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進むのが怖い
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「オーディション!?」
2人の大きな声が響く
「2人ともうるさい!」
佳奈先生に幸と彩︎華が怒られる
「ごめんなさい、でもオーディションって、」
「ドラマのエンディングにオーディションで受かった新人歌手を使おうってプロジェクトがあってね、」
「ドラマの…エンディング!」
彩︎華の目がギラギラしていた
その横で幸は不思議そうな顔をしていた
「でもなんでオーディション?普通に売れてる歌手とかに依頼すれば」
「うーん、そうかもしれないけど色々理由があるんだよ、今回の理由は詳しくは分からないけど、大体は、新人発掘や資金関係それからアーティストとしての注目はたかがしれてるでも新人歌手それもオーディションで選ばれた人ってなると注目は未知数、もちろん誰こいつ、で終わるパターンもあればなんだこいつ、すげぇって初見で度肝を抜かすことも出来る、
他にも理由はいっぱいあるんだよ」
「なるほど、でもオーディションって誰でも参加出来るんですか?」
「だれでもって訳じゃないよ、今回は紡ミュージックの生徒や他のボイトレの生徒それからスマホアプリの配信サイトとかで一定の人気がある人とかそんな感じだったかな、オーディションの応募にも色々あるんだよね、事務所に入ってる人のみとか、逆につぶやきサイトとかで誰でも応募可能!みたいな奴もあるし、要するにこれも話題作りのひとつだね、それで今回は2人とも応募資格を持ってるんだけど、やってみる?」
「やりたいです!」
彩︎華は待ってましたと言わんばかりの早い返事、
でも幸は現実が見えていた、
ただでさえ今横にいる彩︎華よりも圧倒的に下手なのに、それよりも上手い人が沢山応募してくるオーディションで受かる訳がないと弱腰になっていた、
「私はいいかな、まだ基礎も出来てないし、彩︎華は上手だから頑張ってよオーディション、」
私はまだ無理だけど彩︎華なら受かりそう、そう思った、
「そっか、なら彩︎華は応募フォームのURL送るからちゃんと記入して3日後までに送ること、それと、もし受かったら事務所から沢山声がかかると思うから、チャンスだと思って全力でやんなよ?
現実的な話彩︎華の実力ならまぁ無理ではないと思うよ、ただプロ1歩手前の人とかプロだけど知名度がまだなくて売れたい人や、まぁこれは考えたくはないけど、
オーディションで勝ち取ったって肩書きを付けるために行われている八百長の可能性もあるから、かと言って参加するのが無駄になる訳じゃなくて目標があると人は進化して行くからしっかり受かるつもりで全力でやること、
だから落ちても落ち込みすぎず前に進むことわかった?」
「八百長…」
「まぁ無いとは思うけどね、
でもこんな事言ったのには理由があるんだ、私ね昔歌手志望だったの、今の彩︎華ちゃんや幸ちゃんみたいにボイトレに通って本気で音楽やるんだーって、思ってたでもだんだん時が過ぎていって、全然お金にならなかったんだ、だからずっとバイトして、歌の練習して、またバイトしてって繰り返してた時にようやくチャンスが回ってきたの、私が得意なジャンルのオーディションがあってね、手応えもあって、周りからも絶対いけるって言われてたんだけど、
他の人が選ばれちゃって、
最初は悔しいなー、実力不足だなって思ってたんだけど
その人の歌が世に出るって聞いて、どんな上手い人なんだろな、って思ってたら私よりも全然下手で、後々聞いたんだけど、オーディションを開いた会社の社長の娘だったんだ、もちろん、世間には娘だとはバレないように、でも明らかな実力不足が目立って、結局バレて、世間から大バッシングを食らって、その社長は首、もちろん娘もその日から見ることは無くなった、そんな感じで、今は特定とかすぐにされちゃうから、八百長も減っては来たんだけど、まだ無いこともないからね、彩︎華ちゃんや幸ちゃんにはそんなのに負けて欲しくないからね、一応こんなこともあるんだよって、忠告」
プロになるという事はたくさんの大人や沢山のライバルがいるということ、どんな事を抱えてどんなことを考えてどんな裏があって、
生きているかなんて、他人には分からない、そんな現実を先生は教えてくれた、
「先生、泣くの我慢してそうな顔だったね、」
「だね、」
ボイトレから帰る途中いつもよりも静かな空間が2人の間に流れていた、
「彩︎華はさ、なんでオーディション受けるの?有名になりたいから?お金が欲しいから?」
︎「まぁ有名にはなりたいしお金も欲しいけど、一番の理由は経験だね、受かっても受からなくても、
デメリットはほとんどないようなもんだし、もちろん手応えがあったら落ちた時落ち込むかもしれないけど落ちたからって、音楽人生が終わる訳じゃない、むしろ、そこで受からなかったけど爪痕を残せたりしたら、次のチャンスが来るかもしれない、でも1番のデメリットがある、私たち人間が一番怖いもの、それが時間、だよオーディションに落ちようが受かろうが時間が経てば私達は忘れられてステージで歌えなくなる、色んな意味でね、だから今、目の前にあるチャンスを、掴みに行かないってのは、いつかの私を苦しめることになるんだよ、」
喋る量の多さと説得力の高さに頭がパンクする、でも彩︎華の本気度が伝わってきた、それに比べて私は、
「なるほど、」
少ない文字数で、なんの説得力も感じない、
そのひそのまま会話が弾まないままその日は解散した、
でも私には心の底から本気になれない理由がある、こんなに本気になって、
ダメだった時、
そんな事は考えたくはないだろうけど、歌手になれるのは一部だけ、その中でさらに会社員をしながら、バイトしながら歌う、なんて人もいる、だから本気だから音楽で生きていける時間をかけたから音楽で生きていけるわけじゃない、だから私はまだそれが怖くて本気になれない、
昔からそうだ、怖くて1歩踏み出せない、体育の授業の時、
跳び箱が嫌いだった、
飛んだ後に無事に着地出来るか、そもそも飛び越えられるのか、
ロイター板の前で足が動かなかった、怪我をしたらどうしよう
恥ずかしい思いをしたらどうしようって、
私は進む事が怖い後に引けないのが怖い実力がわかるから怖い、
でもここから逃げ出すのはもっと嫌だ、
助走は順調で、高く飛ぶための準備は出来たのに、飛ぶためのロイター板はなく、飛び越える壁は高く頂点が見えない、
そんな高い高い壁の向こうの景色
も綺麗ではなく、さらに大きな壁で覆われていた、
2人の大きな声が響く
「2人ともうるさい!」
佳奈先生に幸と彩︎華が怒られる
「ごめんなさい、でもオーディションって、」
「ドラマのエンディングにオーディションで受かった新人歌手を使おうってプロジェクトがあってね、」
「ドラマの…エンディング!」
彩︎華の目がギラギラしていた
その横で幸は不思議そうな顔をしていた
「でもなんでオーディション?普通に売れてる歌手とかに依頼すれば」
「うーん、そうかもしれないけど色々理由があるんだよ、今回の理由は詳しくは分からないけど、大体は、新人発掘や資金関係それからアーティストとしての注目はたかがしれてるでも新人歌手それもオーディションで選ばれた人ってなると注目は未知数、もちろん誰こいつ、で終わるパターンもあればなんだこいつ、すげぇって初見で度肝を抜かすことも出来る、
他にも理由はいっぱいあるんだよ」
「なるほど、でもオーディションって誰でも参加出来るんですか?」
「だれでもって訳じゃないよ、今回は紡ミュージックの生徒や他のボイトレの生徒それからスマホアプリの配信サイトとかで一定の人気がある人とかそんな感じだったかな、オーディションの応募にも色々あるんだよね、事務所に入ってる人のみとか、逆につぶやきサイトとかで誰でも応募可能!みたいな奴もあるし、要するにこれも話題作りのひとつだね、それで今回は2人とも応募資格を持ってるんだけど、やってみる?」
「やりたいです!」
彩︎華は待ってましたと言わんばかりの早い返事、
でも幸は現実が見えていた、
ただでさえ今横にいる彩︎華よりも圧倒的に下手なのに、それよりも上手い人が沢山応募してくるオーディションで受かる訳がないと弱腰になっていた、
「私はいいかな、まだ基礎も出来てないし、彩︎華は上手だから頑張ってよオーディション、」
私はまだ無理だけど彩︎華なら受かりそう、そう思った、
「そっか、なら彩︎華は応募フォームのURL送るからちゃんと記入して3日後までに送ること、それと、もし受かったら事務所から沢山声がかかると思うから、チャンスだと思って全力でやんなよ?
現実的な話彩︎華の実力ならまぁ無理ではないと思うよ、ただプロ1歩手前の人とかプロだけど知名度がまだなくて売れたい人や、まぁこれは考えたくはないけど、
オーディションで勝ち取ったって肩書きを付けるために行われている八百長の可能性もあるから、かと言って参加するのが無駄になる訳じゃなくて目標があると人は進化して行くからしっかり受かるつもりで全力でやること、
だから落ちても落ち込みすぎず前に進むことわかった?」
「八百長…」
「まぁ無いとは思うけどね、
でもこんな事言ったのには理由があるんだ、私ね昔歌手志望だったの、今の彩︎華ちゃんや幸ちゃんみたいにボイトレに通って本気で音楽やるんだーって、思ってたでもだんだん時が過ぎていって、全然お金にならなかったんだ、だからずっとバイトして、歌の練習して、またバイトしてって繰り返してた時にようやくチャンスが回ってきたの、私が得意なジャンルのオーディションがあってね、手応えもあって、周りからも絶対いけるって言われてたんだけど、
他の人が選ばれちゃって、
最初は悔しいなー、実力不足だなって思ってたんだけど
その人の歌が世に出るって聞いて、どんな上手い人なんだろな、って思ってたら私よりも全然下手で、後々聞いたんだけど、オーディションを開いた会社の社長の娘だったんだ、もちろん、世間には娘だとはバレないように、でも明らかな実力不足が目立って、結局バレて、世間から大バッシングを食らって、その社長は首、もちろん娘もその日から見ることは無くなった、そんな感じで、今は特定とかすぐにされちゃうから、八百長も減っては来たんだけど、まだ無いこともないからね、彩︎華ちゃんや幸ちゃんにはそんなのに負けて欲しくないからね、一応こんなこともあるんだよって、忠告」
プロになるという事はたくさんの大人や沢山のライバルがいるということ、どんな事を抱えてどんなことを考えてどんな裏があって、
生きているかなんて、他人には分からない、そんな現実を先生は教えてくれた、
「先生、泣くの我慢してそうな顔だったね、」
「だね、」
ボイトレから帰る途中いつもよりも静かな空間が2人の間に流れていた、
「彩︎華はさ、なんでオーディション受けるの?有名になりたいから?お金が欲しいから?」
︎「まぁ有名にはなりたいしお金も欲しいけど、一番の理由は経験だね、受かっても受からなくても、
デメリットはほとんどないようなもんだし、もちろん手応えがあったら落ちた時落ち込むかもしれないけど落ちたからって、音楽人生が終わる訳じゃない、むしろ、そこで受からなかったけど爪痕を残せたりしたら、次のチャンスが来るかもしれない、でも1番のデメリットがある、私たち人間が一番怖いもの、それが時間、だよオーディションに落ちようが受かろうが時間が経てば私達は忘れられてステージで歌えなくなる、色んな意味でね、だから今、目の前にあるチャンスを、掴みに行かないってのは、いつかの私を苦しめることになるんだよ、」
喋る量の多さと説得力の高さに頭がパンクする、でも彩︎華の本気度が伝わってきた、それに比べて私は、
「なるほど、」
少ない文字数で、なんの説得力も感じない、
そのひそのまま会話が弾まないままその日は解散した、
でも私には心の底から本気になれない理由がある、こんなに本気になって、
ダメだった時、
そんな事は考えたくはないだろうけど、歌手になれるのは一部だけ、その中でさらに会社員をしながら、バイトしながら歌う、なんて人もいる、だから本気だから音楽で生きていける時間をかけたから音楽で生きていけるわけじゃない、だから私はまだそれが怖くて本気になれない、
昔からそうだ、怖くて1歩踏み出せない、体育の授業の時、
跳び箱が嫌いだった、
飛んだ後に無事に着地出来るか、そもそも飛び越えられるのか、
ロイター板の前で足が動かなかった、怪我をしたらどうしよう
恥ずかしい思いをしたらどうしようって、
私は進む事が怖い後に引けないのが怖い実力がわかるから怖い、
でもここから逃げ出すのはもっと嫌だ、
助走は順調で、高く飛ぶための準備は出来たのに、飛ぶためのロイター板はなく、飛び越える壁は高く頂点が見えない、
そんな高い高い壁の向こうの景色
も綺麗ではなく、さらに大きな壁で覆われていた、
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