を洗う。付着していた土と一緒に、虫や蛭に喰われた傷口から血液が流れ落ちて、澄んだ水を汚していく。
両手の汚れを落とし終わると、その手で水をすくいあげ、少量を口に含む。ヒオドラ山脈の麓を流れる水の例にもれず、喉に与えらる感触はとても心地よいものだった。そのまま、気の済むまで水を飲み続けた。
男は水を飲み終えると、背中にぶら下げていた、瓢箪をくり抜いて作った水筒を取り出す。これは、ある歩哨の持ち物であったが、男の手によって持ち物を奪い取られた歩哨は、もうこの世にはいない。奪った時点で、中に水はほとんど残っておらず、男の喉を十分に潤すだけの用はなさなかったのである。
瓢箪を掴んだまま水中に沈め、内部を満たしていく。こぽこぽと音を立てながら、空っぽの空気が湧き出ていく様子を眺めているうちに、男はようやく満たされていく安堵に気を緩ませていた。
ふわ……っと、風の流れに微かな渦が混じった。咽るような草の臭いの中にいた男にとっては新鮮な、何かの花の香。
男は、己の意識がぽーっと遠のいていくような感じに、眩暈を覚える。本来であれば危機感を抱くべき事象であったのだが、生への渇望に神経をすり減らしている男にとって、それはあまりにも甘美な誘いであった。
「う……あ……」
呻き声をもらす。視界の片隅に、一人の女の姿が映っている。一糸まとわぬ、成熟した女の身体。風にさらされて、さらさらと波打つ長髪。
女は男の側に静々と歩み寄り、耳元で何事かを囁いた。それは言葉ではない。だが、甘い吐息には、男の感情の奥底に直接触れてくる官能的な情感が宿っていた。
女の手が男の背中へと回り込み、肌を優しくこすってくる。それは赤子をあやすような優しく柔らかい手づかいであった。
既に相手の思惑に掌握されつつある男であったが、一切の抵抗する素振りを見せることもなく、されるがままとなっている。男の理性は急速な意識の若返りに翻弄され、己を抱く女性に甘えたい本能によって正気を失わせられていた。
全身に、無数の蔦のようなものが絡みついてくる。それは男の身体のあちこちを舌で舐めるように愛撫し、俗世で溜まった汚れをそぎ落としていく禊と呼べるものであったのかもしれない。
事実、男の思考は幼児期の頃にまで退行している。一方で、肉体の反応は成人男性のものであり、男性器が痛いくらいに勃起していた。
女が男の反応を喜ぶように、温和な微笑みを浮かべている。ころころとした柔らかい声が子守歌のようなメロディを奏でる。
女は男の肉棒を露出させると、屹立したそれを口に含んだ。ナメクジのようなぬるぬるとした舌使い。男はたまらず、喘ぎ声をあげた。
「は、はやく……」
男がもらした言葉を聞きつけたのか、女は肉棒から口を離すと、甘える乳幼児を慈しむような表情で男の反応を見守る。
「還りたい……還りたいよ……」
まるで少年のような声色で懇願する。残酷な世界に産み落とされてしまった悲痛を露わにした者の根源的な願い。
女は男の求めているものを理解したのだろう。男の身体を仰向けに横たえ、ふくよかな太ももで股間を挟むようにして上体を起こしている。幾つもの細い蔦が男の肉体も心も絡めとり、男は心身ともに草のゆりかごの中で女に身を委ねていた。
そして、その女の開かれた足の奥で、瑞々しい女陰が小さな泉を滴らせている。男の渇望の根源はその先にあるのだ。
女の唇が何かを紡ぐように開かれた。それは言葉では無かった。男の劣情にひたひたと触れてくる、慈愛に満ちた原初の調べ。
女の生殖器が男の亀頭にあてがわれる。紙一重の所にまで接してきた神秘の泉に、感極まった男の情欲の昂ぶりが産声を上げた。
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